主婦の私でもアリ?派遣社員という働き方 パートとの違いは何?

「今まで主婦をやってきて、そろそろ働きたいけど、正社員は時間的に厳しいし採用の敷居が高い・・・」
「専業主婦歴が長くて、パートでなかなか採用してもらえない・・・」
「ブランクがあって不安だけど派遣社員ってどうなんだろ?」
主婦の場合、パートよりも派遣を選んだ方が、仕事を探しやすいことってあるみたいです。
私、紅葉ママは、正社員で働いた後、次の就職先が決まる前に辞めた経緯があります。
保育園に通っていた上の子がいて、働かないと継続して保育園に在園させて貰えないので、中途採用の企業に応募しては、残念な通知ばかりで焦っていました。
応募のたびに履歴書と職務経歴書を書いては無駄になる日々で泣きそうでした。
そんな中、「派遣も次の就職先までのつなぎで考えてみようかな」という気持ちで、派遣専門の求人誌を見ていました。
自分が希望している条件に合った派遣先の会社を見つけてエントリーすると、派遣元の会社から電話がきました。
すると、その派遣会社から登録に来てくださいとの電話が入り、登録に行きました。
そして派遣先への面接を経て見事働くことが叶いました!
私の場合は働きたい派遣先があって、派遣会社に登録に行ったんですね。
一般的には派遣会社に登録をしてから、就業の条件や希望を伝えて、営業さんがマッチしている派遣先を紹介してくれる方が主流なので、私のような形は稀な気がします。
実際その派遣先では、私以外の派遣さん全員、派遣会社へ登録してから仕事を紹介してもらったという経緯でした。
当時は、派遣とはどんなものなのかもよく知らずに働きました。
それはそれで問題なかったのですが…
パートや正社員と同じ感覚でいたために、戸惑うことが何度かありました。
どうせ働くなら、パートや正社員との違いをしっかりと把握してから、派遣を選択したほうがいいと今では思っています。
そこで今回は、派遣で働きたいと思っている主婦の方達に、ネットで調査した現在の派遣事情、自分が実際に派遣で働いていた時の経験も出し惜しみせず、ご紹介したいと思います。
※目次の詳細を[表示]※
主婦はパートがいいの?派遣社員と何が違うの?
パート、派遣とは何が違うの?パートも派遣も同じ時給制だけど…
私は、恥ずかしながら線引きをあまりよく知りませんでした。
まず大きく異なるのは、雇用形態と契約の状態です。
パートの場合は、企業に直接雇用されて就業します。その会社が雇用主です。
派遣の場合は、派遣会社と契約をして、派遣先でお仕事をします。派遣会社が雇用主になります。
このように雇用主の下で直接働くか働かないかという点が大きな違いです。
この他にも違いがあります。
様々な面から派遣とパートの違いを特徴も含めながらご紹介します。
<求職活動>
■派遣
派遣企業に登録をして、希望の職種や就業条件を伝えると希望に合った企業を何社も紹介してもらえるので、割とすぐお仕事に就ける事が多いです。
主婦や子供が小さくても大丈夫という職場を探してもらえるのが、利点ですね。
■パート
働きたい企業に直接応募をして面接を受けます。
自分から応募をしていかないと仕事が決まらないです。
主婦や子供が小さくても大丈夫かどうかは、面接をしないと分からないことが多いです。
そのため、お互いの条件が合う仕事にめぐりあえなくて、なかなか仕事が決まらない主婦の方も多いようです。
<求めている年齢の評価>
年齢の問題は、パートと派遣のどちらが良いのかは企業や職種によって異なるので一概に比較し難い問題です。
ただ言えるのは、その企業が求めている年齢層を知りたい場合、派遣を利用した方が有利と感じます。
■派遣
派遣会社が前もって派遣先から求める人材を聞いているので、そのニーズにあった人にだけ、お仕事を紹介します。
例えば「30代の事務経験のある人が欲しい」という要望に対して、それにマッチしている派遣スタッフが応募すれば、闇雲に企業に応募して来る人よりは採用が決まる可能性が上がります。
■パート
