介護の仕事は資格なしでも働ける?働きながら介護資格を取得する方法や転職するために必要なこととは?
介護現場、医療現場は慢性的な人材不足になっていることが多いです。
そんな中で、外で働きに出ようと考えている人の中に、「介護」という仕事に興味を持っている人も多いんじゃないかな?と思います。
今の仕事にやりがいを感じなくて、人の役に立つ仕事をしてみたいので、介護職に転職してみたいという人もいるかもしれませんね。
そこで、介護施設も併設している病院で看護助手の経験を持つ私トモこと山下智子が、「介護」とは、どんな仕事なのか、また資格がなくても介護現場に転職することは可能なのか、また介護の資格にはどのようなものがあるのかについて詳しくご紹介します。
※目次の詳細を[表示]※
介護の仕事ってどんなことをするの?
「介護」の仕事と聞くと、どんなお仕事を想像しますか?
お年寄りの世話をするんだろうな~という感じでは想像できる人も多いと思いますが、実際に業務としてどんなことをするのか?と聞かれると、具体的なイメージが湧かないという人も多いと思うんですね。
「介護」という仕事には、どんな働き方があるのか、また具体的にはどんな仕事があるのかについてまずはご紹介していきます。
介護施設などで働く
介護の仕事をする勤務先として一般的なのはいわゆる老人ホームと呼ばれている施設で働くことです。
老人ホームには、いくつかの種類(有料老人ホームや特別養護老人ホームなど)や形態があるので細かくみると若干仕事の内容が異なることがあります。
たとえば、有料老人ホームの場合は、一緒に住む家族がいない、また家族に迷惑をかけたくないといった理由で入居することができる民間の老人施設なので、入居時に特に介護が必要のない人も入居することができます。
特別養護老人ホームは、公的な介護施設なので、要介護度3以上の認定を受けた人しか入居することができません。
「要介護度3」とは、立ち上がり、歩行、食事、排泄、入浴などにおいてすべて介助が必要になっている状態のことをいいます。
(介護認定は、病院の医師、介護施設の職員などによって認定されます)
このようにひとくちで老人施設といっても、普段の生活は自立していてすべて自分のことは自分で行うことができる人から、介護が必要な人、ベッドの上からまったく動けない人など、人によってどの程度の介護が必要になるかが異なります。
そのため勤務する施設によって業務内容にはかなりの「差」があります。
介護施設とは?
介護施設には大きくわけて2つにわけることができます。
それは、民間で運営している有料老人ホームと、公的な老人施設です。前の項目で少しご紹介しましたが、民間で運営している老人ホームの場合は、入居に必要な費用さえ支払えばだれでも利用することができます。
ですが、公的な施設の場合は、介護の必要な度合いによって利用できる人と利用できない人がいます。
また、介護施設によって目的も変わります。特別養護老人ホーム(特養)は要介護度が3以上の人が対象です。
他にも介護老人保健施設(老健)といって病院を退院後自宅で一人での生活が困難な老人を受け入れる施設などがあります。
こちらは、回復を目的としていることから、要介護度1~5までの人を受け入れてもらうことができます。
介護度の数字が高くなればなるほど、自分でできることが少ない状況なので、介護老人保健施設(老健)よりも特別養護老人ホーム(特養)のほうがより介護度が高いお年寄りの方のお世話をする確率が高くなります。
自分で動けない人の身の回りのことを介助する
介護施設では、具体的にはどんな仕事をするのかについてご紹介します。
老人施設の場合、基本的には介助なしでは自分の身の回りのことをひとりで行うことができないお年寄りのお世話をするのが仕事です。
介護度の違いで、ある程度本人の協力が得られる(たとえば、つかまって立つ、洋服に手を通すなど)人から、お年寄りの協力をしてもらうことが難しい人まで、介護度の違うお年寄りのお世話をすることになります。
たとえば、仕事の一例として以下のようなことがあります。
- お風呂の介助
- 食事の介助
- トイレの介助
- 車いすの移乗
お風呂の介助は、老人施設の入居している人は、基本的に一人では着替えをすることができませんので、洋服の脱ぎ着、体や頭を洗うといった介助も必要です。
また、歩くのが困難な場合は、車いすで浴室に入り、介護用の椅子に移乗したり、さらに重症度の高い人の場合は、寝たままで入浴することができる特殊な浴槽を使って入浴の介助を行うこともあります。
