小学生の平均身長ってどれくらい?子供の身長が心配・・・身長を伸ばす方法はあるの?

私は小学生4年生まで、背の順で並ぶと一番前で手に腰を当てて並ぶのがとても嫌でした。
(今もあるのでしょうか?)
身長の低さにコンプレックスを持っていたんですね。

しかし高学年に入ってから、運動系の部活をすると3〜4年間くらいで15cmくらい背が伸びました。

今は自分の身長に悩むことはないのですが
来年小学生になる自分の子供が、今は平均身長よりも低いことに悩んでいます。

パパも身長が高い方ではないので、遺伝かな?と思ってあまり気にしていませんでした。
でもやっぱり、周りのお友達と比べると少し小さいことに悩み過ぎてしまう時もあります。

そんな今回は
小学生の身長に焦点を当て、調べたことをまとめてみました。

小学生のお子さんがいて、子供の身長の高さに悩むママさん、ぜひ参考にしてくださいね。

今どき小学生の平均身長はこれくらい

これからご紹介する平均身長の参考データは、政府が実施している「学校保健統計調査」というものです。全国の小学生27万人をランダムに選抜して統計化したデータということです。

最新のデータは、平成30年度(2018年)のデータでした。

学年男の子女の子
小1(6歳)116.5cm115.7cm
小2(7歳)122.5cm121.5cm
小3(8歳)128.1cm127.3cm
小4(9歳)133.7cm133.4cm
小5(10歳)138.8cm140.1cm
小6(11歳)145.2cm146.7cm

この調査はずいぶん昔から行われています。平成6年頃からは現在まで、小学生の平均身長はほぼ変わりはなく横ばい傾向です。

小4(9歳)までは、男の子の方が平均身長は高くなっています。
しかし、小5(10歳)から小6(11歳)の間の2年間は、女の子の方が平均身長を追い越していますね。

これは、思春期を迎える年齢が男子より女子の方が早く、成長のピークに入るのも早いためとされています。

身長も気になるけど、平均体重も気になる
身長も気になるところですが、同時に体重も気になるママさんは多いのではないでしょうか?
ここでも、平成30年度(2018年)の「学校保健統計調査」を基に小学生の平均体重をご紹介しますね。

学年男の子女の子
小1(6歳)21.4kg20.9kg
小2(7歳)24.1kg23.5kg
小3(8歳)27.2kg26.4kg
小4(9歳)30.7kg30.0kg
小5(10歳)34.1kg34.1kg
小6(11歳)38.4kg39.1kg

あなたのお子さんはいかがでしたか?

平均体重は平成10年度から18年度をピークとして減少、または横ばい傾向です。
1年間で3〜4kgくらい増えていきます。
小6のだけは、男子より女子の方が平均体重を上回っていますね。

あくまで平均です。

身長が平均より低ければ平均体重に届いていない場合もありますし、反対に身長が平均より高ければ体重も平均以上になる子もいます。

また、身長が低いのに体重は平均を越している子、身長が高いのに体重はなかなか増えない痩せ型の子もいると思います。

個人差はどうしても出てくると思うので、私のようにあまり悩みすぎないでくださいね。

小学生の身長の伸び率は?

ここでは、男女別に1年間でどれくらい身長が伸びるのかをご紹介しますね。

※下表のSDとは、平均値を使用し平均値からどれだけ離れているかという「幅」を示したものです

<男の子>
年齢最低でも伸びるとされる伸び(~1.5SD)平均的な伸び良く伸びる子の場合の伸び(~+1.5SD)
6~7歳4.5cm5.8cm7.1cm
7~8歳4.5cm5.7cm6.9cm
8~9歳4.3cm5.3cm6.3cm
9~10歳4.0cm5.0cm6.0cm
10~11歳4.0cm5.0cm6.0cm
11~12歳4.5cm5.6cm6.7cm
<女の子>
年齢最低でも伸びるとされる伸び(~1.5SD)平均的な伸び良く伸びる子の場合の伸び(~+1.5SD)
6~7歳4.9cm5.9cm7.0cm
7~8歳4.4cm5.5cm6.6cm
8~9歳4.1cm5.3cm6.5cm
9~10歳4.4cm5.6cm6.8cm
10~11歳5.9cm7.3cm8.7cm
11~12歳6.1cm7.4cm8.7cm

