子どものパスポート申請に必要な書類やチェック項目を分かりやすく解説

「海外旅行のためにパスポートを作らなきゃ!」
「でも子供のパスポートってどうやって作ればいいんだろう?」
子供を連れて海外に旅行へ行くのにはとてもたくさんの準備が必要ですよね。
荷物も多いし、飛行機での暇つぶしグッズやもしもの時の緊急バックも必要かもしれません。
でもその前に、一番大切なのは渡航前のパスポートの準備です。
出国や入国をする際には、どんなに生まれたばかりの小さな赤ちゃんにもパスポートが必要です。
そこで今回は、
・子ども用のパスポート申請方法と期限や費用
・子どものパスポート申請に必要な書類について
・パスポート申請時のチェックリスト
についてお伝えします。
子ども用のパスポート申請方法と期限や費用
子ども用のパスポートを作る際にはどのような手順が必要なのでしょうか。
出国や入国するために必要なパスポートの申請には時間と手間がかかります。
子供を連れてのパスポート申請がスムーズに行えるように、必ず知っておくべき8つの項目をお伝えします。
1、子どものパスポートは0歳から必要
海外旅行の出入国に必要なパスポートは一体何歳から作るべきなのでしょうか。
答えは0歳からです。
パスポートは海外へ出たり国内へ戻る際、どんなに小さな赤ちゃんにも必ず一人一冊必要となります。
もちろん入国審査は家族一緒に行うことができるので、赤ちゃんを抱いたまま出入国することになりますが、「赤ちゃんだからパスポートは母親と一緒でOK」とはならないので注意が必要です。
2、子どものパスポート申請に必要な書類や写真
出入国に必要なパスポートを申請する際、次のような書類が必要です。
(1) 一般旅券発給申請書(5年用)1通
(2) 戸籍謄本(または戸籍抄本)1通
(3) 住民票の写し1通
(4) パスポート用の写真1葉
(5) 申請者本人と確認できる書類
必ずすべて用意した状態で申請に挑んでください。
また、この必要書類はあくまでも1人のパスポート申請に必要な書類一式です。
お子さんが二人いたり、家族の分をまとめて申請する場合は、これらの書類が人数分必要であることも理解しておいてください。
必要書類に関しては入手先や準備方法を次の章で詳しくご紹介いたします。
3、パスポートの申請場所
パスポートの申請や発行は現在住民登録している地域のパスポートセンターでのみ可能となっています。
そのため、住民登録していない地域で発行を検討している場合には、パスポートセンターに直接問い合わせ、事情を説明の上発行が可能かどうか確認をしてください。
せっかくセンターに直接出向いたのにも関わらず、地域が違うという理由で断られてしまっては二度手間です。
4、パスポートには子どもの保護者の署名が必要
未成年者(20歳未満)のパスポートを申請する場合、申請用紙の「法定代理人署名蘭」に保護者の署名が必要です。
保護者が乳幼児に代わってパスポートの申請をする場合にも、可能であれば申請者本人のサインが必要となります。
小学生くらいであれば記入はできそうですよね。
しかし、申請者がまだ乳幼児で字が書けない場合は保護者が代筆することが出来ます。
その際も申請用紙に記入する前に窓口の人に代筆が可能かどうかの確認と案内に従うよう気を付けてくださいね。
5、赤ちゃんや子どもの写真撮影時の注意点
一人でまだ座ることが出来ない乳幼児の場合、証明写真をとることはとても大変な作業になります。
パスポート申請用の写真は規定が厳しく、しっかりと顔が見えていなかったり不要なものが写りこんでいる場合は再度撮影をお願いされてしまいます。
申請時に写真を却下されてしまうことがないよう、前もってパスポート申請に必要な写真の撮り方を知っておいてくださいね!
