子育ての悩みの内容に合う相談相手の選び方
はじめてママになった人も、2人目、3人目のママも子育てに悩みはつきませんね。
私も上の娘を育てていたときも、毎日が不安の連続でしたね。
近くに相談できる人もいなかったので、毎日不安を抱えながら子育てをしていました。
おまけに毎日寝不足も続いていたので、ついつい子どもにあたってしまうこともありました。
そのあと冷静になって「私って母親失格だな~」とそのたびに落ち込んでいました。
今は、ネットでたくさんの情報があふれています。
だからこそ、逆に不安になってしまうママも多いと思うんですね。
私のように近くに相談できる人がいない場合、子育ての悩みを誰に相談したらいいのか、またどこに連絡をしたらいいのかわからない人も多いと思います。
そこで今回は、子育ての悩みが相談できる窓口などをご紹介しようと思います。
子育ての悩みは、どんなママでも抱えています。
一人で不安のまま過ごすのを止めて、周りに相談する方法を覚えておいてくださいね。
子育ての悩み相談は、相談内容によって相手を変えよう
ひとことで子育ての悩みといってもいろんなことがありますよね?
たとえば、
「新生児なのにぜんぜんうんちをしないけど病気なの?」
「ぜんぜん体重が増えないんだけど、どうしたらいいの?」
「たまに赤ちゃん(我が子)がかわいくないときがあるんだけど、私っておかしい?」
などです。
子どもの体調や成長についての悩みからママの精神的な悩みまで、悩みの種類もいろいろあります。
そしてママの気持ちも、誰かに話しを聞いてもらうだけで楽になれる状態から、専門家のアドバイスが必要な状態まであります。
そのため、子育ての悩み相談は相談したい内容によって相手を変えることが大切なんですね。
ママの悩みの内容別に、おすすめの相談先をご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
子どもの発育の悩み
赤ちゃんや子どもの発育の悩みは、保健婦さんや小児科の先生に相談してみましょう。
私の娘たちも赤ちゃんの頃、ぜんぜん体重が増えなくて、標準体重範囲の一番下のラインぎりぎりの標準値でした。
だから健診に行くたびに、病気だって言われるんじゃないかと、とても不安でした。
そのとき救われたのが保健婦さんの言葉です。
「お母さん大丈夫よ。
体重が少なくて不安かもしれないけど、一番下のラインすれすれだけど、前回の健診よりもちゃんと体重は増えてるでしょ?
体重が増えていないわけじゃないから、心配しなくても大丈夫だからね~」
と満面の笑顔で声をかけていただいたので、その笑顔に救われていました。
赤ちゃんや乳児、子どもの発育には個人差があります。
赤ちゃんなりに順調に成長していることもありますが、まれに病気が原因で発育が遅い場合もあります。
でも病気の診断は専門家でなければ判断ができないんですね。
発育について心配なときは、保健婦さんや小児科の先生に相談してみてくださいね。
子どもの病気の悩み
子どもの病気の悩みは、「もしかしたら、病気かな?」と悩んでしまうことから、病院で病気と診断されたあとの悩みまで、いろいろありますね。
特に初めての子どもの子育ては、周りの人からすると、「たいしたことないよ。心配ないから」といわれてしまうようなことも、とにかく不安で心配になって悩んでしまうことがあります。
発育の悩みと同じように、一人で悩んでいても問題は解決しません。
比較的子どもが元気なようであれば、昼間の診察時間に小児科の先生に相談してみましょう。
休日や夜間などの診察外の時間帯は、地域の担当医になっている病院に電話をかけて相談してみてください。
子どもが病気と診断されたとしたら、同じ病気の子どもを持つ親の会などがありますので、そういった会に参加してみるのもいいかもしれませんね。
同じ病を経験している親御さんであれば、どんな悩みがあって、どうやって乗り越えてきたかなどの相談もしやすいです。
『病名 親の会 〇〇市』のように検索すると、近くの親の会を探すことができますよ。
家に1人でいると、不安になってしまうことも多いです。
特に大切な我が子が病気かも?と考えてしまうと親なら不安で悩んでしまうのは当たり前です。
子どもの病気に関する悩みは、まずは病院の先生に相談することから始めてみましょう。
病気を抱えたお子さんの悩みは、同じ病気を経験したママに相談すると安心できますね。
同じような悩みを経験して、乗り越えてきたママの言葉はきっと励みになるはずです。
ママの子育ての不安に対する悩み
子育て中のママで不安や悩みは何もないという人は、たぶん1人もいないんじゃないかな?と思います。
初めての子どもを持つママであればなおさらですが、2人目以降のママでも悩みは尽きません。
子どもの成長はそれぞれなので、初めてだから、きょうだいがいるママだからというのはあまり関係がないんですね。
子育ての不安や悩みは、誰かに話しをして、自分だけが悩んでいるわけじゃないんだということがわかるだけで安心することができます。
まずは先輩ママや自分のきょうだい、母親に相談して話を聞いてもらってみてください。
母親としての同じような経験談を聞くだけで、ほっとできるのでおすすめです。
でも結婚をして親元を離れていたり、地元を離れていたりすると近くに親や友達が誰もいないということもありますよね?