食事の介助は、自分でおはしやスプーンを使って食事をすることができないので、口の中に入れてあげるといった介助を行います。
介護が必要な人の場合、飲み込みがうまくできない人もいるので誤嚥(ごえん)をしないように注意をする必要があります。
訪問ヘルパー
訪問ヘルパーは、お年寄りの自宅に伺い、掃除、洗濯、食事の用意といったことや、薬の受け取り、買い物に行くのが難しいお年寄りの場合は、買い物の代行といったことが仕事になります。
訪問ヘルパーの場合は時間単位で仕事を行うことが多いので、短時間で要領よくこれらの仕事をこなすことが要求されます。
家事などを行うことが多いので、家事代行業務と混同してしまいそうですが、訪問ヘルパーは自宅で行う介護のプロのお仕事です。
介護者の自宅で家事や身の回りのお世話をする
訪問ヘルパーの場合のお仕事は、多岐にわたります。
自分で家事などが難しい状況になっている人のお部屋のお掃除や食事の支度、洗濯、買い物代行などの他に、お料理は、基本的にご自宅にある材料を使って、介護者が食べられる形状で食事を作ってあげる必要があります。
そのため、たとえばうまく飲み込むことができない人の食事を作る必要がある場合は、家にある材料でメニューを考え、食材をつぶす、きざみ食を作るなどの配慮も必要です。
つまり、普通の食事を作るわけではないので、介護の知識が必要になるということですね。
看護助手
介護という仕事だけではありませんが、似たような業務を行う仕事に看護助手という仕事があります。
看護助手は、介護施設ではなく病院で勤務します。
患者さんの入浴、トイレ、食事の介助以外にも医療業務以外の看護師のサポート業務を行います。
具体的な仕事内容についてもう少し詳しくご紹介します。
病院で医療行為以外の看護師のサポート業務を行う
看護助手の場合、介護のプロというよりは、医療行為ではない部分の看護業務をサポートするのが主な仕事になります。
具体的な業務内容には以下のようなものがあります。
- ベッドメーキング(シーツ交換)
- 検査室などに患者さんを送る
- 入浴、トイレ、食事などの介助
- 配膳、下膳
- メッセンジャー(病院内で使用する書類や器具を担当部署に配達する)
- 手術室での器具の消毒、管理
- 清拭(せいしき)※患者さんの体を拭くこと
- 口腔ケア(歯磨きや入れ歯などの管理)
看護助手は、看護師資格はありませんので、医療行為に関することはできません。
ですが、病院スタッフの一員として、介護に関わる仕事だけではなく、看護師のサポートに関する業務を行います。看護助手は、特に資格がなくても仕事をすることができます。
しかし、病院によっては介護職員初任者研修(旧介護ヘルパー2級)の資格所有者のみを募集していることもあるので、資格を持っているほうが転職に有利になることがあります。
また、病院によっては専門的な知識のある看護助手を求めていることがあるため、資格を取得したいという人のために、仕事を始めたあとで資格取得がしやすい環境を整えているところもあります。
介護の資格にはどのようなものがあるか
介護の仕事というのは、専門的な知識が必要な場面がたくさんあります。
もちろん、資格がなくても働くことはできるのですが、資格を取得して専門的な知識を取得することで、利用者さんの安全を確保した業務を行うことにつなげることができます。
では、介護に関する資格には具体的にはどのようなものがあるのかについてご紹介します。
介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)
介護職員初任者研修とは、ホームヘルパー2級が廃止になり、新たに介護職員初任者研修という資格になりました。
介護職員初任者研修では、介護の基礎について学びます。介護はできない部分を手助けする仕事なのですが、自立を促す必要もあります。
どういうことかというと私の母の例でお話してみますね。
私の母はデイケアで入浴をしてくるのですが、介護の現場は時間に追われて仕事をしていることが多いので、自分で洗えるところも、時間がないのですべて洗ってもらっているみたいなんです。ある日、母を近くの温泉に連れていったことがあったんですが、入浴用の椅子に座ったまま自分で洗おうとしないんです。
介護の現場を知っていたので、普段全部洗ってもらってるんだろうなということがすぐに理解できました。
ですので、ここは洗ってあげるから、ここは自分でやってといって自分で洗うという行動を促しました。
