パートの面接は最初の自己紹介が重要!悪いイメージを与えない心構えとは

パートの面接。
私も何度も受けて、何度も落ちました。
今思うと
「そりゃ落ちるよね」
と反省することばかりやってました。
そして自分の過去を振り返ってみて思ったのが、自己紹介って大事だよねってことです。
そこで今回は
- 自己紹介で注意すること
- ついでに自己PRで注意すること
- どんな人が面接で不採用になるのか
をまとめてみました。
一言でパートと言っても、スーパーやコンビニ、事務所やオフィス、大企業では求める人材が異なり、必然的に面接の方法も変わってきます。
ですが基本的な心構えは変わりません。
ぜひ参考にしてください。
自己紹介と自己PRはどう違うの?
面接の際に必ずと言っていいほど聞かれる「自己紹介」と「自己PR」ですが、その違いを知っていますか?
「自己紹介」をして下さいと言われたのに「自己PR」をすると
「この人何言ってるの?」
と面接官に思われてしまいます。
評価がマイナスになってしまうこともあるので、意味を理解して区別できるようになっておきましょう。
■「自己紹介」
「自己紹介」は、これは文字通りあなた自身について聞かれています。
あなたがこれまでどんなことをしてきたのか、今は何をしていて何に興味があるのか、などです。
その中で応募した仕事に活かせそうなものを選んで話しましょう。
あなたという人柄がどう仕事に良い影響を与えるかを簡単にアピールします。
■「自己PR」
「自己PR」は、あなたが持つスキルやあなたが自信を持っていることを聞かれています。
自己紹介に似ていますが、「自己PR」ではより仕事に対する熱意ややる気を伝えることが大切です。
職務履歴や保有資格など、応募企業に活かせるスキルをアピールしましょう。
自己紹介はどんなことを言うべき?
自己紹介は面接のはじめに聞かれることが多い項目です。
「本日面接を担当します○○です。では自己紹介からお願いします。」と言った感じです。
相手はあなたのことを履歴書に書かれた内容しか知りません。
特にパートの面接で多いのは「履歴書を持って行きそのまま面接」という流れで、履歴書を読まれないまま自己紹介をすることもあります。
まずは自分が何者かを名乗る必要があるので、名前と「本日はよろしくお願いします」と言った内容の挨拶は必須です。
元気な声と明るい笑顔が最も重要な場面でもあります。
自分について簡潔にまとめよう
次に、これまで何をしてきたかを簡潔に話します。
専業主婦だったのか、どこかに勤めていたのかなどをさらっと話すだけで十分です。
そのつながりで志望理由も話しましょう。
ここでの志望理由は、応募企業に魅力があったということは勿論、自信の生活リズムに関連付けて話すことで滑らかな文脈になります。
ここまで話せば、相手から次の質問がくるはずです。
自己紹介でこれをやるとNG!
自己紹介は自分のことを正直に話せばいいのですが…
ついついやってしまう失敗があるのです。
■見栄を張る
自己紹介は自分についての「事実」だけを話します。
子供がいるのにいないと言ったり、仕事の経験がないのにあると言ってはいけません。
子供については、採用後に大きな問題となり、場合によっては採用を取り消されることがあります。
仕事の経験があるというと、面接中に専門的なことを質問されてしまいます。
答えられない場合ウソをつく人だと認識されて、採用は絶望的です。
■言わなくていいことを言う
時には自己紹介中に、何の反応もしてくれない面接官にあたることも。
不安になって、思っていないことを話し出してしまう人も多く見受けられます。
プラスになることはほとんどないので、いうべきことを言ったら、面接官の質問を待ちましょう。
自己PRはどんなことを言うべき?
自己PRでは、あなたの持つ強みを中心に話します。
これまでに培った能力、スキルをこの先職場でどう活かせるのかが最も重要な点です。
仕事に必要なことを見極めることが大事
自分についてアピールすればいいと思っていると「前の職場で良い成績を収めました」など応募企業には何の関係もないことまで言ってしまい、相手に「この人は何をアピールしたいのだろう」と思われてしまいます。
それを防ぐ為に、あらかじめ応募先の企業がどのような人材を求めているかを把握しておくことが大切です。
「こんな人が欲しい」に少しでも近い内容で自己PRを考えましょう。
そうすると自分と目標の人材との間に共通点が見えてきます。
例えば
- 接客業のパート:「コミュニケーション力」
- 営業:「商品について詳しくなろうと努力できる」
- 技術系:「妥協せず自身の成長に意欲的」
など。
そしてみつけた共通点を軸に自己PRを考えれば、相手に「何をアピールしたいのか」がまっすぐ伝わる文章になります。
客観的事実を伝える
自己PRを話すうえでもうひとつ重要なポイントは、具体的な体験談や数字を例に挙げながら話すことです。
単に「リーダーシップをとることが得意です」と言っても、どこか頼りない印象ですが「地域の集まりでイベントを開催するにあたって、輪の中心となって指揮をとることができました」と言うと説得力が違いますよね!
企業側が求めている人材を知り、それに近付くための長所を見つけるまでが下準備。
自身の長所をどう仕事に活かせるか、具体例を交えて自己PR考えましょう!
未経験なら熱意でアピール
今までの経験からアピールできることがない。
そんな時は、やる気をアピールしましょう!
自分がその仕事をやりたい理由を挙げてみてください。
- お金が欲しい
- 家が近い
- なんだか簡単そう
などいくつも出てくるはずです。
ですがほとんどは、「これ言えないよね・・・」という内容ですよね。
しかし、何か一つは立派な理由があるはずです。
接客業なら「昔からお客とふれあう仕事をしたいと思っていました」ということを、熱意を込めて言うのもいいかもしれませんね。
探してみましょう!
