なぜ?仕事が怖いと思うワケと対処法

この記事をご覧になっているあなたは今、仕事が怖くて耐えられない、どうにかしたいと思ってここへたどり着いたのでないでしょうか?
- 仕事で失敗ばかり続きで、上司や先輩に怒られて怖い
- 職場の環境が怖い
- 仕事の進め方が不安で怖い
- 会社に行くことも怖い
- 新人で何も分からないから怖い
- 転職したけど今までのキャリアと違う仕事をしていて怖い
仕事が怖いと思う理由は、人それぞれです。
実は私も仕事が怖いと思ったことがあるんです。それは人間関係でした。
一緒に仕事をしていない時は普通に話したりできる人です。
でも同じ仕事をしている人に対しては、とても”当たり”がきつい人でした。
実際その人と同じ案件で仕事をすると、やっぱり”当たり”がきつくて、休む理由ばかり考えてる毎日でした。
怒られて帰ってきてを繰り返して、旦那さんには愚痴をこぼしていましたが、上司には「あの人が怖くてできません。案件を変えてください」と素直に相談もできません。
自分なりの解決として、「子供の保育園の迎えが延長保育になってしまうので」と言い訳をして、時短勤務にしてもらったんですが直接的な解決にはなりませんでした。
前置きが長くなりましたが、今回は仕事が怖いと感じていた私が必死になって調べた、仕事が怖いと思う原因や対処法をお伝えしたいと思います。
仕事が怖いと思う原因は何?
私は、仕事が怖くて行きたくない人向けの、本やネットの記事を読みあさりました。
ですがどの本や記事にも書かれていたのは、
「仕事が怖い」と思う原因が、
- 人間関係
- 職場環境
- 業務内容・ノルマがきつい
の3つだけ、ということだったんです。
ここでは3つの原因について、私が色々な記事を読んで、経験したり、実践したことから私なりの意見やアドバイスなどをご紹介したいと思います。
1:人間関係
職場の人間関係で悩む時とはどんな時でしょうか?
- ミスや進捗状況に叱責する先輩
- 同じ目的で仕事しているけど、進め方やプロセスなど考え方が合わない同僚
- セクハラやパワハラをする上司
- 失敗しても直さない部下。その責任はお前だと私を攻め続ける上司
怒られ続けたり、酷い対応をされたりすると
(1) 「自分が悪いんだ」と言う考えしか浮かばなくなる
(2) 不安になる
(3) 自信が無くなる
(4) 萎縮してまたミスをする
・・・負の連鎖になって辛くなる一方ですよね。
一人で抱え込んで仕事を続けていると、出勤できなくなったり、メンタル面に異常がでてしまいます。
私は苦手になってしまった人とうまくコミュニケーションが取れなくなっていった頃、子供の体調不良でちょこちょこ休みをもらっては出勤を繰り返し(休む言い訳ではなく、本当の話でした)、結果的には2人目を授かり解決策もなく辞めてしまったんですが・・・。
少し考えた時に、なんとかこの案件が終わるまで踏ん張れば、次は違う案件にしてもらって解決できたのかなと、あの時の選択に立ち止まる時もたくさんあります。
2:職場環境
会社の雰囲気が怖くて、仕事もだんだん怖くなるというケースもあります。
- 静かな職場で叱責している上司、先輩の存在
- 社風なのかムードがピリピリしている
- 相談事や質問を気軽にできない雰囲気
- 責任者が変わって社内の空気が悪い方に変わった
挙げたらきりがありません。
このような雰囲気だと、質問も相談もできずに『職場は怖い場所』という気持ちが大きくなっていきます。
そういう思いが積み重なり、『怖い』が大きくなった結果、会社に行くこともできなくなり、うつ病に陥るケースもあるようです。
『相談できる人』がいないのも元を辿れば、人間関係の問題に結びつきますね。
3:業務内容、ノルマがきつい
業務内容もまた、原因は人間関係に結びついてくるのかなと思います。
- 一人当たりの業務量が膨大
- まだ対応したことのない新しい業務をする時の不安
- 体力、精神的に辛い
- 1日これだけやりなさいというノルマ
これらも職場に相談できる人がいないことで、はっきり「出来ません」と言えないことからくる問題です。
物理的に人員が足らない、繁忙期だから一時的なものもあるでしょう。
いざという時、誰かにフォローしてもらえたら怖いなんて思わないのかもしれません。
私の場合、チームで仕事していたので、フォローしあって成り立っていました。
なので、この部分に関してはキツイなとストレスになることは、あまりありませんでした。
しかし、世の中にはこの原因を1人で抱え込んでしまい、追い詰められてしまう人がいるのも事実です。