このように介護は手助けと自立のバランスを取る必要がある仕事です。
自分でできることもすべて介護者がやってしまうと、機能低下につながるんですね。
こういった知識があって介護をするのとないのでは介護の仕方が変わります。
そのためにも、介護職員初任者研修の資格というのは大切な資格なんですね。
他にも資格があると給与面で優遇されることもあります。
同じ仕事をするなら、少しでもお給料が高いほうがいいですよね。
資格の内容は基本的には、ホームヘルパー2級の内容と大きく変わりありませんが、介護職員初任者研修には「認知症の理解」という項目が追加されました。
資格としては、ホームヘルパー2級と同等の内容なのですが、学習内容が若干異なるため、ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修はまったく同じではありません。
つまり、履歴書などに資格を書く場合、ホームヘルパー2級で取得した人が介護職員初任者研修と書くことはできないということですね。
介護職員初任者研修の資格を取得するためには、以下のカリキュラムを終了したあと、修了試験(筆記試験)を受験します。
130時間のカリキュラムのうち、90時間の実習が含まれているので、通信コースを受講した場合も、90時間の実習を受講する必要があります。
実習を含む規定のカリキュラムを修了する必要があるため、介護職員初任者研修は独学で取得することはできません。
介護職員初任者研修を学ぶことができるスクール(通信制も含む)で学習する必要があります。
1.職務の理解 6時間 2.介護における尊厳の保持・自立支援 9時間 3.介護の基本 6時間 4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間 5.介護におけるコミュニケーション技術 6時間 6.老化の理解 6時間 7.認知症の理解 6時間 8.障害の理解 3時間 9.こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間 10.振り返り 4時間 合 計 130時間
介護職員実務者研修(旧ホームヘルパー1級)
介護員職員実務者研修は、旧ホームヘルパー1級に相当する資格試験です。
介護職員実務者研修の修了者は、介護の現場で責任者になることができます。
つまり、介護職員初任者研修の資格しかないヘルパーさんの仕事への仕事の指示もできるようになるということです。
また、介護職員初任者研修のカリキュラムの時間数が130時間なのに対して、介護職員実務者研修のカリキュラムは、450時間あります。
つまり学ぶ内容に320時間の時間数の「差」があるということです。
下記で説明をしますが一定の条件を満たせば、介護職員初任者研修修了者にはできない医療行為の1つの「経管栄養」の処置や「痰(たん)の吸引」といった処置をすることが可能になりました。
高齢者の介護の場合、こういった行為ができるのとできないのでは、現場で必要とされる度合いが大きく変わります。
時間をかけてより専門的な知識を学ぶことで、より専門的な介護ができるようになります。
下記の項目でご紹介します介護福祉士は、以前は介護職員初任者研修を所持していて、現場経験が3年以上あれば受験資格がありました。
しかし、現在は介護職員実務者研修の資格を取得していないと介護福祉士の資格試験の受験資格がありません。
介護の仕事を続けていきたいという希望がある場合は、介護福祉士になることで、仕事の幅を広げることにつながります。
そのためには介護職員実務者研修は必要な資格ということになります。
実務を含む必要なカリキュラムを修了する必要があるため独学では取得することができません。
介護職員実務者研修を行っているスクールで勉強する必要があります。
この場合、初任者研修を終了後ではなくても学習をスタートすることができますが、介護職員初任者研修や介護ヘルパーの資格を取得している場合は、学習内容で免除されるものがあります。
そのため、介護の資格を持っている場合は、時間的にも金銭的にも少なく済ませることが可能です。
平成24年4月に法の改正が行われ、医療行為の1つである「経管栄養」や「痰(たん)の吸引」も介護職員実務者研修の資格があり、一定の条件を満たす場合はこういった行為を行うことができるようになりました。
介護が必要な老人の場合、痰の吸引や経管栄養による食事(胃ろう)が必要な人が増えているため、資格があると、転職のときに有利になるということがいえます。
