母乳育児にこだわりすぎないで!

「赤ちゃんが産まれたら母乳で育ててあげたいな」
そう思っていたのに、母乳が出なくて悩んでしまうママも多いですね。
そこで、母乳育児ができなくても、赤ちゃんが元気に育てば大丈夫というお話をしてみたいと思います。
周りの人の言葉なんて気にしない!完母にこだわりすぎないで
母乳は赤ちゃんが育つために、ママがプレゼントできる大切な栄養素です。
特に母乳が出るようになって数日後に分泌される、初乳といわれている少し黄色味のある母乳には、ママの免疫などが含まれています。
そのため、抵抗力のない赤ちゃんにできるだけ飲ませた方がいいといわれています。
そんな情報を聞くと、
と思ってしまいますよね。
ですが、母乳の量には個人差があって、マッサージなどを頑張ってもなかなか出ないママもいます。
そんなママは、母乳が出ないと悩んだり、周りからの「ミルクで育てているの?」という心無い言葉で、傷ついてしまいます。
でも、絶対母乳で育てなければいけないのであれば、そもそも粉ミルクは必要ありませんよね?
必要がなければ製品として販売され続けることはありません。
粉ミルクの成分もどんどん改良されています。
たとえば和光堂の「はいはい」には「DHA」「アラキドン酸」「5種類のヌクレオチド」
「ガラクトオリゴ糖」「ラクトフェリン」「β‐カロテン」が配合されています。
今後も科学や技術の進化で、母乳にさらなる成分が発見されれば、粉ミルクも進化していくでしょう。
だから、粉ミルクだけでも赤ちゃんは十分育つので、母乳が出ないママも安心してください。
ミルクは腹持ちがいいので、夜中に何度も起きずに寝ていてくれることも多いです。
せっかく、ミルクを作ってくれる会社があるのですから、母乳が足りないときはありがたくミルクを利用させてもらいましょう。
ミルクをあげるなんて母親として情けないと思ってしまうママもいるかもしれませんね。
ですが、私はミルクのほうが手間をかけて赤ちゃんを育てていると思っています。
お出かけするときも、粉ミルクを計ってミルクストッカーに入れて、お湯と湯冷ましを持参して…
これだけの手間と愛情を注がなければ、赤ちゃんにミルクをあげることってできないんですね。
だからもし周りから何かを言われるようなことがあったとしても、胸をはってミルクで赤ちゃんを育てましょう。
母乳で育てることが大切なわけじゃなくて、赤ちゃんが元気に大きくなることが大切なんです。
母乳でもミルクでも、赤ちゃんが必要な栄養を摂れるようにしてあげることがママの大切な役目です。
母乳?ミルク?そのときできることをやればいい
私の場合、娘が哺乳瓶の消毒のニオイが気になったのか、哺乳瓶の乳首のゴムのニオイが嫌だったのかわからないのですが、ある日突然ミルクをまったく飲まなくなってしまいました。
哺乳瓶を煮沸消毒に替えてみたり、哺乳瓶の乳首をシリコン製のものに替えてみたのですが、哺乳瓶をくわえさせようとすると、舌で押し戻されてしまって一切ミルクを口にしなくなってしまいました。
それからは仕方がないので母乳だけで頑張っていたら、
「このままだと赤ちゃんが育たないかもしれない!」
と母親としての本能が危機感を感じたのか、出産から3~4か月経ってからようやく母乳が出るようになりました。
私みたいなケースのときは、なんとか頑張って母乳をあげなくちゃと思うのは仕方がありません。
でも赤ちゃんがミルクを飲んでくれるなら、無理をして母乳育児を頑張らなくてもいいと思います。
無理して頑張っても、おっぱいが出ないとつらいです。
それに、赤ちゃんもおなかがいっぱいにならないので、かわいそうです。
母乳が出るなら母乳育児で。
母乳が出なかったり、足りなかったりしたときは、ミルクを足して赤ちゃんに必要な栄養をしっかり確保してあげることのほうが大切です。
母乳にこだわりすぎると、ママもストレスになってしまい、母乳がよけい出なくなってしまうこともあります。
母乳が足りなかったときは、
と思うようにしてみてくださいね。
すぐに母乳が出なくても心配しないで!
