共働き家庭が子供に与えてしまう悪影響を調べてみました

「最近、子供の情緒が不安定なのか、”寂しくなっちゃった”ってよく言うの」
先日、共働きをしているママ友に、こんなことを相談されました。
共働きをしていると、仕事や家事で疲れてしまって、子どもと触れ合う時間を作れなかったんだそうです。
そしてこのまま共働きをしていたら、
「子供がグレてしまうんじゃないか?」
「我慢させて内気な性格にならないか?」
「学力が低下しないか?」
など、悪影響を与えてしまうのではないかと悩んでいるいるんだそうです。
こんにちは。
育児をしながらWEBライターをしている紅葉ママです。
今は私が家で仕事をしているので、それほど共働きの悪影響はないはずです。
ですが、あと少ししたら私も外に働きに出ようと思っています。
その時、子どもへの影響がどう出るのか心配です。
ママ友の悩みは、私にとって他人事ではありませんでした。
そこで今回は心配事を解消するために、
共働き家庭が、
- 子供にどんな悪影響を与えてしまうのか
- その他にどんな事が考えられるのか
を調べてみました。
今共働きをしている方。
これから共働きをする予定の方。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
共働き家庭が子供に悪影響を与えるNG行動は?
共働きの家庭では、どんなことが子供に悪影響を与えてしまうのでしょうか。
ネットや友達の意見、自分の経験から、私なりの意見をまとめてみました。
ママが常にイライラしていると子供に悪影響を与える
働いていると、しなくてはいけないことが多くて余裕が無くなり、イライラしてしまいがちです。
たまにイライラくらいなら私もあるのですが、これが常日頃となると問題です。
ママが怒ってイライラしていたら、子どもから話しづらくなりますよね。
何度も続くと、自分の意見が言えない子どもになるかもしれません。
子どもはママの笑顔が大好きです。安心も覚えます。
「眉間にシワを寄せていつも私イライラしてるかも」と感じたら、笑顔の時間を増やしていってくださいね。
コミュニケーション不足が子供に悪影響を与える
共働き家庭は子どもと接する時間が、専業主婦の家庭と比べたら短いです。
そしてコミュニケーションが十分にできていないと、子どもの性格に悪影響が出てくるんだそうです。
親子間でコミュニケーションがとれていると、子どもは「話を聞いてもらえて、理解してもらえる」と感じます。
それが自尊心を育て、メンタル面で安定した子どもへとつながります。
反対に子どもを放置したり、子どもの話に全く関心を持たないと、自尊心の低い子どもになる可能性があるということですね。
特にママが話を聞いてあげることで、
『ママが自分の話に関心を持ってくれて、ちゃんと聞いてくれている』
と感じて、子どもはママから愛されていると実感できます。
それが、素直にまっすぐ育つために必要な要素でもあるんです。
共働きで忙しいかもしれません。
ですが仕事から帰宅して、家事の合間にでも「今日はどんなことがあったの?」と聞いてあげてくださいね。
「かわいそう」という言葉も悪影響を与える
親のNG行動ではありませんが、実は「お母さんも働いてて寂しいね、可哀想だね」と言う人が周りにいる事も問題なのです。
周囲の人に「かわいそう」と言われると、子ども自身が『自分は可哀想な子なんだ』と思ってしまいます。
その結果、子どもよっては自尊心が低くなるかもしれないのです。
自尊心が低くなると、自分を肯定する気持ちが弱くなります。
そして、
- 自分に自信がもてない
- 自分にはできないとすぐに諦める
- 人と関わる事が苦手になる
このような性格を形成してしまうのです。
『共働き家庭=子供は可哀想』というイメージは無くす必要があると感じます。
また周囲にそのような事を言う人がいるなら、子供に悪影響を与えてしまうため、辞めてもらう必要がありますね。
意外に言うのがおじいちゃんやおばあちゃん。
今すぐに、「やめてね」と言うべきです。
そのかわりに、「いつもお留守番頑張ってるんだね、偉いね」って言ってもらってください。
その方が子供は嬉しいですからね。
しかし近所の人や他人には、なかなか注意できません。
その場合は、『自分は可哀想な子なんかじゃないんだ』と思えるくらいのたくさんの愛情をあげてくださいね。
共働き家庭にメリットはある?
