小学生のお小遣い相場と渡し方や注意する点

子どもが小学生に上がると、
「お小遣いはいくらくらいがいい?相場は?」
「そもそもお小遣いをあげたほうがいいの?」
とか悩みますよね。
そこで今回は、小学生のお小遣いの平均額やお小遣いを渡すときに注意することなどについてお伝えします。
小学生のお子さんのお小遣いについて迷っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
小学生のお小遣いの平均額
小学生といっても1年生と6年生では年齢が6歳違います。
だからお小遣いの金額も、その分差がありますよね。
そのため一律に、
「小学生のお小遣いの平均は〇〇円」
と出すのは難しいですね。
そこで当サイトでは低学年と高学年にわけて、子どもを持つ親に
「小学生の子どもにいくらくらいお小遣いを与えていましたか?」
というアンケートを実施し、413の回答を得ることができました。
そのアンケート結果から、小学生のお小遣いの平均額をご紹介します。
小学生低学年のお小遣いの平均額
小学生低学年のお小遣いアンケートの結果を表にしてみました。
頻度 | 件数 | 割合 | 一回の金額 (平均) | 月換算 | |
---|---|---|---|---|---|
計算 | 金額 | ||||
あげるべきでない | 45 | 11% | 0円 | 0 | 0円 |
毎日 | 14 | 3% | 71円 | ×30日 | 2130円 |
週一回 | 69 | 17% | 348円 | ×4週 | 1392円 |
週に数回 | 10 | 2% | 213円 | ×12(週3) | 2556円 |
月一回 | 208 | 50% | 687円 | ×1月 | 687円 |
月に数回 | 25 | 6% | 304円 | ×3(月3回) | 912円 |
年一回 | 6 | 1% | 0円 | 0 | 0円 |
年に数回 | 36 | 9% | 0円 | 0 | 0円 |
お小遣いを渡す回数は、月に1回という人が一番多く、全体の半数の50%を占めました。
次いで週に1回という人が17%でした。
低学年の場合は、お小遣いを「あげるべきではない」と考える人も多く、全体の11%を占めていて、週に1回という人に次いで多い意見だったのが印象的でした。
今回のアンケートでは、月に一回という回答が多かったので、他の回答も月額で換算してみました。
毎日や週に数回は一回の金額が少なくても、一か月にするとかなり多くなっていますね。
なお全体の合計金額から平均を求めると、小学生低学年のお小遣いのひと月の平均額は768円になります。
年に一回および数回という回答は、お年玉やお祭りなどのイベントがほとんどでした。
これをどうしようか、集計時に悩みました…
お年玉をお小遣いに含めていない回答の方が圧倒的に多いからです。
そこで今回のお小遣いの意味は、イベント等に関係なく、計画的かつ定期的に与えるものということにします。
そのため、年に一回および数回は、お小遣いをあげていないという判断をしています。
小学生高学年のお小遣いの平均額
続いて、小学生高学年のお小遣いです。
頻度 | 件数 | 割合 | 一回の金額 (平均) | 月換算 | |
---|---|---|---|---|---|
計算 | 金額 | ||||
あげるべきでない | 12 | 3% | 0円 | 0 | 0円 |
毎日 | 5 | 1% | 72円 | ×30日 | 2160円 |
週一回 | 40 | 10% | 721円 | ×4週 | 2884円 |
週に数回 | 10 | 2% | 265円 | ×12(週3) | 3180円 |
月一回 | 299 | 72% | 1316円 | ×1月 | 1316円 |
月に数回 | 22 | 5% | 761円 | ×3(月3回) | 2283円 |
年一回 | 7 | 2% | 0円 | 0 | 0円 |
年に数回 | 18 | 4% | 0円 | 0 | 0円 |
小学低学年の月一回が50%だったのが、72%に大幅アップしていますね。
ほとんどの親が月一回で、子供にお小遣いを与えているようです。
逆に『あげるべきではない』が、11%から3%に減少しました。
低学年のうちは、お小遣いを自分で管理することが難しいと考えている保護者が多いようです。
しかし高学年になると、
「他の保護者が与えているから」