産まれた当日の赤ちゃんの胃の大きさは、ビー玉くらいで5~7ml。
3日目でも、ゴルフボール程度の大きさで、25mlくらいです。
小さいですね。
もともと、生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいをあまり飲めないのです。
ママの母乳も3日目くらいから、ようやく出始めるという人が多いです。
そのため、3日間おっぱいが飲めなくてもちゃんと生きていけるように、赤ちゃんは3日分のお弁当と水筒を持って産まれてくるんだそうです。
だからすぐに母乳が出なくても、大丈夫なんですね。
赤ちゃんが吸っているうちに母乳が出るようになることもある
母乳は赤ちゃんが吸うという行動がスイッチになって、出るようになっていきます。
しかし全く出そうな気配がないと、本当に出るようになるのか不安になります。
ですが、そんな状態でも赤ちゃんにおっぱいを吸わせていると、少しずつママの胸が張るようになって、母乳の分泌が増えてくるようになります。
ですが母乳の分泌には個人差があります。
数日で赤ちゃんが足りるくらいの母乳が出る人もいる反面、絞ってもほんの数滴しか出ないママもいます。
私の場合も、しばらくは数滴しか出ませんでした。
ですが、赤ちゃんに吸われているうちに
くらいのペースで母乳が出るようになりました。
最初はそんなペースでも、徐々に量が増えてくることがありますので、のんびり進めていきましょう。
赤ちゃんを出産した直後はママも新米
私が長女を出産したときは、新米ママだったので、いろいろとへたくそでした。
出産した直後はおしりも痛くて、病院に用意されていたドーナツクッションがなければ床に座ることもできなかったです。
そして変な格好をして座っているので、なかなかおっぱいを口にくわえさせてあげることができませんでした。
抱っこもぎこちなくて、周りからみたらかなり危なっかしい母親に見えたと思います。
そんな状態なのに、看護師さんから
と言われても、それがなかなかできないんですね。
おっぱいをくわえさせるだけでも時間がかかるし…
吸ってもおっぱいが出ないから、赤ちゃんのご機嫌がめちゃくちゃ悪いし…
と思っても、
といわれるので、授乳の時間が苦痛で仕方なかったです。
そんな私ですが、2人目を出産したときは
と、新米ママのお手本にされてしまいました。
なにもわからない新米ママだったのに、いつのまにか立派なママになっていたんですね。
はじめて赤ちゃんを出産したばかりのときは、誰だって新米ママです。
抱っこも上手にできないですし、おっぱいを吸わせてあげるのも一苦労なんです。
でも自然と、熟練ママになっていきます。
だから、あせらずにゆっくりと、子どもと一緒に成長していってくださいね。
乳腺炎で痛みがあるときは病院の先生に対応の仕方を聞きましょう
赤ちゃんを出産すると母乳が出るところが詰まってしまい、乳腺炎になることがあります。
乳腺炎になると、胸に熱をもってしまい、ものすごい痛みを感じることがあります。
私も入院中に乳腺炎になってしまい、熱が出てしまったので、退院の日が1日延びてしまいました。
そして、詰まりを解消するために助産師さんにマッサージをしてもらったのですが、叫びたくなるくらい痛かったです。
乳腺炎になって痛みがあるときは、自分でなんとかしようとするのは難しいです。
病院の先生や助産師さんに対応の仕方を確認するようにしてください。
母乳ママが仕事に復帰する場合はどうすればいい
授乳中に仕事の復帰を考えたとき、赤ちゃんのおっぱいはどうしたらいいんだろう?という不安がありますよね。
ここでは、どんな対応が考えられるのかお伝えしたいと思います。
搾乳した母乳の対応をしてもらえる場合は冷凍保存をしておく
私の場合、事前に搾乳したおっぱいを冷凍しておきました。
そして、子どもの面倒をお願いしていた母親(子供から見たら祖母)に、温めて飲ませてもらえるようにしておきました。
乳児保育をしてもらえる保育園の場合、搾乳した母乳を授乳してもらえる場合があります。
母乳育児を続けたい場合は、事前に搾乳をして冷凍保存をして授乳時間に保育園で対応してもらいましょう。
母乳の対応をしてもらえるかどうかは、園によってまちまちです。
ミルクは対応してもらえても、母乳は対応していない保育園もありますので、事前に確認しておくようにしましょう。
仕事をしているときだけミルクにする
出産後に仕事の復帰を考えている場合は、初めから混合で育てることをおすすめします。
保育園などに預けているときは、ミルク。
家に帰ったら母乳にするようにしておくと、預ける保育園を探すときにも少し楽です。
私の場合完母だったため、普段の授乳時間になったときに、一気におっぱいが張ってきて何もしなくても母乳が噴き出してきて、とても困りました。
仕方がないので急いでトイレに駆け込み、トイレで搾乳をしたあと用意してあった新しいタオルを巻いてなんとか乗り切りました。
混合で育てていると、母乳の量もそれほど多くないので、仕事中に搾乳をする回数を減らすことができます。
仕事中に搾乳して母乳を捨てるのは、とても大変です。
最初から混合にしておくと、仕事に復帰しやすくなりますよ。
まとめ
私も2人の娘を育てましたが、最初はほとんど母乳が出ませんでした。
母乳がほとんど出ないのに、乳腺炎になってしまい、熱は出るし、マッサージは痛いし、娘に吸われるたびに痛みを感じるのでミルクをあげている時間になると、ほっとできたことを思い出しました。
母乳が出ないときは、胸を張ってミルクを利用しましょう。
赤ちゃんに授乳できる期間は、長い一生の中でせいぜい長くても2年程度の期間です。
母乳とかミルクとかでこだわりすぎないで、密着して赤ちゃんとコミュニケーションを取ることができる授乳時間を大切にするようにしてみてくださいね。