共働き家庭の子供に与えるのは悪影響だけではありません。
良い影響も考えられますね。
ではどんなメリット(良い影響)があるのでしょうか?
ネットで紹介されているものを、いくつか挙げてみます。
親のサポートが減るため、自分で行動する機会が増えます。
そのことから、自主性が育っていきます。
ただし一人の時間が長いので、家族で約束やルールを決めて守らせることが大事です。
その上で「宿題を終わらせよう」とか「ママが帰ってきたら喜んでもらえるようにできる家事を手伝おう」など、自分の意思で何かしようという時間が自主性を育てます。
また、新しいことに挑戦してみたり、自分がしたいことを考えたり、それを達成できると自信をつけることにも繋がります。
そして親はその達成できたことを褒めてあげると、さらなる自信となって、自主性が育つのです。
上でもご紹介しましたが、親が『ルール』や『やること』を与えてあげる事で、やらなくてはならない事と、自分のやりたい事の時間管理が上手になります。
また、
- 家に帰ったら鍵を閉める
- 脱いだ洋服はカゴに入れる
- お菓子のゴミはゴミ箱に捨てる
- 出したものを片付ける
などの行動を、当たり前のこととして理解できるようになります。
パパやママが働いている姿を見て、子供は『働くこと』がどういうことなのか早い段階で考えます。
仕事が休みの日に仕事について話してみたり、なんのために働くのかを伝えてみたりすることで、働く大切さや、働くというイメージが具体的になっていきます。
そうすると働くことに興味を持つようになって、親があれこれ口出ししなくても興味や関心を持って勉強したり、自分で進学する学校を決定したりできそうですね。
また、パパとママもなんで働いているのかを理解する事で「パパもママも働いていていつも家に居なくて寂しい」とネガティブなイメージが払拭されるのではないでしょうか。
共働きであるというメリットは、『自立』という面で子供にいい影響を与えられそうですね。
まとめてみると、確かに良い影響があるように思えます。
ですがどれも、親がしっかりとフォローするという事が前提になっています。
共働きであることをメリットとするかデメリットとするかは、親次第ということですね。
子どもが親から愛されていると感じるためのポイント
共働き家庭が子どもに与える影響について調べているうちに、私は次のようなことを感じるようになりました。
子供の性格に悪影響が出るのは、
『共働きだから』ではない
子供が親からの愛情を
感じなくなったとき
に悪影響を与える
共働きであっても「私は愛されているんだ」と実感できれば精神的に安定した、自尊心の高い子に成長することができのではないかと強く思ったのです。
では子供が親からの愛情を感じるとはどんなことなのでしょうか?
ここではそんな大切なポイントをご紹介していきたいと思います。
子どもの話を聞いてあげる
子どもから話してくれた時は、関心を持って、目を合わせて聞いてあげてくださいね。
上で一度書きましたが、子どもは「ママがちゃんと話を聞いてくれている」ということに、関心を持ってくれていると実感します。
この実感が、”ママは私が好きなんだ”と感じることに繋がるのです。
スキンシップを取る
抱っこする、ハグする、頭をなでる、眠るときに手を繋ぐなど、一日一回でも子供が親に甘えることができれば、子供は頑張ることができます。
そして甘えてくる子どもを見ると、親の方も頑張ることができますね。
ある著書に「自立できる人間は甘えられる場所をもっている人間」とありました。
「ママはお仕事が忙しいから、自分のことはしっかりしてね」と自立を促すより、「今日もよく頑張ったね」と言って、思い切り抱きしめてあげる方が、子供の自立心は育つのだそうです。
私はライターとして家で仕事していて、子供といる時間が長いです。
でも子供が寂しくならないように、不意打ちで抱きしめたりしています!