10歳から12歳で男女の身長の伸びに差があります。これは、思春期を迎える時期が異なるからなんです。

男の子の思春期は一般的に11歳半頃〜12歳とされているのに対し、女の子の思春期は10歳頃から。

女の子は10歳頃から胸が膨らみ、12歳前後で初潮を迎えます。男の子より約2年早く大人になるこの時期に急激に身長の伸びにピークを迎えます。

その後は骨が固まっていくので、身長の伸び率は中学生頃になると男女逆転します。

しかし、個人差はあります。
思春期を迎える年齢が遅く、初潮も遅い場合は、子供の時期が長いために身長が伸びる期間も長いので、意外に身長も伸びるそうです。(私はそうだったので納得でした)

一方、男の子は10歳から12歳の身長の伸びこそ女の子には敵わないものの、女の子より子供の時期が長いです。
表にはありませんが12歳頃から14歳頃は1年間に8cm〜9cmと女の子の思春期の伸びと比べると急激です。

そのため、女の子より男の子の方が最終的な身長が高いとされています。

平均身長よりも身長が高いことは問題なの?

子供の身長に悩む時、身長が低いことで悩んでしまうママやパパが多いと思います。

身長が高い場合は、「こんなにすくすく育ってくれてる!」と親や家族も感じるので不安を抱くことが少ないと感じますよね。

両親とも高身長の場合はあまり心配もないそうなのですが、中にはこんな病気や問題が隠れているそうです。

*ホルモンの分泌に関する病気

成長ホルモンが過剰に分泌されることによる下垂体性巨人症、また甲状腺ホルモンの過剰分泌によるバセドウ病などが心配されます。
成長に関わるホルモンが過剰に分泌されると、高身長になることがあるようです。

また、成長の過程で急激に身長が高くなるのも要注意だそうです。
本来、成長ホルモンを含む様々なホルモンは、「下垂体」という脳の下にぶら下がっている部分から分泌が行われています。
その成長ホルモンを分泌する腫瘍が脳内にある場合、注意が必要です。

*思春期早発症

これは、性ホルモンが突然、過剰分泌されて思春期の体の変化が早く起こることです。

思春期は体の変化として身長がグンと伸びてくるという特徴があります。
この「思春期早発症」の場合は、一般的な思春期の身長の伸びよりも早く身長が伸びるため、極端な高身長になる可能性もあるそうです。

そのほかに、染色体や遺伝子など、先天的な病気が原因で高身長に繋がることもあるようです。

心配な方は、専門のお医者さんへ行ってみてくださいね。

年代別小学生の平均身長の推移

平均身長や平均体重でご紹介した「学校保健統計調査」は、1900年からデータが残っています。

すごい歴史ですね。
(1940年から1947年は戦中、戦後ということもあってかデータがないです)

冒頭では平成30年度(2018)の平均身長や体重をご紹介しました。
e-sTat(政府統計窓口)というサイトに、1900年からの平均身長がわかるデータが一覧になっています。
詳しくはこちら

ここでは、その2015年から100年前を遡り、おおよそ20年ごとのデータを比較して、どれだけ平均身長に推移があるのか調べてみました。

<男の子年代別平均身長>
西暦小学校(6歳)小学校(7歳)小学校(8歳)小学校(9歳)小学校(10歳)小学校(11歳)
2015年116.5cm122.5cm128.1cm133.5cm138.9cm145.2cm
2008年116.7cm122.5cm128.2cm133.7cm138.9cm145.3cm
1988年116.7cm122.3cm127.9cm133.0cm138.2cm144.1cm
1968年114.1cm119.5cm124.7cm129.7cm134.5cm139.7cm
1948年108.1cm112.1cm117.4cm121.9cm126.1cm130.4cm
1915年107.0cm111.5cm116.1cm120.6cm125.2cm129.1cm
<女の子年代別平均身長>
西暦小学校(6歳)小学校(7歳)小学校(8歳)小学校(9歳)小学校(10歳)小学校(11歳)
2015年115.5cm121.5cm127.3cm133.4cm140.1cm146.7cm
2008年115.8cm121.7cm127.5cm133.6cm140.3cm146.8cm
1988年115.9cm121.6cm127.2cm132.9cm139.3cm145.9cm
1968年113.1cm118.6cm123.9cm129.3cm135.3cm141.7cm
1948年107.3cm111.9cm116.4cm121.1cm125.7cm130.8cm
1915年105.5cm110.3cm114.5cm119.4cm123.9cm128.8cm

男女とも、1988年から2015年まで大きく変化はしていませんが、1968年から昔へ遡るほど平均身長が今よりとても低いです。

例えば、9歳の男の子は1915年から2015年を比べると、約13cm伸びていて、女の子は14cmも平均身長が伸びています。

ではなぜ100年でこんなに平均身長が伸びたのでしょう?