こういう場合、上司やリーダーの仕事の割り振りかた、マネジメントの仕方のせいでもあって、すべてあなたが悪いわけではないのです。
仕事が怖く無くなる対処法
私が仕事に行き詰まったとき、とても親身な友人にもらったアドバイスや、参考にしていた対処法をいくつかご紹介したいと思います。
失敗は改善できるという思考を持つ
失敗すると、何をやっても失敗するんじゃないかと怖くなりますよね。
人間だからミスしない人なんていません。
『失敗は成功のもと』って言いますよね。
失敗したからこそ、「この前このお客さんにこんな事で怒られたから、次はこう対応しよう」とか、「この方法で失敗したから、今度はこうしてみよう」と、いい方法を探せるんです。
改善出来るんだと気づけたら、小さなことでもいいので工夫してみてください。
また、あなたの失敗は今後の仕事に、または誰かに役立つ時もあるんです。
あまりいい例ではありませんが、
「誰かがこういう事で怒られていたから、同じ質問はするのをやめよう」とか、
「あの人は気が短いから、他の人に聞こう」など、
他の人の失敗を見ていたおかげで、苦痛を避けてやり過ごせたこともありました。
身近な人に相談する
きっとあなたが怖い、辛いと思っている時、気づいてくれている人が居ます。
プライドや恥ずかしさが邪魔をして、素直に話せない場合もあると思います。
相談をするのは状況を分かってる仕事の同僚、先輩が一番良いかもしれません。
でもその場合は、話した内容が社内に広がるリスクがあります。
なるべく悩みを理解してくれそうな人を選ばようにしてください。
また、あなたの同じ悩みを持っている人がいるかもしれません。
問題の解決にはならないかもしれませんが、共感してくれる人が居るだけですっきりすることもあります。
会社でそんな人が居ないなら、家族や友人に話してみるのもいいでしょう。
アドバイスや悩みを親身に考えてくれる人がいると頑張れるものですよ。
誰の価値観も評価も気にしない
仕事が怖いと思う状況であなたは頑張っているのに、「こんなこともできないの?あなたにはこの仕事向いてないんじゃない?」なんて言われたとします。
「こんなこともできないの?」
については、他の人ができていることなら、今後、少しづつでもいいからできるようになっていかないといけません。
でも「あなたにはこの仕事向いてないんじゃない?」については、その人の価値観でしかなんです。
人は一人では生きていけないし、一人では仕事が出来ませんよね。
常に人と接して仕事しています。
育った環境も違いますし、考え方も物事の捉え方もみんな違います。
それをそのまま受け止めて、「自分はダメな人間なんだ」と思う必要は全くありません。
相手が怒っていることだって、違う意見を言われたって、あなたのせいじゃないんです。
あくまでその人の価値観や捉え方なのですから、「あぁなるほどね、そんな考え方もあるのね」くらいに受け止めましょう。
人からの価値観に振り回されず、評価は気にしない方が、やるべきことが見えてきて楽になれますよ。
仕事と自分の距離を考える
解決策から少しそれますが、一度、仕事と自分の距離を考えてみましよう。
「仕事が怖い」ことで頭がいっぱいのときは、仕事と自分の距離が近すぎる状態です。
「ねぇこの服見て!」と至近距離で雑誌を見せられても近すぎて全体が見えませんよね。
「また怒られる」「ミスが怖い」「人間関係が辛い」ということに意識が集中しているのです。
仕事の怖さから離れられないほど、ミスも多くなります。
仕事でも人間関係でも同じでその場の流れ、仕事の全体像や最終目的が見えると必要なものが何か分かり、スムーズに対応できます。
しかしそれが近すぎると「相手の言葉や態度や感情」ばかりが見えます。
「なんであんなひどい言い方されるんだろう!」
「あーあ、また怒られちゃう」
「今は機嫌が悪いな、近づきたくない」
と「今、本当に求められているもの」が見えなくなってしまうんです。
ではどうしたらいいのか、解決策を次にお伝えします。
誰の問題なのか考えてみる
どうやって仕事や人間関係から距離をとるかというと、誰の問題かを考えてみるのです。
人の言葉遣い、機嫌や態度は、あなたが操作できるものではありません。
「またミスして!早く終わらせてよ、何ができないのよ!」と相手から強く言われた場合、相手のその怒りや機嫌の悪さは相手自身が対処すべき問題なのです。
あなたの問題は、「相手が怒らないようにするにはどうしたらいいのか」を考えるのではなく、仕事の目的に向かってどうするべきかを考え、業務を遂行することですよね?
