夫婦二人の食費はどれくらい? 少しの食費で美味しい生活を送るコツ

夫婦二人で生活すると、食費はいくらが妥当なのか気になりますよね。

できれば食費は抑えて、美味しい料理を作りたいたいものです。

また貯金や節約を考えた時、食費は一番に見直したくなる費目でもあります。

そこで今回は、

・夫婦2人の平均的な食費と理想の食費について
・食費はどうすれば節約できるのか

大きくこの2点についてまとめてみました。

夫婦二人の食費、1ヶ月あたり平均4万円

まず、結婚情報誌の「ゼクシィ」が2016年に実施した夫婦二人の食費アンケート によると、1ヶ月あたりの食費で最も多かったのは3万円~4万円ほどで、全体の3割でした。
次いで多いのが4万円~5万円が全体の2割。

全体的な食費の平均額は41,000円という結果がありました。

夫婦二人の食費 平均4万円

次に、総務省統計局の「家計調査」 を調べてみました。
2018年の夫婦二人以上の食費の月額平均は、79,348円 という結果が出ています。

こちらのデータは外食とお酒代が含まれています。
お酒は3,361円。
外食は14,298円。

純粋に「自炊の食費」とした場合
79,348円―(お酒3,361+外食14,298円)=61,689円となります。

このデータは、全世帯平均人数が2.98人 となっていました。
調査した家庭の平均人数が3人だった、ということですね。

なので、まず「自炊の食費」だけで計算した食費の1人分を計算してみます。
61,689円÷3=20,563円/人

一人当たり20,563円なので2人分(2倍)にします。
20,563円×2人=41,226円

こちらからも、4万円という金額になりましたね。

世帯収入や働き方、年代などは関係なく、あくまで全体的な平均です。
おおよそ4万円台が夫婦二人の食費の平均的なところだと言えそうです。

夫婦の年代別で見る1ヶ月の食費と特徴

こちらも総務省の家計調査を参考にしてみます。2年前の2017年のデータです。
2018年と同じく、2人以上の全世帯人数の平均が2.98人でしたので、2人で計算した場合の金額を表してみました。

年代

世帯人数平均(2.98人)

二人計算した場合

~40歳未満

63,693円

42,462円

40~49歳

77,100円

51,400円

50~59歳

78,052円

52,034円

60~70歳

76,608円

51,072円

70歳以上

68,065円

45,376円

世帯人数平均金額は「家計調査結果」(総務省統計局)
表II-1-1 世帯主の年齢階級別家計支出(二人以上の世帯)-2017年-より作成

4万円から5万円ですね。

次に、年代別に食費の特徴を調べてみました。

新婚の食費の特徴

まずは新婚家庭の食費から。
結婚する年齢が人それぞれですので、年代は関係ありませんね。
そのため、上の表には載っていません。

結婚3年未満を新婚と仮定して、様々なサイトから自己申告的な情報を拾い出したところ、35,000円から50,000円と幅広い金額となりました。
結婚と同時に家計簿をつけて食費を完璧に把握して、2万円代でやりくりしている夫婦もいました。

色々なところに2人で行きたいと考えている夫婦の場合は外食が多くなり、50,000円以上になることもあるようです。

相手の食の好みが把握できず献立に迷い、品数が多くなって食費がかさむ傾向もあります。

二人だけの時間をめいっぱい楽しみたい。
その反面お互いの食の好みを把握できていないなどが、食費が増える原因のようですね。

でも新婚のうちは、それでいいのかな、と思います。

20代~30代の食費の特徴

上の表では、~40歳未満に該当します。

~40歳未満

63,693円

42,462円

新婚さんと同じく、20代は結婚したばかりの夫婦も多いので、食費がどれくらいかかるか把握できない家庭も多数。
20代というとまだまだ遊びを楽しみたい年代のため、外食の回数が増えたりもします。

