パートでも有効な職務経歴書の書き方

【画像】

履歴書なら、なんとなく何を書けばいいかわかる・・・

でも職務経歴書って何を書いたらわからないし、間違ったことを書いたら不採用になるのでは…と不安になりますね。

私が最初に職務経歴書を持参してくださいといわれたのは、正社員として応募した会社でした。
ですが、パートのときも職務経歴書を持参してくださいっていわれたことがあります。

パートなので、「どこまで書いたらいいんだろう?何を書いたらいいんだろう?」と、とても悩みました。

他にも、その後の転職などで、
「どんなに内容にすれば採用に有利になるんだろう」とか、
「職務経歴書はパートでも必要なの」とか
「指示がないけど持参した方がいいの」

など疑問ばかりで、とても不安に感じました。

そこで、その経験から自分なりに学んだことや、採用担当として感じた事も元に、

  • 主婦のパートでも職務経歴書は必要なのか
  • 職務経歴書を作ることでどんなメリットがあるか
  • 職務経歴書の作り方・書き方

などをご紹介したいと思います。

また、わたしパート希望じゃなんだけど?…という方。
正社員希望でも通じる内容なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

パート主婦の面接でも職務経歴書で他の人よりアピール

【画像】面接官の男性とパート志望の女性

主婦のパートの場合、指示に従って決められた作業を繰り返すという仕事が多いです。
そのため、今まで働いてきた仕事の詳しい情報って必要なの?と疑問に思うかもしれませんね。

でも職務経歴書には、履歴書には書けなかった自分の経験や強みを自由に言葉で書くことができます。
履歴書よりも、詳細に自分の強みや経験をアピールすることができるものなんです。

では、そもそも職務経歴書とは何か、主婦のパートでも作成する必要があるのかなどについて詳しく説明していきますね。

言われなくても職務経歴書を書くべき

【画像】書類を書く女性

今までの職務経験で応募した仕事に有利になる情報を持っている人は、いわれなくても職務経歴書を作成していくべきです。

職務経歴書は履歴書と違い、自分で自由にアピールしたいことを書くことができます。

履歴書の職歴欄は、会社やパート先に入社した『年』『月』『会社名』『退職日』などを記載します。
逆にいうと、履歴書では、会社名とその会社に何年間在籍したかということしかわからないんです。

私のように、引っ越しなどで異なる都道府県での勤務経験があると、採用者は会社名を見ただけでは、どんなことを行っている会社なのかわからないことが多いんです。
履歴書には、実際に自分が行っていた業務内容を書く必要はないので、質問されないとどんな仕事の経験があるかということをアピールすることができません。

  • 同業の会社での業務経験がある。
  • 今自分が応募しようとしている会社と同じような仕事の経験がある。
  • その会社で必要と思われる資格を取得している。

こんな内容をアピールすることができたら、採用に有利になるかも?って思いませんか?

主婦のパートだし、職務経歴書ってどう作ったらわからないしって思っていたけど、もしかしたら作ったほうが有利なのかも?って思った人は正解です。
そうなんです、今までの職務経験で応募した仕事に有利になる情報を持っている人は、いわれなくても職務経歴書を作成していくべきです。
そうすれば、採用の道に近づく可能性があるんです。

特に、職経歴書を持参するように指示されていない時はチャンスです。
他の応募者の中で、一人だけ書いてきた。
そうなったら「この人は、少し違うな」と思ってもらえるかもしれませんね。

私も職務経歴書を書いていました

【画像】書類(職経歴書)を渡す女性

私の経験ですが、面接のときに履歴書を持参してくださいとしかいわれなかったときも、職務経歴書を作成して持参していました。
面接時に履歴書を拝見させてくださいっていわれたときに、

「念のため職務経歴書も作成してきました」

とひとこと断りを入れてから、履歴書と一緒に面接官の方に渡していました。

ごくまれに履歴書だけで大丈夫ですといわれたことがあります。
ですが、ほとんどの方が履歴書と職務経歴書に目をとおしてくれました。

上記の項目で、職務経歴書を作成するメリットをお伝えしました。
実は、私の経験から学んだことです。
特に指示がない場合でも念のため持参していくと、履歴書よりもより詳しい内容で自分をアピールすることができました。