もしあなたが相手の言葉でショックを受けたり言葉通り受け取って落ち込んでいたら、それは相手や言われた言葉に対して自分が近すぎる所にいるんです。
相手のネガティブな発言、感情、態度の全てを受け入れることはないのです。
「誰の問題か」を切り分けて考えることで、相手の感情的な言葉を聞き流せるようになります。
そうすると、自分が今やらなくてはいけないことが明確になってきます。
相手が対処しなくてはいけない問題と自分がしなくてはならない問題を切り分けて考えらえると少し余裕が出ます。
そうすると「次は相手がこれを頼んでくるだろうな」、「この人は私に仕事上で何をして、どうなって欲しいのか」など、先が少し見えて想像できるようになると怖さが減って行きますよ。
人はまだ自分が知らないこと、理解ができないものに怖さや不安があるようにできているのと同じ原理なんです。
会社・部署にある共通した感覚を知る
「他の人は私の苦手な人と上手くやれているのに、自分はどう接していいのか分からない」と思っている時、前述したように、仕事や相手との距離が近すぎたのかもしれません。
この場合は、視野を大きくしてみると、どう対応したらいいか見えてきます。
視野を大きくするとは、あなたの会社や部署での「共通の感覚」です。
仕事や相手と言う以前に、集団にはその集団の独特な共通した感覚というものが存在します。
身近なところで考えると、あなたの家族には家族独特の共通した感覚、あなたの世代にはその世代の独特の共通した感覚というものがあります。
凄く簡単に例えると、ポケベル世代とかピッチ・ガラケー世代とかスマホ世代ですね。
会社やあなたの部署にもありませんか?
- あの先輩や上司には頼るべからず
- 飲み会には絶対に行かないといけない
- あの先輩には逆らえない
仕事を上手く進めていく上での社風や文化というのでしょうか。
そうした職場の共通した感覚がわかると、どう立ち回ればいいのか、周りが取っていた理解できない対応も納得できたりします。
仕事の量が膨大でこんなの終わらない!どうしようと思った時、視野が狭いと自分で終わらせる方法を考えようとします。
しかし、ここでの「大きな視野」は全体を把握している上司に頼ることです。
相談して指示をもらったりフォローしてもらってください。
きっと仕事の進め方や仕方など学べるチャンスにもなります。
憂鬱な時、ランチは外でリフレッシュ!
私はお弁当を持って行くことが多かったのですが、そうすると繁忙期はお昼休み中もご飯を食べながら仕事に向かってしまうのです。
結果的に朝から定時まで外の空気を吸うことなく終わっている日もたくさんあって…
外でランチに行くと、外を散歩できたり景色を眺めたりできますよね。
ランチで新しいお店を開拓する楽しみも増えます。
「ここが美味しかったです、今度一緒に行きましょう」なんて会社の人に仕事以外のことで会話ができるので、場が和みます。
どんなに忙しくても、休憩とリフレッシュって大事です。
ネガティブな思考をポジティブに
仕事が怖いと思っていると、考え方もネガティブになってしまいますよね。
そんな時、私が教えられたポジティブな考え方があります。
無理にそうしなくても良いのでこんなことがあるのねと思うくらいで参考にしてみてください。
仕事を休んでも夜憂鬱に…あえて出勤してみる
私の場合よくあったことですが、子供が体調不良で休むことが多くて、夜「明日は会社に行かないと」と思うと憂鬱になるんです。
会社までの足取りは重いですが、意外にも会社に行って席に着くと、なんだかんだやり過ごすことができたりします。
休んでいるとき、考えないようにしようと思っている時こそ、仕事のことを考えてしまいがちですよね。
会社に行ってみることで、それがなくなるのでストレスも消えているのです。
小さな「できた」を見つける
あなたは「仕事が怖くて何もできないダメな奴」と落ち込んでいませか?