働き盛りで共働き夫婦も多いので、お弁当やスーパーのお惣菜で食費を圧迫してしまうことも。
生活のリズムを作ってから食費にかかっている金額を把握し、予算組みすることが節約のポイントになってきます。

しかし、堅実に家計をやりくりしている家庭では、2~3万円代で食費を抑える家庭もあります。

30代になると、20代で結婚した場合は年月が経っているため、生活のリズムが安定してきます。
1ヶ月あたりの食費も把握していて安定してくる夫婦が多いです。

食費のやりくりも考えているので外食もセーブする傾向に。

その代わり、健康面に意識が向き始め、肉や魚は国産のものを選んだり、野菜も旬の新鮮なものを好み、体に良いものを選んでいい食生活を心がける特徴もあります。

自分の親が健康面を気遣って、実家から野菜やお米がもらえるという家庭では、月2万円でやりくり可能な家庭もありました。
うらやましいですね!

40代~50代の食費の特徴

40代に入ると上の表では1ヶ月の食費は5万円代に突入します。
また全体のうちで、一番高額になっています。

40~49歳

77,100円

51,400円

50~59歳

78,052円

52,034円

食材のこだわり、外食の回数は30代と変わらないものの、夫婦で晩酌する回数が増えます。
おつまみを購入したり、おかずが晩酌向きになるという意見も見られました。

米やパンなど、糖質制限などをしていたりするものの、その分おかずが増えるので食費も増えるといったところでしょうか。

50代に入ると、体のことを考えるので、お酒は40代より控える傾向にあります。
しかし、より高価な食材を選んだり、調味料などのこだわりも増えていくようで、食費が高くなります。

お酒を全く飲まない夫婦であれば、40~50代とも月2万円代で食費をやりくりできる家庭もあります。

60代以上の食費の特徴

40代未満の次に低い金額になっていますね。
若い頃に比べると、一回の食事の量も減ってくることが考えられます。

60~70歳

76,608円

51,072円

70歳以上

68,065円

45,376円

一回の食事量が減るので、食費もそんなにかからないのでは?
と思う方もいると思います。

しかし60代の食事にはこんな特徴もあります。

・好きなものを好きな時に食べたる
・食事を作る時の材料や作り方のスタイルは若い頃からあまり変わらない
・食材へのこだわりも変わらない

そのため、40代未満よりは食費は高めとなっています。

まとめてみると

「肉や魚は国産でないと!」「有機栽培の野菜がいい!」「このブランドの調味料でないとだめ」など、30代をすぎる頃になると量より質を取る傾向があると言えます。

国産のものは確かにいいですが、全て国産を取り入れるとそれだけ食費もかかりますよね。

どの年代でも食費を抑えるコツは「これだけは絶対国産がいい」という食材だけを選んで、あとは安い
食材を選ぶ事かもしれません。

国産でなくても美味しい食材はありますからね。
安全なものが市場には出回っていると考えたら、こだわりも捨てられると感じます。

食費の理想的な金額は家計収入の15パーセント

今までは、現実的な夫婦2人の食費についてお伝えしてきました。

友達と食費の話になると、
「うちは食費が高すぎ?」「うちは節約できてないのかしら?」
なんて他の家庭と比べてしまいますよね。

実は、食費の理想的な金額は家庭の収入で異なります。
よく言われている一般的な食費は家計収入の15パーセントです。

以下に家計収入の15パーセントの金額を表してみます。

家計収入

理想食費15%

25万円

37,500円

30万円

45,000円

35万円

52,500円

40万円

60,000円

45万円

67,500円

50万円

75,000円

例えば夫婦2人で家計収入が30万円の場合、1ヶ月で3万円程度で済ませられるなら、食費は抑えられていると言えますね。
食費が5万円を超えてしまった場合は、節約を考えた方が良いでしょう。

1人より2人の方が食費が増えるのは当然です。
しかも、食べる量やタイミングのズレ、食の好みの違いで費用がかさんでしまうのです。
新婚当初はこれらが原因で、生活に余裕がないという悩みが出てくるでしょう。