履歴書に書いたことは、見ないで言えるようになっておこう
企業側はあなたについて履歴書に書いてあることしか知り得ません。
向こうからの問い掛けも、履歴書に書いた内容から問われることがほとんどです。
もしあなたが履歴書の内容を覚えていなければ、何か質問をされたとき「そんなこと書いたかな!?」とあわててしまい、返答に困ってしまいます。
今思い出すと恥ずかしくなります。
履歴書に書いた内容は暗記できるくらいまで覚えておくことがベストです。
面接時は緊張して、完璧に覚えたと思っていたことも忘れてしまうことがあるからです。
準備は万端すぎるくらいに備えておきましょう。
また、履歴書を書いている段階で「読んで聞かれそうな質問」をいくつか考えておきましょう。
もちろんそれに対する答えも考えておきます。
質問への返答は履歴書に書いた内容と少々被ってしまっていてもかまいません。
しかしそこから会話が発展することもあるので、より深い内容や具体例も準備しておきます。
相手の質問が想定外な場合ももちろんありますが、その場合も慌てず答えられる範囲で答えましょう。
面接官と言えども相手は人間ですので、会話を楽しむという心構えで臨めばより良い印象になりますし、緊張のし過ぎも防げます。
面接に落ちる典型的な例
話過ぎるのはNG
面接官と話がはずんで、いい雰囲気で終えたのに不採用。
実はこれ、本当によくある話です。
面接官の中には話好きな人もいるので、面接者との会話を楽しんでしまう人もいます。
しかし面接官の仕事は会話ができる人を探すことではなくて、会社に有益な人を選ぶことなのです。
「楽しい人だったけど、うちの仕事に向いていないかな」
と判断されたら採用してもらえません。
そればかりか、
「仕事はできそうだけど、仕事中におしゃべりしそうだな」
と思われてしまうかもしれないのです。
面接中は、話過ぎていないか常に意識しながら受け答えをしてください。
面接官の話を遮(さえぎ)る
面接官が話している時は最後まで聞きましょう。
途中で遮られると不愉快に感じる人も少なくありません。
また「最後まで話を聞けない人」と思われてしまいます。
気になることがあったら、最後にまとめて質問をするようにしましょう。
経済的に余裕がありそう、この仕事をしなくても困らなそう
お金が欲しいということを言いすぎるのも問題ですが、経済的に余裕があると思われるのもマイナスとなることがあります。
面接官も人ですから、できれば困っている人を助けたいと思うものです。
本当に余裕があるなら別ですが、困っているなら見栄を張るのはやめましょう。
例えば働く理由を聞かれて、次のように答えるのはNGです。
「子供が大きくなって、時間ができたので」
ひまつぶし?
「自由に使えるお金が欲しくなったので」
贅沢したいだけ?
最悪ですよね。
「働きたい理由」よりも「働かなければならない理由」を伝えるようにしましょう。
質問はありますか?と聞かれたら
「質問はありますか?」という言葉。
相手のやる気を見ているという意見もありますが、パートの募集に限って言えば、そこまで重要視されていないようです。
質問することがなかったら、
「気になっていたことも教えて頂けたので、大丈夫です」
というように答えておきましょう。
質問にNGはない
時給やシフト・有給など労働条件に関することを質問したいけれど、選考に影響するかもと不安になる人も多いようです。
しかし面接官は「会社が提示する労働条件で長く働いてくれる人」を採用したいと思っています。
採用してすぐに辞められても困るのです。
パートの面接時に、有給はともかく、時給やシフトについて説明されるはずです。
それがない場合は面接官が説明を忘れていることが考えられます。
不安に思わずに質問しましょう。
パートの面接はどんな服装がいい?
面接で最初にする自己紹介で、あなたに対する印象が良くも悪くもなります。
しかしそれ以前に服装に気を配る必要があります。
とはいえ不潔なイメージを面接官に与えなければ大丈夫です。
汚れやシワがないかチェックしましょう。
スーツか私服かの判断は、
同じフロアで働く男性がスーツを着用しているなら、スーツ。
■受付などのカウンター業務
それ以外なら私服で大丈夫です。
■飲食店
■小売店舗など
面接官に派手と思わせるものはNG。
アクセサリーは結婚指輪程度にしておきましょう。
面接官が求めるのはオシャレな人ではなくて、職場に有益な人です。
オシャレではなく清潔かどうかに気を配りましょう。
ただしファッションセンスが求められる仕事については、その限りではありません。
面接時の服装については、こちらでもっと詳しく紹介しているので、チェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで面接での自己紹介について紹介してきましたが、面接官によっては自己紹介を求められないケースもあります。
履歴書を見て、それについて質問をして終わりということも少なくありません。
また自己評価してみて満点の面接だったと思っても、不採用になることがあります。
絶対落ちたと思っても、採用されることがあります。
なぜならパートの面接官はいわゆる面接のプロでないことが多いので、画一的な採用基準はありません。
それどころか、その時の気分で採用かどうか判断されることもあります。
そんなケースでは、どうして不採用になったのかを考えるのは無駄。
それよりも、次に向けて準備したほうが有意義です。
あきらめないことが、一番確実な採用への近道ですよ。
■面接担当者の経験がある方が、実際にしていた質問を紹介してくれています。
どうしてその質問をするのか。
どのように答えると好印象なのかも、あわせて紹介しています。
面接間にぜひ一度、チェックしてみてくださいね。
元採用担当者が教える面接17の質問集と回答例