パスポートの写真は「縦45㎜×横35㎜」とサイズが決まっています。
パスポートの写真の規定に関しては必要書類の章でも細かく説明いたします。
まだ椅子に一人で座って撮影することが難しい年齢の場合、床に寝かせての撮影がおすすめです。
無地のシーツを引いた上にお子さんを寝かせて、上からまたぐようにして撮影すれば正面からキレイに顔を撮ることが可能です。
その際、赤ちゃんが手を咥えていたり、両手を上げている場合などはパスポート用の写真として認められないため、赤ちゃんの胸から上、顔だけが写った状態で撮影するようにしてください。
自宅での撮影が難しい場合は、写真館などでもパスポート用の写真を撮影してくれるところがあります。
料金はかかってしまいますが、写真館であればパスポートのサイズの規定や顔の向きなどもしっかりと分かったうえで撮影してくれるため申請時に却下される可能性が少なくなります。
まずは一度自宅での撮影を試してみて、難しいようであれば写真館などでの撮影も視野に入れて置いてください。
6、パスポート申請から受け取りまで7日程度
パスポートを窓口で申請後、申請から約7日程度で受け取りが可能です。
意外と早く受け取ることが出来るんですね。
また、パスポートを受け取る際には必ず本人が窓口にて受領しなければなりません。
保護者が代理で申請した場合も、受け取りは必ず子ども同行するよう気を付けてください。
受け取りの際には、申請の時に渡された受領票と手数料を持っていくことをお忘れなく!
7、パスポート作成にかかる費用
子どものパスポートの申請にかかる費用は以下の通りです。
旅券種類 | 収入証紙 | 収入印紙 | 合計 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
5年間有効旅券(12歳以上) | 2,000円 | 9,000円 | 11,000円 5年間有効旅券(12歳未満) | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
料金は意外とかかってしまいますね。
しかしここで5年間のパスポートを作っておけば、あとは5年間旅行する際毎回使うことが出来るので少々痛い出費にはなりますが用意しておきましょう。
8、取得するパスポートの種類や期限
本来、パスポートの申請時に有効期限が5年間または10年間のどちらかを選択できます。
しかし残念ながら20歳以下は、5年までのパスポートしか発行することが出来ません。
5年を過ぎたパスポートはその時点で使うことが出来なくなります。
期限が切れてしまった場合には、速やかに再発行をし、新しいパスポートを発行するよう忘れないよう気を付けておいてくださいね。
子どものパスポート申請に必要な書類について詳しく解説
子どものパスポート申請の必要項目が分かりましたね。
では次に、上でざっと説明した必要書類について詳しく説明していきます。
忘れ物や記入漏れをしてしまうと申請にさらに時間がかかってしまいます。
必要な書類がどのようなものか、しっかりと把握していてくださいね!
1、一般旅券発給申請書(5年用)
一般旅券発給申請書とは、パスポートの申請に必要な申込用紙です。
パスポートは日本語に訳されると「旅券」という言葉で表されることが多いので覚えておいてくださいね。
一般旅券発給申請書は全国のパスポートセンターの窓口でもらうことが出来ます。
戸籍謄本や住民票を揃えたら、書類一式を持って直接センター窓口にいき、一般旅券発給申請書を書いて提出しましょう。
もちろん前もって窓口に一般旅券発給申請書をもらいに行き、自宅で書いてすべての書類を事前に準備しておくことも可能です。
2、戸籍謄本または戸籍抄本
戸籍謄本または戸籍抄本は本籍地がある地域の役所や役場で取得することが可能です。
本人の名前のみ記載があるのが戸籍抄本で、世帯の全員の名前が入っているものが戸籍謄本です。
家族全員分のパスポートを作る際には、戸籍謄本を1通だけ用意すれば申請できます。
ただし戸籍謄本はコピーで代用することができないため、1人の書類に不備があれば再申請のために、再度戸籍謄本を取得する必要があります。
家族全員分のパスポート申請を一旦保留にして、再度不備を直し全員一緒に申請しなおすことをオススメします。
戸籍謄本または抄本を取り寄せる際には、本人確認書類(免許証や保険証)や印鑑を持参の上、本籍地の役所へ行き申請書を記入してください。
この申請書は役所窓口に備え付けられていまが、発行手数料が450円程度かかります。