介護福祉士(国家資格)
高校卒業後介護福祉士をめざす方法は2つあります。
(福祉系の高校を卒業している人は、卒業後に筆記試験に合格すれば、介護福祉士の資格を取得することができます)
- 1.介護職員実務者研修の資格を取り、介護現場で3年勤務し、実務経験を得て、介護福祉士試験に合格する
- 2.介護福祉養成施設に通い、介護福祉士試験に合格する
介護福祉養成施設に通っている間は収入がない状態になるので、大人になってから介護福祉士をめざすのであれば「1」の介護職員実務者研修の資格を取り、実務経験を得て試験を受けるという方法が一般的な方法です。
無資格ですでに現場で働いている人は、通信講座などで(実習は受ける必要があります)勉強をして、介護職員実務者研修の資格を取得しておきましょう。
介護福祉士も介護職員初任者研修や介護職員実務者研修の資格を持っている人と同じような業務をしますが、介護福祉士は国家資格です。
介護現場でのチームリーダーなどに抜擢される可能性があります。他にも介護者の家族に対して、家庭での介護のアドバイスや介護用品の使い方の指導なども行うことができます。
一般的に国家資格の介護福祉士の資格取得者の方が介護職員初任者研修や介護職員実務者研修の資格保持者よりも給与面での待遇もよい場合が多いです。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネジャーとは、ケアマネとも呼ばれています。
介護が必要な人に対して介護プランなどを立てることができます。
2017年までは、介護職員初任者研修や介護職員実務者研修の資格があり、実務経験が5年以上あればケアマネの資格を取得することが可能でした。
しかし、2018年から制度が改正されて医師、歯科医師、看護師、保健師、助産師、准看護師、理学療法士、作業療法士などの医療関係の国家資格を持ち、業務経験が5年以上あること、相談援助業務が5年以上あること(救護施設や更生施設などの生活指導員など)が義務付けられました。
資格がない人がケアマネの資格を取得するのは難しくなったといえます。
現場で働きながら資格を取る
介護現場では、介護職員初任者研修の資格を持っている人を求めている傾向があります。
施設によっては資格がない人は募集の対象から外れてしまうこともあります。そのため、介護職に転職を希望する人で、資格がない場合は、まず応募資格を確認することが大切です。
最初は資格がなかったとしても、将来的に資格を取得してもらうことを条件に採用をしてもらえることもあります。
この場合は、資格を取得することを条件としているので、実習などに参加しやすい環境があります。
つまり、現場で働きながら資格を取るのに適しているということがいえますね。
資格を取るための勉強の方法
資格を取得するためには、通学制または通信制のスクールに申し込みをして必要なカリキュラムを勉強する必要があります。
カリキュラムの中には、現場で実習が必要なものが含まれているため、実際に実践で学ばなければいけない内容があります。
特定の施設で実習を行う場合、日時が限られていることも多いので、働きながら資格を取得する場合は、事前に職場の上司に相談しておくと、実習日にスムーズに休みが取れるのでおすすめです。
試験について
介護職員初任者研修は、カリキュラムをしっかり勉強さえしていれば、比較的難易度が低い試験です。
ですが、介護職員実務者研修や介護福祉士の試験は、難易度があがってきますので、しっかり勉強をしておく必要があります。
介護の資格を取ればだれもが介護職ができるものなのか
介護の仕事は、忍耐も必要ですし、体力も必要です。資格があればだれでもできるかというと、介護職に向く人、向かない人はいます。
介護職に向いていない人が仕事をしようとしてしまうと、仕事が続かない可能性もありますし、自分がつらくなってしまうこともあります。
まずは、介護の仕事の内容をしっかりと把握し、自分にできそうかどうかということをゆっくり考えてみるということも大切です。
介護の仕事に向いている人・向いていない人
介護職に向いている人は、「体力がある人」「忍耐強い人」「汚いものに触ることに抵抗がない人」「向上心のある人」「人と話すことが好きな人」です。
介護の現場は、きれいなことばかりではないですし、痴呆のある方と接するときは、忍耐力も必要です。
逆に向いていない人は「体力に自信がない人」「忍耐力がない人」「汚いものに触りたくないと思う人」です。
