夫が転勤族なら妻の仕事はどうするべきか
夫の転勤のたびに家族で引っ越し。
妻も仕事をしていると、急には辞められないし、とても困りますよね。
だから夫が転勤族だと、妻は仕事を始められないですね。
でも妻が外で仕事をするのは本当に難しいのでしょうか。
また、どんな仕事であれば妻も仕事を持つことができるのでしょうか。
そこで今回は、夫が転勤族の妻の仕事についてお伝えします。
転勤族の妻は正社員では働けない?
転勤族の妻は、正社員では働けないのでしょうか。
転勤族の妻が仕事を辞めずに正社員として働く方法はないのか?
また正社員として働くことが難しい理由はなにか?
について調べてみました。
夫の仕事によっては直前に辞令が下りる?
夫の仕事の内容によっては異動の直前に辞令が下りるケースがあります。
特に、公務員の場合は数週間前に内示があり、正式な異動命令が出てから異動までの期間が短いということが多いです。
妻が仕事をしていて夫の転勤に伴い仕事を退職する場合は、法律的には会社を辞める2週間前(14日以内)に退職の意思を伝えれば問題はありません。
ですが、引き継ぎなどのことを考えると、たとえ辞める場合であっても1か月前には退職の意思を伝えることが一般的になっています。
また、仮に夫の異動先に支店などがあった場合でも、希望を出してから数週間ですぐに異動できるケースはほとんどないんですね。
このような理由から、夫の仕事が直前に辞令が下りる職種の場合は特に、妻が正社員で働くのは難しいといえます。
単身赴任?家族で引っ越す?
妻が正社員で働きたい、または働いている場合、妻が正社員として働き続けるのであれば、夫に単身赴任をしてもらうという選択をすることもできます。
夫が別の支店などに異動になったとしても、ある一定の期間が過ぎたあとは元の場所に戻れるのであれば、単身赴任という選択を考えるべきかもしれません。
いずれにしても引っ越しが必要になることなので、妻の気持ちだけで決められる問題ではないですね。
「単身赴任」を選択するのか、「家族で引っ越すのか」子どもたちも含めて家族でしっかり相談してみましょう。
現実は転勤族の妻は正社員で働くのは難しい
転勤族の夫を持つママの話を聞くと、現実問題としてはやはり妻が正社員で働くことは難しいという声が多いです。
例えば、
面接で、面接官から
「面接の段階で、ご主人の転勤でこちらに来られたんですね」
と確認された場合、ほぼ不採用になる。
という、意見が多かったです。
働く側は、積極的に働きたいという意思があったとしても、受け入れてくれる会社の理解がなければ正社員として働くのはやはり難しいというのが現実なんですね。
転勤族の妻が働きやすい雇用スタイルとは
正社員は難しいとしても、働いて収入をえたいという場合は、どんなスタイルで働くのがいいのでしょうか。
転勤族の妻が働きやすい雇用スタイルについてご紹介します。
雇用スタイル1:派遣社員
転勤族の妻におすすめの雇用スタイルの1つが「派遣社員」です。
派遣社員であれば、同じ派遣先で結べる雇用期間は最長で3年です。
最近では派遣先が決まり、お仕事を始めても合わなくて辞めてしまう人が多いせいか、最初の契約期間は短めに設定されていて、1~2か月単位で契約更新をすることも多いです。
契約期間が1~2か月間であれば、万が一夫の異動が急に決まった場合でも対応することができますね。
また、急に辞めなければいけない事情ができた場合も、あなたが登録している派遣会社があなたの派遣先に別の派遣社員を紹介することもできます。
雇用スタイル2:パート
パートで働く場合おすすめなのが、全国にチェーン店がある、飲食店、ドラッグストアー、コンビニなどのお仕事です。
全国にチェーン店があるお店なら、夫の転勤先でも系列のお店を見つけることもできますよね。
その場合、お店は違っても基本的なマニュアルは同じなのではじめから仕事を覚える必要がありません。
ただし、パートで働く場合も、退職の意思は法律上では2週間前に伝えることが決められています。
ここは、正社員でもパートさんでも同じですね。
ですがパートさんの場合、正社員に比べるとできる仕事の範囲が限られていることが多いので、正社員よりも辞めやすいといえますね。
雇用スタイル3:期間限定の単発のバイト
正社員、パートに限らず、採用する側はできるだけ長く働いてほしいと思っていることも多いんですね。
そのため、転勤族の妻の場合、派遣やパートでもなかなか採用されないことがあります。
そんなあなたにおすすめなのは、「期間限定の単発のアルバイト」です。
仕事をする期間が短く、限られているので、「転勤族の妻」がデメリットになってしまうこともありません。
面接に行ってもなかなか仕事が決まらないときは、期間限定の単発のバイトから始めるのも1つの方法です。
雇用スタイル4:在宅ワーカー
雇用されていないので、雇用スタイルではありませんが…
転勤族の妻が、引っ越しなどの影響を受けずに仕事をすることができるのが「在宅ワーク」です。
パソコンとインターネットの環境さえあれば、全国どこにいても仕事をすることができます。
私も現在、在宅ワーカーです。
在宅ワークのいいところは、「出勤時間がゼロ」「急な用事にも対応できる」「自分のペースで仕事ができる」「雨が降りそうなときに洗濯をしてもすぐに取り込める(笑)」
ことです。
私自身在宅ワークを始める前は「怪しいんじゃないかな」とか「騙されるんじゃないかな」とか思っていたので、お仕事が軌道に乗るまではかなり不安でした。
でも在宅ワーカー3年目になりましたが、お仕事が完全に切れたことはありませんし、しっかり収入を得ることもできています。