「お金の使い方を覚えてほしいから」
などの理由で、お小遣いを渡し始めるようです。
なお全体の合計金額から平均を求めるた、小学生高学年のお小遣いのひと月の平均額は1,465円でした。
お金の管理はどうしたらいい?お小遣い管理で注意することとは
小学生の場合、年齢によってはお金の管理がうまくできない子もいます。
渡す金額だけではなく、お小遣いの渡し方にも注意が必要ですね。
アンケートでもらった意見を、少しまとめてみました。
子どものお小遣いは、大人がしっかりと管理してあげる
たとえば、
- お祭り
- 友達と遊びに行くとき
- ガチャガチャやゲームセンター
などでお小遣いを使って遊ぶ場面では、特に注意が必要のようです。
このような場面では、子どもたちは1か月にいくら使えるのかということを考えることがありません。
もっているお小遣いを全部使ってしまって、お小遣いをせがまれたこと…ありますよね。
でも使い切ってしまったあとで、
「今使っちゃったでしょ?」
と言っても…
子どもって、納得しないんですよね。
お金の使い方を覚えてさせるために、使ったあとに叱るのではなくて、使う前にお小遣いの使い方について教えておくことが大切なんです。
たとえば、
「ガチャガチャを1回やると、もう一回やってしまうと今月のお小遣いはなくなっちゃうよ」
とか、
「ゲームを1回やると、残ったお金はゲーム2回分だよ」
のように、
子どもが興味を持っていることを例にして、説明してあげるとわかりやすいですね。
-お小遣いには限りがあって、好きなように使っていると、あとで何かをやりたくでもできなくなる-
このことを、お小遣いを使うことで、覚えていってほしいですね。
お手伝いに応じた金額を渡す場合に注意すること
お手伝いの難易度に応じたお金を、お小遣いとして渡すというやり方をしている家庭も多いですね。
お小遣いではなくて、お駄賃のような気もしますが…
お手伝い制は、
『お金をもらうことを目的にさせない』
ということに注意する必要がありそうですね。
自分が欲しいものや、やりたいことができるようにお手伝いを頑張る。
そしてその分のお小遣いをもらう。
その行為自体は悪いことではないと思います。
ですがやり方を誤ってしまいますと、お金をもらわなければ何もやらない子どもに育ってしまう危険があるんですね。
「お小遣いがもらえないなら勉強をしない」
「お小遣いがもらえないなら一切お手伝いはしない」
というのでは、ちょっと困ってしまいます。
さらに大人になって
「お金がもらえないなら、困っている人を助けない」
となってしまったら、人として問題があります。
お手伝い制の家庭は、このような状態にならないような配慮をする必要がありますね。
子どもはお母さんに褒められることが大好きです。
まずは、お手伝いをすると褒められて感謝される。
それが嬉しい、という気持ちをはぐくんであげて欲しいと思います。
お手伝いをしてくれたら、
「手伝ってくれてありがとう」
「手伝ってくれたから、すごく助かったよ」
といった感謝の言葉を添えてあげると、心も育つのではないかな…と思います。
お小遣いを封筒で管理させる
これは、お小遣いを自分で管理するためにおすすめしたい方法ですね。
お給料袋のような封筒にお金を入れて
「はい、お給料」
といいながら渡すと、子どもも大人の仲間入りした気分に…なるかもしれませんね。
子どもがお金を受け取ったら、かわいいはんこを受領印がわりに押すと、子どももお金をもらったということを意識することができますね。
また袋の中のお金がなくなったら、次のお小遣いまでお金がもらえないという意識を持つことができます。
100円ショップに月謝袋などでかわいい袋がありますので、活用してみてくださいね。
お小遣いのルールを決める
子どもの頃のお金のトラブルって、大人になってからも覚えていますよね。
私は今でも後悔していることあります。
そんな経験から、お小遣いのルールを決めることって、大事だと思います。
特に以下の2つはトラブルを防ぐために重要なことですね。
徹底するようにした方がいいですね。
・前借り、追加はしない
・お友達同士でお金の貸し借りをしない
お友達同士でのお金の貸し借りは、大きなトラブルに発展します。
お友達同士でお金の貸し借りはしないというルールを徹底しておきましょうね。
お小遣いで買うものを決める
子どもがお小遣いで買うものを、事前に決めておくといいですね。
例えば…