介護をするときに、自分よりも体重の重い人を支えなければいけないこともありますし、痴呆のある方とは5分間に何十回も同じ会話をすることもあります。
どんな状況であっても相手を人として尊重できる人、根気よく付き合える人が介護職に向いているでしょう。
介護職の給料
介護職の給与は見直しされているので、年々増加傾向にあります。
ただし、勤務する場所は、資格の有無、勤続年数などで大きな差があります。
パートで短時間勤務の場合は、大変な仕事の割には給料が安いと感じることもあるかもしれません。
介護職でお給料をあげるためには、「必要な資格を取得する」、「できるだけ長い経験を積む」ことが大切です。
高齢化社会でますます需要が高まる仕事
記事の冒頭でもお話しましたが、高齢化が進み、介護の仕事だけではなく医療現場も含め慢性的な人不足になっている施設や病院は多いです。
また、夜勤などの勤務もあるため、結婚や出産を機に退職する人も多いです。
毎年多くの人が資格を取得して、現場で働く人もいるのですが、その分辞める人も多いというのも現状としてあります。
少子化が進み、高齢化社会では、介護施設も数が増えているので、これから介護職員の需要はますます高まるということがいえます。
けっして楽な仕事ではありませんが、誰かの役に立つ仕事はやりがいも感じることができます。
ふとした瞬間の笑顔や利用者さんの「ありがとう」の言葉は、本当にやっていてよかったなと思わせてくれると思います。
仕事だけではなく家庭でも介護の知識が役に立つ
私の体験談なのですが、私の父親はかなりの高齢になるまで病気らしい病気になることもなく元気で過ごしました。
でも、晩年は、転んで骨折をしたり、たまたま入院したら病気が見つかったりしたので、入院をする機会が増えてしまいました。
入院した病院が、私の勤務していた病院だったので、勤務中でも個人的に呼ばれて「あれをやってほしい」「これをやってほしい」といわれたときは困ったこともありましたけど(笑)、介護経験があったのは本当によかったです。
退院して家に帰ってからも、洋服の着替えや、褥瘡(じょくそう:床ずれのことです)の手当、おむつ交換など困らずにやることができました。
姉たちは、着替えをするときも、どうしたらいいかわからなかったみたいで、手が出せませんでした。
私の場合、姪がたまたま看護師の資格を持っていたので、たまに手伝ってもらえたのもありがたかったです。
親は、必ず自分より先にできないことが増えてきます。そのときに、介護の知識や経験があると悩むことなく介護をすることができます。
介護現場で仕事として働くことももちろんやりがいになりますが、介護経験はいつか自分の役に立つ日が来るというのもお伝えしておきたいと思います。
介護職への転職を考えるなら資格を取得して業務の幅を広げる
介護の仕事の場合、机上で勉強したとおりにはいかないこともたくさんあります。
なぜなら、利用者さんひとり、ひとりの体調がぜんぜん違いますし、同じ利用者さんでも体調によって介助の方法を変える必要があるからです。
だから、転職の際に資格があるけど、経験がない人と資格はないけど、経験が何十年もある人を比べたら、経験の方が有利になることもあります。
でも、これから介護職で頑張りたい、介護職に転職したいと考えているのであれば、ぜったい資格を取得することをおすすめします。
資格があれば、給与面でも大きく変わりますし、業務の幅が広がるので勤務先も選ぶことができるからです。
私の友人も無資格から介護の仕事を始めて、今は介護福祉士の資格を取得しました。
仕事のやりがいも大きくなって、給与面が大幅に変わったそうです。
介護の仕事への転職を考えるのであれば、介護初任者研修だけではなく、さらに上の資格にも挑戦してみてください。
特に仕事をしながら資格を取得すると、仕事に対する熱意も評価されるので、上司の信頼も厚くなりますよ。
まとめ
介護の仕事は、無資格でもできる施設と資格がなければ採用してもらえない施設があります。
もちろん、資格があればすぐに現場の仕事ができるかというと、経験がないうちは周りの人と比べて何もできない自分に落ち込んでしまうこともあります。
私もシーツ交換にものすごく時間がかかって落ち込んだことがあったのですが、ベテランの先輩に手取り足取り根気よく教えてもらいました。
資格がなくても勤められるところもありますが、資格があれば業務の幅を広げることもできます。
高齢化が進み、介護職の需要はますます高くなります。介護職に興味のある人は、資格を取って介護職への転職に挑戦してみてください。