”職歴なし”の主婦が就職するのは厳しい?採用担当者の5つの本音

子供が大きくなって子育てから解放されるとこのまま何もしなくていいのかな?と不安になってきて、就職を考える専業主婦も少なくありません。
しかし職歴がないため、面接を何回受けても採用されないという現実に困惑している人が大勢います。
今まで働いたことがないというのは、それほど不利なものなのでしょうか?
そこで今回は、私が仕事を請け負っている企業の採用担当者に、
職歴が無い主婦を採用担当者はどのように感じているか
をズバリ聞いてみました。
採用担当者はこう思っている
今回インタビューしたのは某広告代理店で採用担当をしているS.Sさん。
彼は、職歴が無い主婦が面接にきたら本音ではどのように感じているのでしょうか!?
あくまでも、ここに書いてあることは採用担当者が思っていることです。
本人の能力や考え方は関係ありません。
しかし就職するには、採用担当者の気持ちを変えさせる何かが必要なのです。
すぐに辞めてしまいそう
従業員の募集には手間がかかります。
場合によっては求人雑誌に掲載するなど、高額な費用をかけることもあります。
お金と手間をかけて選んだのに、すぐに辞めてしまったらすべて無駄。
大きな損失なのです。
そのため働くことの大変さを体験したことのない専業主婦に、面接で「頑張ります」と言われても「本当に大丈夫かな?」と思ってしまうのです。
ちょっとしたことで挫折してしまうのではないか、という不安を感じてしまうのです。
「なんでもいいので、働いたことがあるという実績が欲しいですね」
と採用担当者のS.Sさんは語っていました。
向上心がなさそう
どのような人材を求めているかにもよりますが、せっかく新しい仲間を探すのであれば、上を目指そうというくらいの向上心がほしいと採用担当者は思っています。
しかし「家計の支えになる程度に働けたらいい」という自分都合だけを重視し、社会的地位や収入に対して貪欲さがないとなると、やる気がないようにも感じられます。
与えられた仕事をなんとなくこなすだけで、「頑張って欲しい時に頑張ってもらえない」のではないかと思ってしまうのです。
「少しずつ欠勤が増えて、最後には辞めてしまうというパターンが多いですね」
採用担当者のS.Sさんは今まで何人も採用してきて、そう感じているそうです。
「会社のため」という考えがなさそう
時には会社のために残業や休日出勤などをしなければならないことがあります。
それらに協力して会社の業績アップに繋げることで、自分の収入アップなどの恩恵が受けられます。
しかし、その仕組みを理解せずに不満ばかり言うのではないかという不安を感じてしまいます。
「会社はボランティアで給料を払っているのではないのです」
会社の利益が減ったら給料が下がるかもしれない、場合によっては解雇もある。という危機感を持って欲しいそうです。
子供の都合で業務に支障がでそう
職歴のあるなしとは関係ありませんが、小さな子供がいる主婦を採用するのはリスクと感じてしまうようです。
そもそも従業員を増やす理由は、人員の数より仕事の量が多いから。
新たに採用した人員が頻繁に欠勤したら、仕事が終わらず増やした意味がないのです。
「採用するなら子供が大きくて手がかからないか、預ける体制ができている人ですね」
だそうです。
マナーを教育するのがメンドウだ
新卒で入社すると立場が違う人との接し方やビジネスシーンでのマナーなどを教育されて、仕事をしながら身につけていきます。
職歴が一切ないとなると、社会人歴がない新卒と同じように見られます。
しかし中途採用では即戦力を求めているケースが多く、教育に時間をとる余裕がありません。
そのため採用を敬遠されがちなのです。
「教育するのは私ではありませんが、現場からのクレームがきついのです」
だそうです。
本格的な就職活動の前に、短期の仕事で働くことに慣れよう
就職活動においては、誰もが自分を雇うメリットを会社にアピールしなければいけません。
アピールは学歴や職歴、自己PRなどを交えて行うのですが・・・
職歴がないとなるとアピールする要素が少なくなってしまうのです。
いきなり正社員や専門的な知識が必要なパートとして長期間働く事だけに目を向けるのではなく、最初は職歴を作ることも大切です。
まずはコンビニやスーパーなど採用されやすい職種のパートやアルバイトにチャレンジして、働いたという実績を作ってみてください。
個人的には最初は、長期ではなく短期の仕事がおススメです。
自分に合わない仕事だとしても、終わりが見えていれば最後まで働けるからです。
短期間の仕事をいくつかやってみて、自分に合うものを探すのもいいですね。
とりあえずは短い期間を全力で頑張って、働くことに慣れましょう!
資格が必要な仕事は資格をとっても応募者に経験者がいたら勝てない
仕事をする上で資格が重要なケースがあります。
業務によっては資格がなければできないものもありますし、資格を取得するということはそれだけの知識を身につけていることにもなります。
だからこそ様々な求人において「有資格者優遇」という言葉が記載されているのです。
ただ勘違いしてはならないのは、資格を持っていれば必ず採用されるというわけではないということです。
どんなに知識を持っていても、それを現場で活用し業績アップに繋げることができなければ意味がありません。
応募している求人に対して必要な資格を所持していても、他にも同じように資格を持ち、更には経験もあるとなると敵いません。
アピールできることが資格だけとなると、厳しいのが現状なのです。
せっかく取得した資格なのに評価されてもらえない・・・
そんな現実に直面することも覚悟しないといけません。
ですが、何度もチャレンジすることで道は開けます!
あきらめなければ、いつかは報われます!
厳しいのは当たり前と思っていないと心が折れる
働くというのは責任が伴います。
厳しいのは当たり前ですし、どんなに好きな仕事でも嫌な思いをするものです。
もし楽しく働きながらお金を稼ぐことができるという理想だけを抱いているなら、簡単に心が折れてしまう可能性があります。
仕事は好きなことを好きなように行うことができる趣味とは違います。
職歴がないということは、仕事における壁にぶちあたったことがないということです。
ちょっと頑張ればぶち壊せる壁であっても、スムーズにいかないからと言って、壁を叩こうとする前に仕事を辞めようとしてしまう人も珍しくはありません。
採用担当者からすれば、こうした小さな挫折で辞められてしまうのはとても迷惑なのです。
今までの職歴から仕事にいかせるスキルがあるかどうかだけではなく、困難なことにも立ち向かう気持ちがあるかどうかもとても大切です。
失敗しながら成長していこう
仕事において失敗をしない人などいません。
どんな偉人であっても、世界中に知られるような大手企業の社長であっても、みんな様々な失敗を繰り返して成功を手にしています。
この失敗があるからこそ、次に失敗をしないように考えたり、行動したりして人間的な成長を期待することができるのです。
職歴がない主婦だからと言っても、これから経験を積んでいくのであれば就職も不可能ではありません。
採用担当者としては、少しでも早く戦力になってもらえるような能力のある人材が欲しいところですが、実は職歴がないからこその魅力もあります。
それは採用した企業に染まりやすいということです。
前職がないので他の企業のやり方を持ち込むというようなこともありませんし、育て方によっては企業好みの人材に成長させることも可能です。
こうしたメリットもあるので、職歴がない=就職不可能となりません。
やる気を示し、成長していく意欲があればそれが企業にも伝わるのです。
まとめ
いかがでしたか?
採用する側は、今必要とする人材にマッチする人を求めています。
職歴が無い主婦でも運が良ければ就職できます。
しかし「職歴が無い主婦を採用するのはリスク」と考えている企業も多いようです。
あせってもいい結果は出ません。
まずは簡単なことから始めて実績を積み上げていくことが大事です。