自分で仕事を探していると、求人情報を見ながらの判断しかできません。
自分がその企業とマッチしているかどうかの自己判断が企業とズレてしまうことはあると思います。
<仕事で求められるレベル>
■派遣
定められた業務に対しての正確さや、効率的に業務を遂行してくれることは勿論、その上で即戦力になってくれる人を求めます。
派遣先企業は、そうした人材を雇う事で、派遣社員を依頼した意義も見出せます。
ずっと主婦をやってきた人でも、何か得意なことがあれば、それにあった職場を探してもらえるかもしれませんね。
■パート
即戦力として働いてもらいたい要望は、派遣社員と同じです。
あとは、きちんと仕事をする、シフトや規定を守るなどの最低限のことが出来ていれば、派遣社員ほど求められていることは多くないです。
長い間主婦をやっていた人には、パートの方が採用されやすいように感じますが…
一つの仕事に応募が殺到してしまって、採用されるのが難しくなってしまうんです。
<給与・福利厚生>
時給は一般的に派遣の方が高いです。
私は上でご紹介したような求められるスキルや即戦力としての期待の違いと思っていました。
しかし単にそれだけではなく、私も知らなかった理由がそこには様々ありました。
■派遣
派遣の場合、派遣会社を通して派遣先へ雇用されます。
そのため、研修や給与計算、シフト管理などは派遣先が行うのが普通です。
また人件費でなく、外注費としておけば節税になる、また交通費やボーナスが支給されないのでそれらを含める、そして広告費も派遣料金込みなので派遣会社が払うこともないのです。
派遣会社はこのようにコストカットできる部分があるので、多少時給が高めに設定されているんですね。
福利厚生の面も大手の派遣会社であれば充実していますし、派遣先企業の福利厚生も派遣社員が利用できるところもあります。
■パート
パートの場合は勤務先の会社に直接雇用されています。
直接雇うということは、研修や給与計算するのも自社の人員ですし、シフトも部署の人が管理するのが普通です。
求人広告費も自社で支払わなければならないですし、交通費が支給される企業がほとんどです。
そういった面で、一人を雇うのに諸経費が数十万かかるくらいなので、パートは時給が安いんですね。
福利厚生の面もパートの場合は利用できないのが一般的です。
<雇用期間>
■派遣
基本的に、派遣会社と派遣先企業の間で取り交わされた契約の期間が過ぎると、その派遣先での勤務は終了となります。
契約更新は大抵3ヶ月から6ヶ月と短期ですが、派遣先も派遣社員も双方合意して更新し続ければ、現在の派遣法によると最長で3年間は同じ派遣先で働くことが可能です。
私も最初は1ヶ月の契約だったのですが、そこから3ヶ月契約、半年更新といった形で契約期間が延びていきました。
働く時間に関してですが、フルタイム勤務の正社員と変わらず一日の拘束時間が長いのも特徴です。
■パート
パートは派遣の場合と同じで、採用時に雇用期間を決め、期間満了後に継続か終了かを決定します。
また働く時間に関して、パートは「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」によると”1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者”と定義されているくらいなので短めです。
本当に一部の企業ですが、その制度を使わせたくないために、解雇してしまうこともあるようです。
詳しくはこちらをチェックしてみてください。
■パートの無期雇用と解雇の可能性とは
<業務内容の明確さ>
■派遣
派遣契約で派遣会社と派遣先会社で細かく定められているので、業務範囲を超えて仕事をする事がありません。
勤務地の変更などを命令されることがないので、主婦でも安心ですね。
■パート
労働契約が会社と雇用される人で結ばれているものの、口頭で大まかに業務内容を説明されることが多いです。
そのため、明確な業務内容が定まっていないため業務範囲を超えてしまうことがあります。