あとは窓口の案内のとおりに申請書を記入の上、料金を払えば当日中に戸籍謄本を取得することが出来ます。
また戸籍謄本は、申請の6カ月以内に発行されたものであることがとても大切です。
早めに取得しすぎてしまうと、パスポート申請までに期限が切れてしまったり紛失の恐れもあります。
期限を意識して早めの申請を心がけてください。
3、住民票の写し
戸籍謄本を取得する際、住民票の写しを取得することも忘れないでください。
住民票の写しも、お住いの地域の市区町村役場にて、300円程度の手数料で取得することが出来ます。
本人確認書類や印鑑が必要になるので忘れずに持って行ってくださいね。
4、パスポート用の写真
パスポートの申請に必要な写真は、申請日の6カ月以内に撮影されたものに限ります。
縦45㎜×横35㎜のフチなしの写真を用意してください。
背景は無地で白色か青色の証明写真が1枚必要となります。
パスポート用の証明写真はコンビニの横などに設置された証明写真機で撮影するか、全国のパスポートセンターに備え付けの証明写真機で当日に撮影することも可能です。
乳幼児のパスポート申請用の写真撮影に関しては最初の章で説明しています。
パスポートの写真に関してはどうしても審査が厳しく、最悪撮り直しをお願いされることもあります。
証明写真自体が800円かかり高額なため、申請時にできるだけ1発で合格できるよう何度も挑戦してくださいね。
私がパスポートを作成した時は、わざわざ役所へ出向いたり証明写真を撮りに行ったりするのが面倒だったこともあり、写真はパスポートセンターで撮影しました。
当日はワイシャツを着用し薄化粧で身なりを整え、顔が見えるように髪も束ねていきました。
パスポート申請用の写真はしっかりと顔が見えている必要があるため、当日に撮影を考えている場合には、それなりの服装(フード無)や髪形をしておく必要があります。
5、申請者本人と確認できる書類
申請者本人と確認できる書類は以下の通りです。
・運転免許証
・健康保険証
・マイナンバーカード
・学生証
・写真付き住基カード
などその他の書類が本人確認書類として認められています。
乳幼児や子どもの場合、顔写真付きの身分証明書はなかなか持っていないですよね。
その場合は、健康保険証と母子手帳や医療受給者証明を一緒に提出するか、代理人として保護者の本人確認書類で代用してください。
パスポート申請時チェックリスト
パスポートなどの重要書類は、一つでも忘れ物などをしてしまうと、申請することができません。
せっかく準備をしていったのに、後日また行かないといけないのは大変です。
二度手間を防ぐため、パスポートを申請する際と受け取る際のチェックリストを作成しました。
申請に行く前に忘れ物はないか、必要書類を忘れていないか、しっかりと確認して挑んでくださいね。
パスポート申請時チェックリスト
パスポートを申請する際には様々な書類が必要でしたね。
お出かけ前に一つ一つチェックをしてください。

一般旅券発給申請書(5年用)1通(窓口でも記入することが可能)
6カ月以内に発行した戸籍謄本(または戸籍抄本)1通
住民票の写し1通
6カ月以内に撮影したパスポート用の写真1葉
本人確認書類
子どものお出かけ準備もできていますか?
(子どもが自身の署名を書ける場合、同行してもらい申請書にサインをもらう必要があります。)
以上のものがすべてそろっていれば、安心して申請に行くことが出来ます。
年末などの混みやすい時期はさけ、出来るだけ前もって申請へ行けるよう心掛けることも大切です。
パスポート受け取り日チェックリスト
申請日同様、パスポートの受け取り日にも様々なものが必要です。
お出かけ前にしっかりとチェックしてください。

お財布に申請費用が入っていますか?子ども一人につき6,000円から11,000円
受領には本人の同行が必要です。子どものお出かけ準備もできていますか?
上記のものがすべてそろっていれば、安心して子どものパスポートを受け取りに行くことができます。
パスポートは一度紛失してしまうと、再度発行に相当な手続きがかかります。
せっかく受領できたパスポートを紛失してしまわないよう、旅行までに大切に保管することも忘れないでくださいね。
まとめ
今回は、子どものためのパスポート申請方法をご紹介しました。
申請には様々な書類が必要だったり、事前準備が必要不可欠です。
一つでも不備があれば再度申請に行かなくてはならず、手間がかかってしまいます。
できるだけ当日に一発申請できるよう、前もって用意をしておいてくださいね!