私も最初に住んでいたところは子ども不可の賃貸住宅だったため、私が実家にいる間に主人が引っ越し先を決めて引っ越していました。
そのため、子どもを連れて戻って初めて借りた家に住み始めたので、周りの状況もわからないし、近くに知り合いが1人もいなくてそれだけで毎日不安で寂しい思いをしました。
当時は子どもの健診でお世話になっている保健センターに連絡するという方法も思いつかなくて、子育てで悩んだときは姉に電話をしていろいろ聞いたりしていました。
いきなり、保健センターに電話する勇気がないというママもいると思うんですね。
そういうときは、日常の子育ての心配や悩みならば、学生時代の友達や母親、姉妹などに電話をして話を聞いてもらうのがいいかもしれません。
でも、専門的な立場の人のアドバイスがほしいときは、保健センターなどに連絡して保健婦さんに話を聞いてもらうのがいいんじゃないかなと思います。
保健センターの保健婦さんは、子育ての悩みを聞いたり、アドバイスをするのもお仕事のひとつです。
ママの話をじっくり聞いてくれますし、適切なアドバイスをしてもらうこともできますよ。
ママの子育てに対するストレスの悩み
子育てにストレスはつきものです。
なかなか寝てくれなくて抱っこで寝かしつけても、布団におろした途端、また泣き始めたり、食事の用意や買い物が思うようにできなかったり、寝不足が続いたり…。
私の場合、昼間は赤ちゃんと二人きりになってしまう生活だったので、そういえば今日誰とも会話してないな~という日もたびたびありました。
寝不足の体に赤ちゃんの泣き声が、ストレスの最大の原因になっていた気がします。
赤ちゃんは、泣くことでしか意思を伝えられないからしょうがないんですけどね。
私の場合、このイライラの状態から救ってくれたのがアパートの2階に住んでいた先輩ママさんでした。
子どもの泣き声が毎日おさまらないので、心配して訪ねてきてくれたんですね。
「私のうちの子どもはもう大きくなっちゃったから、赤ちゃんがかわいくてしょうがないの。今から赤ちゃん連れて遊びに来ない?」
と声をかけてくれて、自宅に招待してくれたんです。
「毎日抱っこしてるから大変でしょ?私が抱っこしているからゆっくりお茶飲んで休んで」
っていってくれて、それからいろいろ子育てについてアドバイスをしてくれました。
毎日一人でつらかったのでご近所さんの優しい言葉に泣きそうになりました。
それから、たびたび、「お買い物大変でしょ?一緒に生協やらない?」って声をかけてくれたり、「幼稚園の運動会、見に来ない?」と誘ってもらったりしました。
優しいご近所さんがいる場合は、相手から声をかけてくれることもありますが、そういう人もいないという人もいると思うんですね。
そういうときは、たまに実家のお母さんに甘えてみたり、仲のいい友達に話を聞いてもらうといいですよ。
友達の場合、あまり頻繁に連絡してしまうと迷惑をかけてしまうこともありますが、たまになら話を聞いてくれるはずです。
子育てで大変なときは、ちょっぴり周りの人に甘えて相談してみてくださいね。
子育ての悩みを相談できる窓口
子育ての悩みはつきないので、そうそう周りにばかり頼れないときもありますし、親も友達も頼れないという人もいると思うんですね。
そういうときは、子育ての悩みを相談できる窓口を利用してみてください。
一人で悩んでいても、解決方法は見つからないですからね。
でも専門家のアドバイスを聞いたり、つらい気持ちを聞いてもらって共感してもらえるだけで、気持ちが楽になれることって多いんです。
最初は、電話をかけるのも勇気が必要ですが、一度話を聞いてもらうと楽になれます。
つらいな~と思ったら、そういえば相談できるところがあったなということを思い出してみてください。
子どもの発育の悩み
役所などの各自治体のホームぺージに子どもの発育相談やそれ以外の悩みを聞いてもらえる窓口が記載されています。
電話で話すのが苦手な人、時間がない人のためにメールで受け付けている自治体もあります。
お住まいの各自治体のホームページで確認してみてください。
『子育て 悩み相談 〇〇市』のように検索してみてください。
自治体のホームページのトップページから探すよりも、子育ての悩み相談のページにアクセスしやすいですよ。
子どもの病気の悩み
子どもが夜中に突然発熱をしたり、頭を強くぶつけたときなど、すぐに病院に行った方がいいのか、朝まで待って受診しても大丈夫か悩んでしまうことがありますね。
そういうときに便利なのが「こども医療でんわ相談」です。
■子ども医療電話相談事業(#8000)について|厚生労働省
「#8000」に電話をすると、自分の住んでいる「こども医療でんわ相談」に対応している医療機関に自動的に転送されて、小児科の医師や看護師から適切なアドバイスを受けることができます。
子どもの突然の病気は緊急を要する場合があります。