家計収入の15%を計算して、1ヶ月に使える食費を把握し、少しずつ改善していきましょうね。

住んでいる地域で夫婦の食費は異なる

地域別に1ヶ月あたりの平均食費をまとめてみました。

地域

食料平均額

外食

酒類

北 海 道

64,499

8,968

3,504

東 北

70,826

9,391

3,581

関 東

78,849

14,251

3,243

北 陸

77,745

12,279円円

3,591

東 海

72,295

13,100

2,529

近 畿

75,247

11,558

3,005

中 国

69,622

9,859

3,314

四 国

66,279

10,698

2,897

九 州

67,022

10,558

3,100

沖 縄

60,662

8,870

2,424

※「家計調査結果」(総務省統計局)
家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表(2018年)
「第1-1表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり1か月間の収入と支出」の「地方」項目から、食料、外食、酒類を抽出して作成

食料平均額の中に外食とお酒も含まれています。

食費と外食費の平均が一番高いの関東です。首都圏なので、地方に比べて物価が高いです。

また関東は、勤労者の集まる地域でもあります。
仕事で忙しい人達は家で食事を取るより、外食で済ませる傾向があるので、食費も高いことが考えられます。

子供が一人増えると食費も増える

子供が増え、3人家族になると、食費はどう変化していくのでしょうか。

食費は子供の歳によって変わっていきます。
生まれて一年以内は、我が家もそうでしたが、ミルクと離乳食くらいのため、2人の時とあまり変化はありません。

食べ盛りになってくると、一度にお米を炊く量やおかずを作る量も多くなってきますから、自然に3千円から5千円くらいは上がっていきます。

外食が多めの家庭は、外食を1回でも減らして自炊を増やすなどの工夫が必要になってきますね。

しかし、食費を節約しようとするあまり、1回の食事量を減らすのはNG。
栄養が偏ってしまいます。

食べ盛りの子供がいると食費が増えてキツイですが、子供の栄養面を考慮した献立作りが最優先です。

夫婦の食費節約術!

夫婦2人の食費は、どうしたらもっと節約できるのでしょうか?

オススメの食費節約術をお買い物と料理で分けてご紹介しますね。

お買い物編

まずはお買い物での節約術を紹介します。

買い物節約のコツ1:家計簿をつける

家計簿をつけると、1ヶ月の食費がどれくらいなのか把握できます。
2~3ヶ月つけていけば、1ヶ月の予算を組めるようになってきます。

私も結婚してから毎日つけています。毎日が難しい場合は週末にまとめて記入してもいいでしょう。

書き方にもコツがあります。
米、パン、野菜の種類なども細かく費目で書くようにをすると「この野菜は前買ったかから買わない」となって、より無駄遣いも減ります。

最近は、家計簿アプリも充実しているので、書くのが面倒な場合は、アプリで管理するのもオススメですよ。
レシートを写真で写すと費目も読み込まれるアプリがあるので便利ですね。

買い物節約のコツ2:献立を決めて必要なものだけまとめ買い

一週間ごとの献立を決めてまとめ買いをすると、余計なお菓子や出来合いのお惣菜を買わなくてすみますよ。

しかし、大量に買うと食材が傷んで捨てることになる場合もあります。これでは無駄使いになってしまいますよね。
でも、この無駄が大事。
どうして無駄になったのか、反省して次に活かしていけば、自分の経験として蓄積されていきます。
だんだんと、キッチリ管理できるようになっていきますよ。

最初から完璧を求めないのが、節約できる主婦になるコツですね。

また、買い物に行く曜日を決めるのも、出費を抑えられるコツになります。
我が家は、献立を決めて日曜日と週の中頃(水曜か木曜)に買い物へ行きます。
週の後半で使う食材は基本的に冷凍して使います。