派遣社員のメリットとデメリット
上では派遣とパートの違いをご紹介してきました。
どちらも一長一短な面があります。
次は派遣社員で働く上でのメリットとデメリットにはどんなことが考えられるかご紹介したいと思います。
<メリット>
・パートよりも時給が高い
上でもご紹介したように、派遣社員は直接雇用のパートよりも高時給です。
特に企業が求めているよりも高いスキルや経験を積んだ人材であれば、平均的時給よりも良い時給で働くことができます。
また未経験でもスキルも上がれば、派遣会社が時給交渉も派遣先へしてくれます。
そして残業をした場合にもきちんと給与計算されますので、支給されますよ。
・希望が通りやすい、仕事が選びやすい
勤務地、勤務時間、勤務日数、職種、業務内容などの希望条件をライフスタイルに合わせて自由に選べるんです。
- 勤務地にこだわる人
- 専門分野のスキルを高めたい人
- 子供の保育園のお迎えがあるので勤務時間を重視したい人
- 紹介をされた業務内容が事前に聞いた内容と異なる
- 入社してからはサポートしてもらえず、フォローしてくれる姿勢も見せず放ったらかし
- 派遣先との潤滑油になってもらえず、不満だけが募る
- 2ヶ月以上就業すること(見込みも含む)
- 労働日数が派遣元の1ヶ月の所定労働日3/4日以上あること、および労働時間が派遣元の1週間の所定労働時間3/4時間以上あること
(あくまで派遣元の所定労働日数と所定労働時間なので、派遣先によって変わるという事はありません) - 厚生年金は70歳まで
- 健康保険は75歳まで
- 1年以上勤務する見込みがある
- 月に88,000円以上の給料がある人(残業や交通費は除く)*ここがミソで、年収106万円の壁と言われる由縁
- 1週間の所定労働時間または1ヶ月の所定労働日数が常時雇用者の3/4以上ある人
- 勤務先に社会保険加入労働者が501人以上いる(派遣元の会社)
- 学生でないこと
- 週に20時間以上働いている人
- 次の派遣先で働くまでの待機期間が1ヶ月を超えない
- 次の派遣先の仕事も同じ派遣元で働くことが見込まれる
などなど、少々ワガママかなと思うことを言っても、それにマッチしたお仕事を紹介してもらえるんです。
1日の就業時間が短い派遣先であれば、家事や育児との両立も出来ますし、資格取得のためにスクールへ通ったり、大手の派遣会社の場合は独自でスキルアップ研修や講座なども設けているので、参加することもできます。
私が登録していた派遣会社にも研修のお知らせメールがよくきていたのですが、終業後の研修で、なおかつフルタイムに近い勤務だったのと、保育園にお迎えにもいかないといけなかったので一度も参加できずでした・・・。
仕事選びもまた、キャリアが豊富な人や様々な職種で経験を積んでいる人で、それを活かした仕事をしたいのであれば、その過去のキャリアやスキルを活かせる仕事を何社も紹介してもらいやすく、選択肢が広がります。
・色々な経験が積める
いろいろな企業や職場で働けて、なおかつスキルアップできるのも派遣の魅力的な点です。
一つの会社に長く勤めていると他社の動きがわかりません。
派遣の場合はベンチャー企業、中小企業から大手企業までいろいろな職場で働ける機会があります。
社員として入社するのは難しい会社でも派遣として働く事ができます。
また同じ業界や職種でも働き方が会社によって異なるので、同業他社でも複数の企業を経験することで、自分の持っている技術により一層の磨きをかけてスキルアップもできますね。
・未経験でも始められる
「やりたい仕事があるけど未経験からできるのか」
「自分に合った働き先が分からない」
そんな悩みを派遣会社に相談することで、はじめの一歩を踏み出すことができる可能性アリです。
派遣の仕事の中には経験者優遇だけではありません。
未経験からでも始められる仕事はあります。
こうして派遣として経験を積んでいけたら、その後のキャリアにも活かすことができます!