その理由は遺伝といったことだけではありません。

昔から、「寝る子は育つ」「運動をすると背が伸びる」「たくさん食べると大きくなる」
なんて言われてきました。

しかし、現代の小学生は睡眠時間も運動もする時間が減っています。それでも平均身長は伸びています。

そうなると残ったのは食事。
この食事の要素が平均身長を伸ばしていることが分ります。

この100年で、食事(栄養面)が劇的に改善されたり、変化があったからと言えます。

戦争中や戦後は食事もまともにとれず、贅沢もできない時代でした。
今は食べようと思ったらいつでも食べられる時代。

また戦後は魚の和食から肉中心の洋食へ、食卓が欧米化して多様化もしてきました。
このような食生活の変化が、平均身長を伸ばしてきた要因の一つとしてあげられます。

どうしたら小学生の子供の身長は伸びる?身長が伸びる方法とは

「身長が低いのは、遺伝だから仕方ないのかな」と諦めないでください!私は、自分の子供に対し、「そのまま生活していればいつか自分の身長を越して大きくなる」と思っていました。

でも、子供の生活環境を親が見直してあげることで、子供は身長が伸びる可能性を秘めています!その方法をご紹介したいと思います。

背の高い子は睡眠を良く取っている!?骨と成長ホルモンのお話

成長することと睡眠時間は密接しています。子供にとって、睡眠はとっても大切なんです!

身長を伸ばすのは、最終的に骨が伸びるということ。
端骨線と呼ばれる骨と骨の間にある小さな軟骨が伸びて、最終的に骨に変わっていくんですね。
それを伸ばすのが骨芽(こつが)細胞というものです。

そして、その細胞を伸ばす働きは、成長ホルモンです。

この成長ホルモンが多く分泌されるのが睡眠なのです。
22時から夜中の2時はまさに成長ホルモンの分泌ゴールデンタイムなのです!

22時に寝かすのではなく、22時には深い眠りについていることがポイントです。
日本の子供は、欧米に比べて夜型で睡眠時間が少ないです。

これは、私が書いた赤ちゃんの夜泣き対策についての記事ですが、睡眠時間や睡眠の大切さについてもまとめています。ぜひご覧ください
赤ちゃんの夜泣きで私も泣きたい…経験者が教えます!夜泣き対策法

低年齢の夜型生活は親や大人が生活習慣の影響を与えていることが多いです。

そのため、日本での平均身長は昔と比較して伸びていても、欧米の小学生と比べると身長は低めなんですね。

質の良い睡眠を取らせてあげよう

睡眠の長さもですが、質の良い睡眠とは何でしょうか?

それはリラックスした状態である副交感神経の働きを促すことです。
昼間の活動には交感神経が必要ですが、それが夜も働いているとなかなか眠れないんです。
心身ともにリラックスさせるためには、
・TVやゲーム、スマホの光を浴びないこと。
・寝る前に血糖値を上げないように夕食やおやつは寝る前の2時間前まで
・ゆっくりとお風呂に浸かり、体温を上げること(体温が下がると副交感神経が働く)

他にも、昼寝を長時間させない、布団やベッドは夜に寝るときだけと決めると、自然と眠くなるように習慣付けにもなるそうですよ。

質の良い睡眠のためには、大人の私たちが生活習慣を見直してあげる必要があるのではないかなと感じます。

背の高い子はストレッチや運動で体を良く動かしている!?

骨は立っている時間を増やす だけで身長が伸びるそうです。
また、骨が縦方向になる負荷を与えて、しっかりと睡眠を取ることも大切だそうです。
「縦方向の負荷」というのは、歩く、走る、ジャンプ、縄跳びなどです。子供が外で遊ぶ時の自然な動作で十分だそうです。

今考えると、私は思春期も遅く、小学校の高学年から運動系の部活を始めてグングン身長が伸びてきました。自分の体で納得させられました(笑)

ストレッチに関しては、 骨が伸びるというより筋肉が伸びてしまうそうです。

それでも背が伸びる可能性があるストレッチ方法も様々なサイトで紹介されているので、お子さんができそうなストレッチを一緒にやってみてはいかがでしょうか?!