見ていただけるか、いただけないかは面接官次第ということもあります。
しかし、指示がなくても作成していくと履歴書の情報よりも詳細な情報を提示できて、より自分をアピールできる可能性があるんです。

職務経歴書を持参するように指示がなければ、履歴書だけでももちろん問題はありません。
ですが、指示がなくても職務経歴書を持参すれば、過去の職務経験で採用に有利になりそうな情報を伝えることができますよ。

職務経歴書は決まったフォーマットはない

履歴書には、応募する人や目的に合わせた項目などにより『JIS規格』『一般』『パート、アルバイト用』などの規格があります。

しかし、職務経歴書には決まったフォーマットがありません。
そのため、書き方も内容も自分で自由に作成することができます。

自由に作成ができるといわれてしまうと、なおさらどんなふうに作ったらいいのか、何を書いたらいいのかわからなくなってしまうという人もいると思います。

そこで、一般的な職務経歴書にはどんな書き方があるのか、どんな内容を書いたらいいのかなどについてご紹介します。

編年体式(年代式)とキャリア式の違いとは

職務経歴書の場合、職歴の詳細の書き方には大きくわけて2つあります。

入社した時系列の順番に職務内容を書く『編年体式』
自分が勤務していた会社でどんな経験をしたのか、また会社に対してどんな功績を残したのかなど、詳しいキャリア内容を記載する『キャリア式』の2つです。

それぞれの方式について、詳しくご紹介します。

編年体式(年代式)とは

編年体式とは、勤務した順番で職歴を書く方法です。

履歴書の職歴とイメージは同じです。
編年体式の職務経歴書では、入社日や退職日、会社名などにプラスして、自分が勤めた会社は何をやっている会社なのか、自分が実際に配属された部署はどこか、どんな業務をしていたのかなどを書きます。

これを『編年体式』または『年代式の職務経歴書』といいます。
また、直近で働いた会社から過去にさかのぼる形で書く場合は、『逆編年体式』といいます。

直近で働いた経験がこれから応募しようとしている会社に有利になる場合や、同じような経験がある場合は、逆編年体式で書く方が有利になることがあります。
ですが一般的には、過去の物から順番に書く『編年体式』で書く人が多いです。

キャリア式とは?

キャリア式とは、たとえば

『独身時代に会社のある業務のプロジェクトに参加して、こんな成果を上げた経験がある』
『自分が業務を任されたことによって、前年度よりも○%売り上げ実績を得ることができた』

など、アピールしたいキャリアがある人におすすめの書き方です。

他にも『残業時間を少なくするための対策を提案し、実行したところ同じ部署の事務職員の残業時間が○%減少しました』などでもOKですし、『手書きのPOP作成を頼まれて商品の紹介をしたところ、同じ商品の売り上げが○%アップしました』などでもOKです。

実績をあげた内容はもちろん大切なのですが、数字など入れ客観的にわかりやすい内容を書くことが大切です。

在籍期間、会社名、配属部署名、実際の業務内容の他に、自分がかかわったことで会社に対して何か成果をあげたエピソードがある場合は、その内容も記載しながら、今までの職務経験を書いていきます。
どのような書式にするかは、決まったフォーマットはありませんので、読む人がわかりやすいように書いてみましょう。

書き方の例としては、業務内容を書いた同じ欄に、自分が実際に上げた実績や成果を記載したり、業務内容の下に成果をあげた内容を書くスペースを作り、そこに実績を記載する方法などがあります。

書き方は、職務経歴書サンプルを参考にしてみてください。

履歴書に書ききれなかった資格も記入する

職務経験やアピールできる実績以外にも、取得した資格などを書くこともできます。

履歴書の資格を書く欄はあまり多くありません。
履歴書の資格欄には書ききれない資格を取得している場合は、職務経歴書として、自分が取得しているすべての資格を書くことができます。
採用に有利になりそうと考えられる資格は、すべて記入しておきましょう。