・終わりが見えているので多少我慢できる
働く期間に終わりがあるので、「ちょっと人間関係がこじれてきたな」とか「この仕事は向いていないな」と思っても、「あと1ヶ月頑張って働けばここは終わり」という考えになって我慢ができます。
さらに契約更新というのが度々あるのも利点で、続けることに対する心理的な障害が低いとも言えます。
派遣会社に今の派遣先が合わないと相談すれば、契約更新せずに新しい派遣先を紹介するのは派遣会社の義務でもあるんですね。
だから労働者が我慢しなくてもすぐに新しい派遣先を紹介してもらえるのもいい点だと個人的には感じます。
しかしそれを逆手にとって、派遣先を頻繁に変えるのも経歴が増えてしまって、派遣先との面談で「忍耐力がないのかな?」なんて疑問に思われる場合もあるので注意してくださいね。
・フォロー体制が整っている
契約内容と異なる業務をさせられているなど、職場でトラブルにあってしまった場合、変だなと思うことがあれば直接派遣先へ言えなくても、派遣会社が間に入ってくれるので、相談することができます。
その点はとても心強く、安心して働けると思います。
私が派遣で働いている時、同じ派遣会社に登録して一緒に働いている人が、家族の病気で有給を申し出た時、とても理不尽なことを正社員の方から言われていたことがあって(みんなの前で言うので私も他の人もそう思っていました)、そのときも派遣会社の営業さんが今後の対処をフォローしてくれていましたよ。
<デメリット>
・長期間働けない
契約期間があるので、契約が満了すると働けなくなります。
気に入った職場で長く働きたい方にはデメリットです。
しかし、その企業で直接雇用に切り替えてもらえれば働くことは可能です。
・人間関係がさらっとしている
職場の空気にもよりますが、職場に馴染んで仕事をしたい場合、社員同士の付き合いは盛り上がっていても、
派遣社員は特にそのような付き合いがない場合もあります。
濃い人間関係を築きたい人には物足りないかもしれません。
また、チームで連携して業務をすると言うよりも、適材適所のような配置が一般的なので、孤独感があります。
チームで仕事をしたい人にとっても少し物足りなさを感じることがあります。
しかし、主婦の場合は定時後の飲み会や急な誘いなど、参加するのが厳しいので逆にある程度の距離感が保てて、さらっとしている人間関係のほうが助かると思う方もいます。
・待遇が派遣会社によって異なるので納得できないこともある
仕事内容は同じなのに派遣会社が異なるだけで時給が違って、後から入ってきた人の方が時給が高かったりすることがあるので、納得できないこともあります。
また、未経験なのか、経験者からなのかで時給のスタート位置が違うと納得いかない場合もあります。
交通費も支給か自己負担かで、手取りも異なります。
私の知り合いには、交通費が出ないことを不満としてあげて、辞めようとまで考えていた人がいました。
それを担当者に打診すると、時給をアップすることで補えたという人がいます。
・ボーナスがない
例外な派遣会社もあるようですが、ほとんどの場合、ボーナスは出ないと考えてください。
上でもお伝えしたように、そのための高時給でもあります。
・派遣担当者の質
派遣元の担当者の質は運に左右されるところがあります。
美容院のように担当者を選ぶことができないのです。
どんな人かも知らないビジネスパートナーが同じ船に乗ってと思ってください。
その舵取りが担当者なのです。
その舵取りの質が悪ければ船はこんなところに辿り着きます。
正直これに関しては本当に運的な要素が絡んできます。
私たちに出来るこは、毅然とした誠実な態度で接することのみです。
なので運悪く質の悪い担当者と同じ船に乗ってしまった時は、職場での現状を逐一報告したり、不満に感じていること口に出していくことが重要です。
社会保険や税金はどうなるの?
主婦である場合、旦那さんの扶養である場合が多いと思います。
派遣で働いた場合、社会保険や税金面はどうなるのでしょう?
扶養内働きたい、扶養を外れて働きたい、希望もその人それぞれですよね。
私は、正社員だったので旦那さんの扶養からは外れてバリバリ働いていたので、派遣で働くことになった時も、同じスタンスで働くつもりだったので社会保険も各種税金も支払っていました。
ここでは派遣で働く場合の社会保険や税金のお話をしたいと思います。
よく耳にする「103万の壁」、「106万の壁」、「130万の壁」とは?
働くことを考えている人、パートで働いている主婦の方はどれか一つでも聞いたことがあると思います。
私ははっきり理解していませんでした。
実はパートも派遣も、税金や保険については条件は同じでした。
扶養と言うのは主に2つの意味があったのです。
またパートの税金についてこちらで紹介しています。
派遣も同じなのでチェックしてみてください。
■【保存版】パートの税金について・意外と多い収入が減る8つの壁とは
ここではその中から、いわゆる年収の壁について、簡単に紹介しますね。
■103万の壁
まず「103万の壁」とは所得税のかかってくる「所得税の壁」です。
なぜ103万なのでしょうか?