次のサイトで紹介されているストレッチが理論的に教えてくれているので、私はわかりやすかったです。
身長を伸ばすストレッチの方法!背を伸ばすおすすめなやり方は?

背の高い子は食生活もバランス良く摂取している

*骨を丈夫にするのがカルシウムとマグネシウム!

「背が高くなりそう」と、一番に思いつくカルシウム。
ですが「骨を伸ばす」のではなく「骨を丈夫にする」働きをするのがカルシウムです。

また、カルシウムを吸収して、骨に定着させるにはマグネシウムが大切だそうです。
カルシウムだけをたくさん摂取して、マグネシウムが足らないと過剰に採ったカルシウムは血中に流れてしまうそうです。
マグネシウムが多く含まれる食品は、ひじき、昆布、海苔といった海藻類、それからごま、ナッツ類です。
カルシウムとマグネシウムどちらもバランスよく摂取するには、2:1の割合が理想的だそうです。
マグネシウムには、緊張をほぐす効果もあるそうです。夜のリラックス状態を促進するために、夕食に海藻たっぷりの味噌汁なんていかがでしょう?

*骨の成長にはタンパク質!

骨を伸ばす働きがあるタンパク質です。先ほど骨の話でも紹介した骨芽細胞が、新しい骨を作り出すための材料なんです。もっと詳しくいうと、タンパク質から作り出されたコラーゲンが使われているのです。
言わずと知れていますが、タンパク質が多く含まれているのはお肉や魚、また大豆やそら豆などの豆類です。
肉類はタンパク質も摂れますが、飽和脂肪酸も多く含まれているので、摂取しすぎは肥満の元になります。
なので、お魚と豆類もバランス良い献立は大切です。
しかし、タンパク質は摂取しすぎると、今度はカルシウムが不足してしまいます。
特に動物性のタンパク質は摂取しすぎると血液が酸性になるそうです。人間の血液は中性を保つためにカルシウムで中和するので、そのカルシウムが血中で溶け出してしまいます。

*カルシウムの運び屋、ビタミンD!

骨の強度を上げながら骨を伸ばしていくには、カルシウム、マグネシウム、タンパク質は欠かせません。
しかしカルシウムは体への吸収率があまりよくないのです。
それを助けてくれるのが、ビタミンDなのです!

ビタミンDには、青魚やキノコなどに多く含まれています。

魚類はタンパク質が摂れますし、肉類とは違い不飽和脂肪酸で肥満への影響も少なめです。
また、青魚はオメガ3と呼ばれる脂がたっぷり。血液の悪玉コレステロールが減少し、善玉コレステロールが増えるんです。
それから、目や脳に良いとされているDHA、血液をサラサラにしてくれるEPAが含まれているんです。

育ち盛りの子供に青魚はもってこいですね!

日光に当たることでビタミンDは体内でも作られていきます。外でお日様を浴びて運動することも骨の成長には大切です!夏は熱中症で長時間遊ばせるのは危険ですが、日陰で運動したり遊んだりするのでも十分だそうですよ。

*バランス良い食事が大切

上で挙げた栄養素以外にも、体のエネルギーとなるビタミンBやアミノ酸も大切です。
カルシウムやタンパク質だけでなく、それらを機能させるための栄養素も一緒に摂取していくことが骨の成長に繋がります。バランスの良い食事はとっても欠かせませんね。

*時にはサプリもあり

とは言うものの、食事だけで一日に必要とされる栄養素を満遍なく摂取するのは大変ですよね。

人によって、食べ物には好き嫌いがあります。そんな時にはサプリメントを取り入れるのもいいかも知れません。

しかしサプリメントは、特定の栄養素だけを使い続けると栄養が偏りがちになることもあります。
また、献立との兼ね合いで、そのサプリを飲むと他の栄養素が過剰摂取になってしまうなんて言うこともあるので、注意して摂取しましょうね。

まとめ

いかがでしたか?
子供の身長が伸びる可能性は食生活や生活環境次第です。

「遺伝だから」で諦めていた私

しかし上の子は最近、よく体を動かし、よく食べるようになってきました。
また早寝早起きを心がけたら、身長もここ3ヶ月くらいで伸びてきました!

それでもまだ、小さい方で気になることもあります。

この記事を書いていて、
子供が成長する可能性を引き出してあげるのは親の務めなのかな

と思いました。

 

 

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