仮に直接業務に必要がない資格であっても、最近になって勉強を始めてとった資格や、短期間でたくさんで資格を取得した実績は、学ぶ姿勢が評価されることがあります。

保有資格のような項目を作り、履歴書と同様に取得年月、資格の名称、級などを記載します。

資格が取れていなくても、勉強中なら書いてOK

まだ資格は取れていないけど、実際に業務に役立ちそうな資格について勉強をしている、または近日中に試験を受ける予定があるという場合も、「現在勉強中です」「○月に試験を受験予定です」などのように記載するのもOKです。

資格名のあとにこのような形で記載しておきましょう。
採用に有利になるかもしれないと思う情報は、遠慮せずにどんなことでも書いておくことが大切です。

職務経歴書の作り方と職務経歴書に書く内容

職務履歴書には特定のフォーマットがないというお話をしましたが、一から自分で作ろうとすると、どんな感じに作ったらよいかわからないという人もいるのではないでしょうか?

そこで私が実際に使用していた職務経歴書のサンプルをご紹介します。


【クリックで拡大します】

みていただくとわかるのですが、見た目はめちゃくちゃシンプルです。

「えっこんな程度でいいの?」

と思った人もいるかもしれませんね(笑)
でも、こんな感じで作った職務経歴書を持参して、ちゃんと正社員として採用された実績があります。

つまり見た目をきれいだったり、かっこよく書類を作成することよりも、内容をわかりやすく記載し、今までの実績が評価されれば、書類の見た目は合否に影響されないんです。

ただしパソコンを使った業務に就きたい、事務職をやりたいという人は、パソコンのスキルをアピールする機会なので、自分できれいに作成してみましょう!
ちなみに私は、このサンプルでパソコン関連の仕事に採用されました。

職務履歴書ダウンロード

先ほどのサンプルをダウンロードできるようにしました。
エクセルとワードを用意したので、内容を消してご利用ください。

職務経歴書サンプル(エクセル)

Download

(うまくいかない場合)

職務経歴書サンプル(ワード)

Download

(うまくいかない場合)

また手書きで書けるように、内容を空にしてpdfデータも用意しました。
印刷してご利用くださいません。

職務経歴書(手書き用)

Download

(うまくいかない場合)

職務経歴書に書く内容とは

職務経歴書に書く内容は、以下のようなものを書くとよいです。
項目や書き方に決まりはありませんので、自分が有利になる情報を記載しておきましょう。

  • 会社名
  • 在籍期間
  • 所属部署名
  • 実際に自分が行った業務内容
  • その会社が行っている業務内容
  • 履歴書に書ききれなかった保有資格
  • 履歴書に書ききれなかった自己PR

サンプルのダウンロードはこちらから可能です。

A4サイズ1枚に収まるように作成する

職務履歴書には、決まったフォーマットがないというお話をしました。
でも、あれもこれもアピールしたい!という気持ちから、職務経歴書の情報が多くなると、「枚数が数枚になってしまった」なんてこともあります。

面接は限られた時間の中で行われます。
履歴書と職務経歴書を提出する場合、あまり情報量が多いと面接時間が長くなってしまう可能性があります。
またはメンドウだと感じて、見てもらえないこともあります。
面接は面接官が通常の業務時間の時間を割き、面接をしてくれているんです。

前の項目で書いた内容を書くとどうしても紙が2枚になってしまう。
その程度であれば、あまり問題はないのですが、面接してくれる相手のことを考え、できるだけA4サイズの紙1枚に収まるように作成してみてください。

ささいなことでも実際に経験した業務内容を記載する

職務経歴書は、履歴書には書けない今まで経験した業務経験などを書くもの。
それは履歴書だけではわかりにくい、今まで仕事で経験してきた内容を面接官に伝えることで、採用の際の判断材料にしてもらうことが目的です。