- 文房具など学校で必要なものは親が買う
- がちゃがちゃ、カードゲームなど自分が遊びに使うものは子どものお小遣いを使う
こんな感じで、親が買うものと子どもがお小遣いで買うものをわけておきます。
「ノートを買たら、お小遣いが足りなくなっちゃった。追加でお小遣いちょうだい」
といったことを防ぐことができますね。
お小遣い管理する方法(案)
お小遣いを管理する方法について、「低学年」「高学年」にわけておすすめの方法をご紹介します。
低学年の場合
低学年の場合、金額で収支を管理するのはちょっと難しいですね。
低学年のお子さんの場合は、お小遣い帳をイラストでつける方法がおすすめです。
たとえば、100円をりんご1つとしてお小遣い帳に書いていきます。
お小遣いを200円渡したら、収入の欄に渡した日付とりんごを2つ書きます。
お小遣いを100円使ったら、支出の欄に使った日付とりんごを1つ書きます。
収入欄と支出の欄を左右でわけて管理するようにしていくのです。
収入のりんごの数と支出のりんごの数が同じになったら、お小遣いがなくなるということを教えておきます。
「使うと減る」「もらうと増える」ということは視覚で理解できると思います。
残ったお金は繰り越されるという感覚は難しいので、一度に渡す金額を少なくして残金がなくなったらお小遣いを渡す方法がおすすめです。
高学年の場合
高学年になったら、少しずつ金額でお小遣い帳をつける習慣を作っていきましょう。
使ったものの名前と金額をつけることで、子どもにお小遣いの使い道を意識させることができます。
いきなりは難しいので、最初はお母さんと一緒にお小遣い帳をつけるようにしてみてくださいね。
お小遣いの使い方は誰が決める?
お小遣いを何に使うのか?
小学校の1~4年生までの間は、親が確認。
5~6年生は、子どもの自主性に任せた方がいいようです。
1~4年生:使う前に親が確認する
子どもが小さいときは、お金と商品の値段の関係がよくわからないですね。
子どもが4年生くらいまでの間は、使う前に親が確認してあげることをおすすめします。
ただし実際に支払いをする前に、「これを買うと残りはどれくらいになるよ」ということを伝えるようにしてあげます。
どうしても欲しいのか、なんとなく欲しいのかを考えるきっかけを作ってあげることが大切ですね。
5~6年生:基本的に子どもの判断に任せる(子どもの判断に任せたら親は極力口を出さない)
子どもが5~6年生になったら、基本的には子どもの判断に任せて、親は極力口を出さないというのがおすすめです。
お小遣いと商品の金額、残りの金額と日数を考えてお金を使うことも大切な勉強だからです。
ただし、必要に応じてアドバイスをしてあげることも大切ですね。
買い物をするときに、子ども自身が支払うということも勉強の1つです。
でも、子どもに支払いをさせるときは、混雑時は避けるようにしましょう。
他のお客様やお店の人に迷惑にならないよう、親が配慮するように心がけてください。
お小遣いは社会のしくみやお金の管理を学ぶことができるもの
小学生のうちは、定期的にお小遣いをあげるべきではないと考えている親も多いと思います。
お子さんのお小遣いに対する考え方は、家庭によって違いますので、家庭に合わせた対応をすることがおすすめです。
しかし私個人としては、お小遣いは社会のしくみやお金を管理について学ぶ大切な機会でもあるので、お小遣いでお金の価値や使い方を学んでほしいと思っていました。
お金の使い方や管理の仕方は、子どもだから、まだ小さいから理解できないということはないんですね。
1人の人間として子どものことを尊重すれば、親の話をきちんと理解してくれるという内容を育児書で読んだことがあります。
「本当に今これにお金を使いたいのか」ということを考えながらお金を使うことで、お金の大切さを学ぶことができますし、無駄遣いを防ぐ効果もあります。
有意義なお金の使い方やお金の管理を子どものうちに経験しておくと、大人になってからお給料の管理に困らないようになるという効果も期待できますね。
まとめ
いかがでしたか。
子どものお小遣いについて、お伝えしました。
お小遣いの与え方に、正解はないと思います。
ただし与え方次第で、子どものお金に対する考え方が変わってきます。
その点については、しっかりと考えてみる必要がありますね。
お子さんに与えるお小遣いの金額やお金の管理の方法などで悩んだときは、この記事を参考にしてみてくださいね。