仕事以外のことでいいんです。
仕事が怖いのに
「朝起きて、足を動かして出勤できた」
「苦手な人とも話すことができた」
「ご飯が食べられた」
そんな小さな「できた」をたくさん見つけると「他にもできることがあるかも」
と自分はダメじゃない、頑張ってるって認めてあげられますよ。
自己受容して仕事をする勇気を出してみる
何度も繰り返しますが、人は1人で生きていけません。
人間は本能的に集団で助け合いながら生きているので、孤立する事が一番の恐怖なんだそうです。
人の役に立ちたいと思うことは、集団の中で生活する上で本能的に備わっているのです。
仕事が怖くて、あの人が怖くて、会社の雰囲気にも馴染めなくて…
さらに恐怖になっていきますよね。
では、怖くない状態とはなんでしょう?
それは安心した状態です。
お互いが信頼しあって、「あの人の役に立てているんだ」とそれぞれが感じている状態が安心している状態なんです。
信頼=安心だと思うんです。
確かに私も仕事が普通にできてた頃は、自分も他人も信頼することで安心していたんだと気づかされました。
これは仕事が怖いと思わないと気づくことができないですね。
少し自分を「信頼」してあげてください。
良いところも悪いところもすべて自分です。
ありのままの自分が受け入れられない時は感動することや趣味をとことんやってみて、心に栄養を与えてあげるのがいいそうです。
自分を信頼するのは、難しいようで簡単です。こう考えてみてください。
~あなたは存在するだけでみんなと平等に存在価値があって、
~あなたが生きているだけで喜んでくれる家族や友人がいて、
~あなたがしているその仕事で助かる人がいて、
~あなたが仕事が怖くて辛いと思い悩むと、
~それを助けたいと思う人たちの仕事があって、
~私もこうしてそんな人たちへ向けて記事を書けています。
こうやって回り回ってみんなそれぞれ役に立ち合っています。
自分の存在価値をそのまま受け入れる。
それがあなたに前へ進む勇気を与えてくれます。
これが自分を信頼することに繋がります。
体に異常を感じたら要注意
仕事が怖い、会社が嫌、と感じている中でも自分は軽症なのか重症なのか・・・
中には、会社に行くことを考えているとき、または通勤中にめまいや吐き気がする人もいます。
私も仕事に行くとき、会社に着いて倒れたことがありました。
そしてそのまま病院へ検査しに行ったことがあります。
倒れた前日にほとんど眠れなかったので、身体面も、メンタル面もあったでしょう。
めまいや吐き気がするのは危ない症状です。
体がメンタル面に異常をきたしていると教えてくれています。
早めに対応してください。
ここまできたら、異常であることを専門家に相談しましょう。
会社の産業医、心療内科、カウンセラーなどメンタル面を診てもらいましょう。
そうはいっても、自分で気づくことってこういう場合なかなかできないんですよね。
うつの人が自分でうつ病だって気づけないのと同じだと思います。
だから少しでも体に異常を感じていたら、専門家に診てもらってくださいね。
まとめ
頭の中は仕事が怖いことでいっぱいかもしれません。
大切なのは自分が幸せであることです
家族との時間、友人とご飯に行く、食べ物、健康、趣味
働いてお給料を手にして。
他にも幸せを作れる要素はいっぱいあります。
仕事は幸せを構成している1つの要素です。
仕事から少し距離をとり、誰の問題なのかを分けて全体を見渡す。
視野を大きくして、失敗も他人からの評価もあまり気にしないで欲しいです。
そんな自分を受け入れて信頼し、ゆっくり前に進んでみる勇気を出して下さい。
あなたが笑顔で毎日生活できることを応援しています。