それは、その内訳が
「基礎控除(38万)+給与所得控除(65万)=103万(合計控除の額)」
だからです。
労働者は基礎控除で38万円、給与所得控除で65万円、の控除を受ける事ができるので、103万円までであれば給与に所得税は『課税されない』のです。
103万円以上の年収になってしまった場合は、超えた分が課税対象になります。
また、103万円の範囲内で働いている主婦は「配偶者控除」を受けられるので、旦那さんの納税額も少なくなります。
■「給与所得控除」とは-パートでも知っておきたい「年収」と「所得」との関連
■130万の壁
次に「130万円の壁」ですが、これは社会保険に加入するか否か「社会保険の壁」です。
※社会保険とは、ここでは健康保険と厚生年金保険とお考えください。
例えば、一般的なサラリーマンの旦那さんを持つ専業主婦のケースでは、配偶者である旦那さんが会社の厚生年金に加入することで、扶養されている主婦は『第3号被保険者』として、年金を支払ってもらっているんですね。
私もそうです。
健康保険に関しても、旦那さんの会社の健康保険組合に加入している健康保険に入っている方がほとんどでしょう。
自分が仮に働いて、年収が130万円未満、かつ扶養家族になっていれば、それらの保険料を支払う必要がありません。
ただ例外があり、扶養者(旦那さん)の半分未満の収入(年収)というのが条件になります。
つまり、扶養者である夫が年収200万円で、妻が130万円の場合は、夫の年収の半分以上になるので対象外となってしまうんですね。
年収130万円(月額にすると、約108,300円)までなら扶養の範囲内になりますが、超えてしまった場合は、自分で社会保険に加入しないといけなくなるのです。
そして、この壁を越えて自分で社会保険料を支払う場合の社会保険加入要件があります。
130万円をこえれば、社会保険加入に加入できるということではないので注意が必要です。
その場合は、全額負担の国民年金と国民健康保険に入ることになります。
保険料を自分で払うとうになると、手取りは少なくなるのは確かですが、将来貰える年金の事を考えたり、病気になった時の万が一のことを考えるとデメリットだらけでは無いと思います。
■106万の壁
そして最後に最近現れたのが「106万円」の壁です。
年収130万円の社会保険料の壁が、勤め先によって「106万円の壁」になりました。
これは平成28年10月から変わったんですね。
以下の条件を全て満たすと、社会保険に加入しなければなりません。
これが一つでも該当しなければ気にしなくて大丈夫です。
106万円以内に抑えて、旦那さんの扶養内で働けば、手取りで損することはありません。
ただ、今まで130万円を気にして働いてきた主婦の方は、この法改正を機会に大きく年収を上げてしまうのも一つの手です。
106万円にラインを下げるよりも、大幅に超えてやろう!という気持ちで働いた方が収入アップに繋がるので、あまりこのラインは気にせず働くのも良いかもしれないですね。
正社員と異なり、時給、シフトの組み方、働き方を変えて自分の収入を調整できるのも派遣の強みです。
派遣期間が途切れてしまった時は社会保険はどうなる?
私は、会社を12月末でやめて、1月から派遣で働くことが決まったのですが、最初は1ヶ月契約だったので、派遣先の社会保険に加入できませんでした。
なので市役所へ行って、国民年金と国民健康保険に切り替え手続きに行ったことがあります。
とてもめんどうで、正社員で働いていた時、どれだけ楽だったか思い知らされました(笑)
このように、派遣はお仕事が短期契約だったり、派遣先との契約が終了して次の仕事が決まるまで期間が空いたり不安定なんですね。
ここでは派遣期間が途切れた場合の対処法をお伝えしますね。
派遣契約が終了して、次の就業先で仕事を始めるまでの待機期間中、社会保険は原則、派遣社員は国民健康保険・国民年金の被保険者となります。
しかし、以下の条件を満たしている場合、例外的に派遣就業中と同じように被保険者の資格を継続できるんです。
少しケース分けしてみますね。
同じ派遣会社で次の就業先が決定している場合
そのまま社会保険を継続することができます。
ただし、次の就業先決定までに1か月以上の間が空いてしまう時は、被保険者から外れてしまいます。
他の派遣会社で次のお仕事が決まっている場合
使用関係の継続には『同じ派遣元で登録型の派遣社員として働くこと』という条件があります。
別の派遣会社からお仕事を紹介してもらった場合はこの条件を満たしていないので、被保険者ではなくなってしまうんですね。