子どもの突然の病気でどうしたらいいか悩んだときは利用してみてくださいね。
ただし、
『あきらかに意識がない』
『大量に出血をしている』
などの場合は、#8000ではなく『119番』に電話をして救急車を呼んでください。
いつもと体調が違う、なんとなく様子が気になるといった場合は、小児科の先生に相談してみましょう。
できれば、お子さんが生まれたら、かかりつけの病院を決めておくと、いざというときに気軽に相談できます。
私の娘はぜんそくがあり、風邪をひくと呼吸が苦しくなってしまうので、かかりつけの病院を決めていました。
いつも同じ先生に診てもらっていたので、突然の発作も今までの経過を把握してもらえていたので安心できましたよ。
子育ての不安に対する悩み・ストレスの悩み
子育ての不安やストレスなど、身近な人に相談できない場合や家族にいいにくい悩みなどの場合、子どもの発育の悩み同様、各自治体のホームページから相談窓口を調べることができます。
他にもいくつか相談できる窓口があるので、ご紹介しますね。
子育て・女性健康支援センター
日本助産師会が運営している子育て・女性健康支援センターでは、助産師さんに子育てから思春期、更年期などの悩みまで幅広く相談をすることができます。
センターが近くにない場合も、電話相談が可能です。
日本助産師会:http://www.midwife.or.jp/general/supportcenter.html
子育てホットライン ママさん110番
日本保育協会が運営していて、乳幼児の子育ての悩みなどの相談にのってもらうことができます。
電話:03-3486-4416
相談時間:月曜~金曜 AM10:00~PM4:00
日本保育協会:http://www.nippo.or.jp/
エンゼル110番
森永乳業が運営していて、妊娠中から就学前のお子さんの子育ての悩みなどの相談にのってもらうことができます。
他の方から寄せられた相談内容も閲覧することが可能なので、似たような悩み相談から解決のヒントを見つけることもできますよ。
電話:0800-5555-110
相談時間:月曜~土曜 AM10:00~PM2:00
エンゼル110番:http://www.angel110.jp/
子育ての悩みの解決方法
私の子育て体験の失敗談としては、疲れて帰ってきた旦那様に相談してよけいイライラしてしまった経験があります。
前にもお話しましたが、子育て中ってけっこう孤独ですよ。
郵便配達の人と話をしただけでも、「今日は話をする人がいた~」なんてほっとしたこともありました。
だから旦那様が帰ってきたら、あれもこれも話したいのに、「あ~」なんていう気のない返事が返ってくると、イライラがMAXになったりしてました。(笑)
でも一人で悩みを抱えてしまうとママの体も心も元気がなくなっちゃうんですよね。
まずは誰かに話す、誰かを頼るということをしてみましょう。
人に話を聞いてもらうだけでも元気になれますよ。
聞いてもらうだけで安心できる場合
誰かに聞いてもらうだけで安心できる悩みの場合は、私の場合もっぱら姉に電話をして聞いていました。
姉が自宅で仕事をしていたので、比較的電話に出てもらえたっていうのが大きな理由なんですが、一番気を使わないで電話ができる相手が姉だったということもあります。
あとは、学生時代の友達で同じくらいの子どもを持つ友達もけっこう電話していました。
子どもの首がすわって、おでかけができるようになってからは、子どもも連れて遊びにいかせてもらったり、使わなくなったベビーベッドやベビーカーを借りたりしました。
友達に相談する場合は、ちょっと仲のいい友達っていうよりも親友と呼べる友達に聞いてもらえると、あまり気を使わなくて相談できるのでおすすめです。
専門家のアドバイスが必要な場合
子どもの成長が遅い、子育てでイライラして、子どもに手をあげそうになってしまうといった悩みの場合は、専門家にアドバイスをしてもらうことをおすすめします。
子どもの成長は個人差がありますが、たまに病気が原因で発育が遅れていることもあるんですね。
こういうときは、親や友達に相談しても解決することはできません。
近くの保健センターや小児科医といった医療機関の専門家に相談してみましょう。
子育てで多少イライラしてしまうということは、どんなママでもあると思うんです。
でも『産後うつ』といって産後のストレスなどから、『うつ病』になってしまうことがあるんですね。
『産後うつ』は、特別な病気ではなく、10人に1人がかかってしまうといわれていて、誰もがなる可能性がある病気です。
「やる気がない」「生活音が騒音に聞こえる」「体が常に重い・だるい」などの症状がある場合や、過剰にストレスを感じている場合は、赤ちゃんを産んだ病院の産婦人科の先生に相談してみましょう。
「産後うつ」は、「うつ病」の一種なので、専門は「精神科」や「心療内科」ですが、ちょっと敷居が高いですよね?