仕事の内容と、どれくらいの仕事を請け負うかによって稼げる金額には幅がありますが、パートさんと同じくらいの収入であれば特別な資格がなくても在宅ワークで稼ぐことができます。
雇用スタイル5:テレワーク・リモートワーク
テレワークやリモートワークも在宅でお仕事をするスタイルという意味では在宅ワークと同じです。
ですがテレワークやリモートワークの場合、正社員として会社に採用されます。
仕事は自宅ですが、れっきとした会社員なんですね。
ただし職種も限られますし、何より会社がテレワークやリモートワークを採用していなければこの働き方をすることができません。
web系の資格やライター、エンジニアなどの資格を持っている、また働いた経験があるという人は、テレワークやリモートワークが可能な会社を探してみるのもいいと思います。
転勤族の妻が仕事をしやすい職種とは
転勤族の妻の場合、お仕事探しに苦戦していたり…
転勤族のだんな様との結婚をきっかけに、仕事を辞めてしまったという人も多いです。
なかなか厳しい転勤族の妻の仕事ですが、転勤妻が仕事をしやすい職種にはどのようなものがあるのでしょうか。
転勤族の妻におすすめの仕事
転勤族の妻が選んでいるお仕事で多いのは、働きやすい雇用スタイルの項目でもご紹介しましたが、全国にチェーン店があるコンビニ、ファミレス、ドラックストアなどパートで仕事をするというものです。
フランチャイズのお店の場合、お店が変わると経営者も変わりますが、もしも夫の転勤が決まった場合、異動先のお店を紹介してもらえる可能性があります。
その他にも、看護師や介護の仕事、歯科衛生士などの資格がある場合、異動先の病院や施設などで仕事を見つけることができますね。
特に看護師は人手不足の病院も多いので、他の仕事よりは仕事を見つけられる可能性が高くなります。
専門職として働くことができる資格を持っていて、さらに経験がある人は異動先でも再就職ができる確率が高いようです。
資格があれば仕事は見つかる?転勤族妻におすすめの資格
異動先でなかなか仕事が見つからないという場合は、その期間を利用して資格を取るというのもおすすめです。
資格を取得しただけではすぐに仕事に結びつかないかもしれませ。
ですが資格を取得したあとに最初のお仕事さえGETして経験を積むことができれば、次の転勤先ではお仕事が見つけやすくなります。
資格取得を考えている場合は、以下のような資格がおすすめです。
資格1.簿記(日商簿記検定)
1つめの資格は「簿記」です。経理の仕事は、会社だけではなく個人商店などの仕事もあります。
ただし、資格がすぐに仕事に結びつくことは少なく実務経験が重視されることが多いです。
給料面での待遇はあまり考えずに、まずは経験を積むことから始めてみてください。
資格2.看護師
どこの病院でも人手不足の問題を抱えていることが多いので、看護師の仕事は、他の仕事に比べると見つけやすいです。
難点は、資格取得までに時間がかかることと少し難易度が高いことです。
ですが、子どもが大きくなってから看護師として働きたい人と、若い学生さんが一緒に資格取得をめざして勉強している風景が増えています。
医療人として働きたいという強い意思のある人は、資格取得に挑戦してみてください。
ただし夜勤勤務などがあるということは、理解しておくことも必要です。
資格3.介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)
病院と同様で、介護施設は人手不足のところが多く求人が多い職種です。
以前はヘルパー2級という名称の資格でしたが、現在は介護職員初任者研修という名称になりました。
以前は特に資格がなくても採用してもらえることも多かったのですが、有資格者を求める施設も増えてきています。
受験資格もありませんし、130時間の研修さえ受ければ問題なく取得することができる資格なので、介護の仕事をしてみたいと考えている人にはおすすめの資格です。
資格4.医療事務
病院の受付やレセプト作成などを行う医療事務。
4か月ほどで資格を取得できることや、試験も毎月行われているので学習が終了したあとにすぐに試験を受けられるのもおすすめのポイントです。
最近では医療事務の分業化が進んでいて、すべての仕事をこなすことができなくても勤務可能な仕事を見つけることができるのも魅力の1つです。
5.登録販売者資格
かぜ薬や鎮痛剤などの一般医薬品に携わる資格です。
この資格があると第二類・第三類医薬品の販売が可能になります。
現在では、ドラックストアなどで登録販売者の資格を持っている人の求人が増えているので、資格を取得しておくと就職に有利になります。
ドラックストアはどこにいってもあるので、仕事を探しやすいのもいいですね。
まとめ
転勤族の妻は、正社員で仕事をするのは正直なところ難しいというのが現実です。
ですが、インターネットの普及により、新しい働き方はどんどん増えています。
パソコンとインターネットがあれば場所を選ばず仕事ができるようになったのも、今の時代ならではの働き方なんじゃないかなと思います。
仕事がなかなか決まらないときは、あせって仕事を探そうとせずに自分磨きのために資格取得の時間に充てるのもいいですね。
法律の改正などに伴い、新しい資格がどんどん増えています。
以前は資格が必要のなかった仕事も、資格を取得することで就職に有利になるものもたくさん出てきました。
転勤族の妻は仕事をするのが難しいと諦めてしまうのではなく、今の時代をうまく利用してあなたにあった働き方や仕事を見つけてみてくださいね。