就業先が決まってない場合
社会保険の被保険者でなくなった場合、国民年金と国民健康保険の切り替え手続きをする必要が出てきます。
別の派遣会社で仕事が決まった場合や1ヶ月以上空いてしまった場合は、その度に市区町村役場へ行くことになります。
少し面倒ですね。
1ヶ月空けずに、同じ派遣元で次の派遣先が決まれば、一番楽なんですが…
こればかりは、状況やタイミング次第なので、あきらめて手続きにいくしかないですね…
派遣を利用して損はない
パートとの違い、派遣のメリット・デメリットが様々存在しましたね。
それらの項目の中には自分が譲れないもの、譲れるものがあると思います。
仕事探しでもっともいい判断をしたいのであれば、優先すべき条件を自分の中で決めていくことです。
実際やってみると、新しい気づきも出てくるんですよ。
私は正社員だったことから最初は、「同じくらい稼がないと」なんて思って、高い時給の求人ばっかり見ていたんです。
でもよく考えたら「まぁこれくらいの金額の稼ぎでもやっていけるかな」とか「この職種しか経験がないから、そればっかり見ていたけど、こういう仕事もやってみたいな」と色々考え方も変わってきました。
私はそうなんですが、自分に自信がない人ほど仕事探しでは妥協しがちだと思います。
「自分はスキルがないから」、「自分にはキャリアなんてないから」そんな自信のなさで、闇雲に目ぼしい求人に応募したりして、本当は何がしたいのかわからない自分に出会ったりした時期もあったんです。
私が派遣をオススメしたい人は、自分の可能性を自分で狭めて、常に限界を考えながら行動してしまうタイプの人です。
私たちが思っている以上に転職市場の間口は広く、自分の想像している以外のお仕事も数多く存在しているのです。
そんな情報に多く触れると、考え方も変えられると思います。
そんな情報に詳しいのが派遣会社の人や転職業界の人なんです。
派遣登録をしておくだけで、派遣の求人を紹介してもらうだけでなく、自分が思ってもいなかった新しい可能性に気づけたり、仕事に求める価値観を向上させる効果もあると感じます。
個人の価値観や生活環境などで、自分の選択する雇用形態はそれこそ自分自身です。
ですが私の経験から言わせてもらえば、派遣は登録こそ無料ですので利用してみて損はないです!
登録したところで、すぐに働けと言われるわけでもないですし、紹介されても合わないと感じたら断ればいいので。
ぜひ新しい自分を発見してみてください。
まずは思い切って一歩踏み出そう
子育てが落ち着いたからまた働きたい、子育てしながらでも働きたい。
そう考えていても時間的なもの、自分のスキル、ブランク、自信がない・・・不安なことがいっぱいでなかなか行動に踏み出せない主婦の方も多いと思います。
今、主婦である私が感じるのは、子育てと家事で忙しい、何年も前のスキルは今通用するのか、また働くことができたら、慣れるまでに時間がかかって疲れてしまうかも・・・
実はこの悩みは主婦の皆さんなら同じ条件ではないかなと思うのです。
でもこの悩みを、派遣会社の人たちは聞いてくれるんです。
こういう事情や悩みを派遣会社の担当さんへ相談して、条件の合致している派遣企業でお仕事することができている主婦たちがいるのも事実なんですね。
主婦が派遣社員として働くことも選択肢としては大いにありではないでしょうか?
きっとあなたが抱えている悩みや不安に思っていることは、みんなも同じように感じていることかもしれません。
『こんな感じで働きたいな』というビジョンを持って、それを派遣会社に伝えることは、将来きっと、働きたい主婦たちの背中を押してあげられるかもしれないですね。
主婦の強い味方!オススメの派遣会社
派遣会社って実にたくさんあって迷うんですが、1社に絞る必要もないのです。
複数登録しておくと、希望の条件で働ける派遣先も増えるんです。
もちろん扶養内で働きたいと希望を伝えれば、扶養内勤務のお仕事も紹介してくれます。
おそらく住んでいる地域にも、大小さまざまな派遣会社があると思います。
ですが各地域の派遣会社を紹介するのは難しいです。
そこで今回は、インターネットから比較的簡単に応募できる、主婦にオススメの派遣会社をいくつかご紹介したいと思います。
(※件数は2018年10月現在です。変動している可能性がありますので悪しからず)
<スタッフサービス>
「オー人事」のCMで耳にしたことがあるかと思います。派遣登録者数も100万人と言わずと知れた大手派遣会社です。
総求人数だけでも10万件近く、その中で扶養内勤務の求人が3,000件あるそうです。