ただし、冷凍したまま放置しないように、気を付けましょう。

買い物節約のコツ3:週ごとに使える食費を決める

我が家もやっているのですが、封筒を用意して「1週目食費」、「2週目食費」と書いて分けておくと、その中でやりくりを考えられるようになるので無駄遣いが減ります。

意外と効果的ですよ。

節約のコツ4:肉や魚はお徳用のパックを買う

業務用スーパーなどでは、大パックを買うと割安になる場合があります。

しかし「2人しかいないのに使いきれないよ」という場合が多いと思います。
そういう時は1回分で小分けにして冷凍すれば次回も使えますね。

買い物節約のコツ5:外食を減らす

外食は、調理も準備も片付けもしなくていいので便利でありがたいのですが・・・

昼食を毎日外食で済ませた例を考えてみましょう。
例えば一回平均1人800円かけているとして、2人で1,600円です。2人で月に20日間働いていたとすると32,000円になります。
高額ですね。

忙しいかもしれませんが、昼食を週に何回かでもお弁当にするだけで節約に繋がりますよ。

買い物節約のコツ6:ネットスーパーを使う

どうしてもお買い物で余計なものを買ってしまう人は、ネットスーパーがオススメです。
イオン、SEIYU、イトーヨーカ堂など様々な会社で展開しています。

ただ、一定金額を越えないと送料がかかったり、受け取りの時に家にいないといけないのがデメリットです。
それでも自分で買い物に行くよりは安く済むと思った場合は便利なサービスなので活用するのもありです。

その他

・クレジットカードを使わない
・安い食材の把握
・スーパーごとに特売日の把握
・ドレッシング、油、調味料などは徳用を買って家で詰め替える
などしていくことも、食費を節約することに繋がりますよ。

お料理編

次に、お料理での節約術を紹介します。

料理節約のコツ1:麺類メニューは食費の味方

肉や魚類より、パスタ、焼きそば、うどん、そうめんなどは1パック100円~200円くらいで買えるものが多いですよね。
お腹も膨らむので、1食あたりの食費を抑えられます!

料理節約のコツ2:ソースは出来合いの方がお得

出来合いのお惣菜などは割高感が強いですが、ソース類は出来合いの方が割安です。

例えば、ミートソース。
調理する場合、トマト缶、ひき肉、人参、玉ねぎなどを揃えると500~600円くらいします。

でも出来合いを買えば1パックで100円前後。
安いですね。

料理節約のコツ3:コストパフォーマンスが高い食材を使う

安くて栄養のある食材はたくさん。

例えばハンバーグ。
ひき肉を半分に減らし、減らした分を豆腐にするとヘルシーにもなります。
余ったひき肉は、違う調理で使うことも可能ですよね。

鶏肉も、モモ肉よりムネ肉の方が安価なので唐揚げを胸肉で代用したりできますよ。
ミンチにして形をとってつくねの照り焼きもオススメです。

生姜焼きも、生姜焼き用の肉より、安い豚の細切れ肉で作った方が安く作れます。

献立の中で代用できる食材があるか工夫してみてくださいね。

料理節約のコツ4:家にある材料を使いきって、食品廃棄をなくす

腐って捨ててしまう食材ってありませんか?
私も昔はよくやって、たまにキッチンに入る主人に怒られたものです(笑)

最近は、「食材を捨てる=お金を捨てている」意識に変わってきました。
「今日はこれを作ろう」と考えて買い物に行くと、家にある食材を使わなくなりますね。

なるべく家にある食材から献立を考え、買い物をすると1割は食費を節約できるそうですよ。

まとめ

いかがでしたか?
あなたの家庭の食費と比較してみてくださいね。

夫婦2人といっても、家庭によってかけられる食費は様々です。
「平均的な食費だから、このままで良し」と思わず、少し節約を心がけると貯金に回せますよ。

ぜひ、節約できるところがあれば見直して、夫婦2人で元気で美味しい生活を送ってくださいね!

 

 

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