でも、お世話になっていた産婦人科なら相談しやすいと思うんです。
産婦人科の先生の中には、「産後うつ」に詳しい先生がいる場合がありますし、対応が難しい場合は「心療内科」などを紹介してもらうことができます。
「産後うつ」は心の病気です。
「やる気がない、イライラするなんてダメな母親だな」と思ってしまうのは危険です。
心や体がおかしいなと感じたら、まずは産婦人科や心療内科の先生に相談してみてください。
うわさが気になる場合は、遠くの友達に相談する
女同士の場合、信頼して相談したつもりが「いつの間にかうわさが広がっていた」という経験をした人も多いと思うんですね。
私も子育ての悩みじゃないんですが、部下を信頼して話をしてたら、いつの間にか社内にうわさが広まってしまっていて、そのあと大変なことになってしまった経験があります。
子育ての悩みは、家庭内の環境などが絡んでくることもあるため、近くのママ友に相談したら、うわさが広がってしまうということもありえます。
子どもがなかなかミルクを飲んでくれないとか、夜泣きがおさならないといった悩みならいいのですが、旦那様の愚痴とかお義母さんの愚痴などの愚痴っぽい悩みの場合は、あまり近くのママ友には話さない方がいいかもしれません。
まわりまわって本人の耳に入ってしまい、大ゲンカなんてことになる可能性もあります。
うわさになるのは怖いな~というときは、学生時代の友達など、自分の地域に住んでいない友達などに相談することをおすすめします。
プレ保育で幼稚園の先生に相談する
私の娘は2つ違いなのですが、上の娘が年中さんで入園したときに、下の娘も週に2回同じ幼稚園のプレ保育に通わせていました。
幼稚園にスムーズに入園できるように、幼稚園の敷地内で遊んだり、運動をしたり、園児と一緒に盆踊りなどの行事に参加できたのです。
母親も一緒に参加する教室だったので、幼稚園に行ったときに子どもの悩みを幼稚園の先生に相談したりしていました。
なかなかおむつが取れなくて悩んでいたのですが、「お母さん、一生おむつの子はいませんよ」といわれて、ものすごく安心した経験があります。
幼稚園によっては、入園前のお子さんが体験できる教室が用意されているところもあります。
入る機会があれば、雑談ができる場所で幼稚園の先生に相談してみるというのもいいかもしれませんよ。
まとめ
子育てに悩みはつきません。私も2人の娘を持つ母親ですが、上の子と下の子ではミルクの飲み方、成長の仕方、夜泣きの期間、性格などが全く違ったので、それぞれ別の悩みがありました。
子育てをしているときは、最初は周りに知り合いもいないし、話せる人もいなかったので、ただ一人で不安になったり、イライラしたりしていました。
でも、私みたいなママでも自治体などに相談できる窓口があったり、民間の施設で相談できる窓口があったりします。
一人で頑張ってしまうと「産後うつ」という病気になってしまうこともあります。
こんなこと相談してもいいのかな?などと考えずに、まずは周りの人や子育ての相談窓口を利用して相談してみてください。
先輩ママや保健婦さんの「大丈夫」は魔法みたいに自分を楽にしてくれることがありますよ。
子育てに悩んだときは、ちょっとだけ勇気を出して周りに相談するようにしてくださいね。