ただ、その扶養内勤務の中では看護系、エンジニア系と専門的な職種が多めなようです。
サイトの中に『時短スタイル』というコーナーがあって、16時まで、残業なし、週4日以内、様々
ライフスタイルに合わせて仕事探しができそうですね。
全国47都道府県に拠点があるのもスタッフサービスだけです。
地元のお仕事が見つかりやすいと言えますね。
スタッフサービスはコチラ
<テンプスタッフ>
スタッフサービスに次いで求人件数があるのが、テンプスタッフです。
全体求人件数は3万件以上、その中で扶養内勤務で絞ると約800件ほどの求人が存在します。
派遣登録者数は約700万人。
総求人数ではスタッフサービスがダントツですが、売り上げは第1位なのはテンプスタッフです。
売り上げが高いということは就業している派遣さんの数も多いということですね。
『ジョブチェキ』と言って、簡単に自分の希望している就業先を見つけられる機能がついています。
こちらは展開している拠点は43都道府県となっています。
テンプスタッフはコチラ
<マンパワーグループ>
マンパワーグループは、総求人件数1万件、扶養内勤務で絞ると約300件ほど求人があります。
派遣登録者数は約53万人。
もともとは営業、販売、オフィスワークの求人を中心に扱ってきたため、他社より事務・販売職は強いでしょう。
マンパワーグループはなんと現在、世界80カ国に2800のオフィスがあり、ワールドワイドな展開している派遣会社で、日本で初めての派遣会社とも言われているそうです。
そして50年もの歴史と実績がある派遣会社なんですね。
日本国内の拠点は39都道府県となっています。
マンパワーグループはコチラ
<パソナ>
パソナは、総求人件数約1万件、扶養内勤務で絞ると約120件ほど。
口コミでの評価が高評価で有名な派遣会社だそうです。
実は私がお世話になった派遣会社はパソナさんでした。
事務、経理、テレオペ、受付、販売、ITエンジニア、医療系、CAD、設計など幅広く派遣のお仕事紹介されています。
もちろん未経験職種も豊富にありました。
営業さんも熱心な方で、派遣スタッフを大切にしてくれている社風が伝わりました。
時給も同じ派遣先だと思われる案件(派遣の求人情報は派遣先企業名が載っていないので推測)で、他社の派遣元の求人を見るとパソナの方が高時給だったりします。
展開している拠点は43都道府県となっています。
パソナはコチラ
<リクルートスタッフィング>
リクルートスタッフィングは、総求人件数約1万件、扶養内勤務で絞ると約90件ほど。
宿泊予約の『じゃらん』や『ホットペッパービューティー』などでお馴染みのリクルートグループの人材派遣会社です。
求人件数や売り上げは他社と比較すると劣りますが、口コミ評価No.1 に輝くほどですので、その分、質がいい派遣会社なのではないでしょうか。
オフィスワーク、事務、金融、営業、販売、テレマーケティング、メディカル系、クリエイティブ系、IT関連のお仕事が揃っています。
リクルートスタッフィングはコチラ
まとめ
いかがでしたか?
これから仕事を探そうかと思っている主婦の方、派遣でのお仕事も視野に入れてみようかと思っていただけたら嬉しいです。
今は、どちらかにこだわることも必要ないかもしれませんが、自分の働きやすい環境を探すには派遣登録の方が視野が広がるかもしれません。
パート探しだと自分の判断で一社ずつ見ていかなくてはりません。
ライフスタイルに合わせて、自分の無理のないお仕事探しをぜひしてほしいと思います。
また主婦が働くときに気になるのは、扶養についてですね。
扶養についてはこちらで説明しているので、チェックしてみてくださいね。
■税金や社会保険の扶養の意味についてまとめ
どれくらい働けば税金が増えるのかなど、知っておくとせっかく働いたのに損をしてしまうのではないか?という心配がなくなります。
こちらの記事はパート向けに書いてありますが、派遣も同じなのでチェックしてみてください。
■【保存版】パートの税金について・意外と多い収入が減る8つの壁とは
派遣も含めて雇用されている人は、給与所得控除といものを受けています。
別に気にしなくても働けますが、知識として知っておくといいかもしれません。
■パートの無期雇用と解雇の可能性とは
さらに、毎月の手取りに影響を与えてしまうのが『扶養控除等申告書』です。
会社によっては配布しないこともあるようですが、非常に重要なものです。
こちらに詳しく書いてあるので、一度チェックしてみてください。
■『扶養控除申告書』は提出しないと毎月の手取りが減るってホント?