正社員での採用をめざすなら、『自分が行った業務で会社の利益をあげることに貢献できた』ということをアピールすると効果的です。
しかしパートでの採用をめざす場合は、『今までの経験が即戦力になる、学ぶ姿勢がある』という点をアピールすることをおすすめします。

パートの場合、採用する側が一番重要視する点は、サービス業などの場合『採用側が希望している時間に勤務可能なのか』ということです。
サービス業以外では、『学ぶ姿勢があるかという点や依頼したい仕事に対しての適正があるか』という点が判断するポイントになります。

資格は、実際に保有していればそれが一番ベストです。
ですが、現在勉強中という姿勢をアピールすることも採用につながることがあります。
そのため、自分では書けないかな?と思うことも書いておくと、採用につながることがあります。

勤務した会社の情報を調べておこう

職務経歴書を提出すると、その情報を元に面接官からさまざまな質問を受けることがあります。
そのため、職務経歴書に記載した会社の必要最低限の情報は改めて事前に調べておくことをおすすめします。

会社がどんな仕事をしているのか、支店などはいくつくらいあるのか、場所はどこにあるのか。
自分が勤務したことがあるのでわかるかもしれませんが、念のため本社の場所くらいは調べておくといいですよ。

職務経歴書を元に面接で想定される質問とは

前の項目で職務経歴書を提出するとそれを元に質問を受けることがあるというお話をしましたが、では面接で想定される質問にはどのようなものがあるのでしょうか?

  • 1.今まで勤務した会社はどんなことをやっている会社ですか?
  • 2.その会社で自分がやっていた具体的な業務内容を教えてください
  • 3.仕事の経歴を見ると、この仕事は未経験のようですが志望した理由を教えてください
  • 4.前職を辞めた理由を教えてください
  • 5.今までの仕事の経験などからどんな点が弊社の業務に生かせると考えていますか

この質問内容を見て、面接ちょっと怖いと思った人もいるかもしれませんね。
主婦の場合、私もそうだったんですけど、

「あんまり深く考えずに自分にできそう」とか
「勤務時間も家庭に影響なさそう」とか、
「お給料もまぁまぁ望みどおりで条件的にも合うから働こうかな」

って思っただけなのに、こんなことを聞かれてもなんて答えたらいいかわからないって思っちゃう人もいると思うんです。

でも、パートであっても相手はビジネスパートナーを求めています。
事前にどんな質問をされるかということを調べることができませんが、想定される質問内容に対してとっさに答えられる準備をしておくと、自信を持って面接を受けることができますよ。

履歴書と職務経歴書の違い

履歴書と職務経歴書の一番の違いは、履歴書は会社名と在籍期間のみを書くものに対して、職務経歴書は今までの業務経験の詳細を自分で自由にアピールできるということです。

自分では、こんな経験はアピールできないなと思っていたとしても、面接する会社であなたのその経験を求めていた場合、この仕事の経験があるんだ、即戦力になってもらえそうだなと判断することもあります。
たとえば、コンビニの店内清掃の経験も、コンビニでパートをする場合立派な仕事の経験になるということです。

掃除なんて誰でもできると自己判断せずに、実際に自分が経験した内容を記載しておくことが大切ですよ。

まとめ

職務履歴書になじみがない人にとっては、職務経歴書ってなんだかむずかしそうって思ってしまう人もいるかもしれませんね。
でも、職務経歴書って履歴書には書き表せない自分の経験や強みアピールできるものなんです。

もし、これから面接があるよっという人はこの記事を参考に職務経歴書を作成してみませんか?

採用してもらうには、面接で他の誰よりもあなたをアピールしなくてはいけません。
職務経歴書を作成して、短い時間であなたの自慢できるところをめいいっぱいアピールしてくださいね。

また、面接でよくされる質問を元採用担当者の立場からまとめてみました。
NGな答え方もあるので、参考にしてくださいね。
元採用担当者が教える面接17の質問集と回答例

 

 

他にも知りたいことがあったら検索してね!

 

CLOSE
▶ 閉じる
目次
▶ 閉じる
目次