「大好き」の気持ちをいっぱい伝える
言葉で伝えるのは当然ですが、抱きしめてあげたり、体調を気遣ってあげたりすることでも「大好き」を伝えられます。
やっぱり働いているとどうしても時間的にハンデになります。
時間の長さではなく、いっぱいの「大好き」を伝えて愛情の濃い時間を過ごしてあげましょう。
また、保育園や小学校低学年頃はまだまだママに甘えたい時期ですよね。
一日のうちに、お子さんがたくさん甘えられる時間を作ってあげてくださいね。
ママはお仕事が忙しいけど、愛してくれているんだという気持ちが絶対伝わりますよ!
共働き家庭の子供は学力に影響するの?
共働き家庭の子どもへの影響を調べていると、学力が下がるのではないか心配している人が多いように感じました。
専業主婦の家庭の子供は、お母さんが傍にいるから勉強の出来る賢い子になるイメージがあるようです。
だからこそ、共働きのママさんも気になるところではないでしょうか?
ここでは子供の学力面について、私なりにリサーチしてみたことをご紹介したいと思います。
働くママVS専業主婦、どちらでも子供は親を見て育つ
日本では『難関大学合格者の母親は専業主婦であることが多い』というデータがあるそうです。
一方アメリカで、ワーキングマザーに育てられている子供の精神面や認知機能を調べたところ、
『共働きと、子供の精神面や認知機能に対する悪影響は関係ない』
という事が分かったそうです。
子供は親の行動を見て真似する傾向があります。
それは、ただの真似ではなく、ちゃんと心と心の繋がりを感じているからする行動なのだそうです。
つまり、親がポジティブで明るい心を持っていれば感情が豊かになりますし、ワクワクやドキドキもします。
反対に親が自分の子と他の子を比べて落ち込んだりしていると、それをも感じる事ができるそうなのです。
そして、このワクワクやドキドキの気持ちを持つことが、子供の脳の土台作りになるようです。
さらに親子で目と目を合わせ、コミュニケーションをとるだけで同じ効果が得られるとのこと。
ニコニコ目と目を合わせるだけでいいのです。
これはどこの家庭でも取り入れられますね。
子供が学ぶ環境作りは学力アップに結びつく?!
もともと子供は学習意欲が大きく、好奇心や探究心を持っています。
ある育児書にこうありました。
たとえ短い時間でも、寄り添って一緒に遊び、子供に読み聞かせをすること。
そうして信頼関係、絆、愛着ができることが、脳の成長に大きな影響を与えるのです。”
知育系のおもちゃや、絵本をリビングや部屋に用意する。
読み聞かせなので、少しの時間でも一緒に触れ合う。
これらは、平日忙しいママでもハンデはあまり関係なくできると感じます。
我が家にもたくさんの絵本を絵本棚に並べています。
でも今まで読み聞かせをしてきませんでした。
すっごく反省する日々です・・・。
これから毎日、少しでも絵本を読み聞かせたいと思います。
共働き家庭は、どんどん増えている?
最近では共働き家庭が多いことは確かです。
2017年総務省統計局が発表した「労働力調査(基本集計)」の平均結果によると、共働き世帯の割合は51%、夫だけが働く世帯の割合は25%でした。
3年前の2014年は、共働き世帯が48%だったので年々増えています。
このままいくと、共働きがあたりまえになるのかもしれませんね。
その頃には、共働き家庭が子供に与える悪影響についての研究が進んで、効果的な対策方法ができているかもしれません。
ですが今のところ、自称専門家の方が、持論を述べているだけのように感じます。
この記事でも、私が調べたことや感じた事を中心に書いています。
持論のようなものも書いています。
ですのであまり参考にならない内容だったかもしれません。
ですが子供に愛情も持って接する。
この点だけは、間違いではないと思っています。
まとめ
いかがでしたか?
何かと共働きの子供は・・・なんて思われがちな世の中。
でも共働きだから性格や学力に悪影響を及ぼす事は関係無いことがわかります。
・親からの愛情を感じられない
・自分はかわいそうな子だと思う
子供自身がそう感じたとき、自尊心が低くなって、性格や学力に影響が出てくるのです。
なので働いている自分に、または子供に後ろめたさを感じることはありません。
子どもの性格を心配する必要もありません。
自信を持って働いていいと思います!
ただ限られた時間の中で、お子さんに関心を持ってたくさん触れ合い、たくさんの愛情を伝えて欲しいと本心から思います。