【面接のやり方】面接する側はどんな点をチェックしている?

やりたい仕事に応募して面接が決まると、どんなことを聞かれるんだろうとか、どんな服装で行ったらいいんだろうなど不安になってしまうという人は多いですね。
そこで、面接する側の経験をした私、山下智子が面接官の立場から面接のやり方について解説をします。

面接する側は、どんな点をチェックしているのか、どんな意図で質問をしているのかを知り、万全の対策をして面接に臨んでみてくださいね。

面接のやり方の流れを知ろう

「指定された時間のどれくらい前に面接会場に着けばいいのか?」というところからすでに面接はスタートしています。
身だしなみをキチンとする、丁寧な対応をするといったことはもちろん大切ですが、場面ごとにポイントとなる点があります。
面接官がどんな点に注意して面接者を見ているのか、どんな点をチェックしているのかについて、面接の流れを追いながらご説明します。

面接のおおまかな流れ

はじめに、面接の大まかな流れを頭に入れておきましょう。
どんな流れで面接が進むのか、そんなところに注意をすればいいのか、どんな点をチェックされているのかについて面接する側のやり方を知っておくだけでも落ち着いて対応することができますね。

面接のおおまかな流れは以下のとおりです。

1. 約束の時間の5分前くらいに面接する会社の中に入る
2. 受付の人に面接にきたことを伝える
3. 面接する場所に通されたら、面接官が来るまで立ったままその場で待つ
4. 自己紹介(挨拶)をして、着席を促されたら座る
5. 質問などに回答する
6. お礼のあいさつをする
7. 退席する

面接会場への到着時間は早すぎず・遅すぎず

面接会場へ到着する時間は、早すぎず、遅すぎないということが大切です。
面接会場までの移動手段にもよりますが、たとえば電車で移動する場合は、目的の電車が遅延する可能性もありますし、車で移動する場合は事故などが原因で道路の渋滞に巻き込まれてしまう可能性もあります。

家から現地に向かうまでは少し早めに出て、余裕を持って面接会場に向かうことが大切です。

面接会場に着く時間は早すぎても迷惑になる

家から面接会場に向かうときは、時間に余裕を持って出発することが大切ですが、面接会場(面接を受ける会社)の建物に入るときは、あまり早すぎてもいけません。
なぜなら、面接をする側は通常の業務の手を止めて面接をしているからです。

たとえば、約束の時間が10時だったとしますね。
面接する側も約束の15分前くらいになると、もうすぐ面接の時間になるな~という認識は持っています。
でも、10時を目標に時間の調整をしているので9時45分に面接会場に入ってしまうと、正直「え~もう来ちゃったの」と思われてしまう可能性があります。

実際に私が体験したケースなのですが、15分くらい早めに面接の方がいらっしゃったことがあったんです。
時計を見ると約束していた時間の15分前でした。
面接時に必要な書類の印刷をしていなかったので、かなりバタバタしてしまったことがありました。

通常の会社であればある程度、余裕を持って面接の準備をすることができます。
ですが、サービス業の場合はお客様に話しかけられると自分の思うように準備が進まないことがあるんですね。
面接会場には約束の時間の15分~10分前には着くようにして、実際に会社の入口に入るときは約束の時間の5分前程度というのがおすすめです。

待っている時間に身だしなみや履歴書などの最終チェックしておきましょう。

遅刻は厳禁

あまり早すぎても迷惑になることがあるというお話をしましたが、遅刻はもちろん厳禁です。
仮に面接会場までは時間内についていたとしても、会社の中に入って中の方に声をかけた時点で約束の時間を1分でも過ぎていた場合は、遅刻してきたんだなという目で見られてしまいます。

会場には早めに到着して、中に入るときは約束の時間よりもあまり早くならないようにかつ遅刻しないように心がけてください。

面接のやり方を知れば注意すべきチェックポイントがわかる

次に、面接官は質問の回答や履歴書以外にどんな点にチェックしているのかについてご紹介します。

心理学のアルバート・メラビアンが発表した論文によると人の第一印象は、なんと会って3~5秒で決まるといわれています。
入口を入った瞬間に相手が抱く自分の印象が決まってしまうといっても過言ではないんですね。最初の印象を良くするか、この人と一緒に仕事をしたくないな~と思われてしまうかによって、面接する側の気持ちはすでに大きく違っています。
この人と仕事したくないな~と思う人に対しては、真剣に面接したいって思えなくなってしまうんですね。

つまり、面接が始まる前に良い印象を持ってもらうことが真剣に面接をしてもらえるコツということです。
まずは、会社の入口で最初に声をかけるときによい印象を持ってもらうための対策をしっかりしておきましょう。

服装・バッグ・靴チェックしてます

会社の面接ではなく、スーパーやお店などの面接の場合、スーツのほうがいいのか、あまりかしこまった服装じゃない方がいいのか迷うことってありますよね。
でも、1つ心得ておいてほしいのは、面接する側は通常の業務の手を止めて面接しているということです。

面接する側の目線で考えれば、「自分の会社に応募していただいてありがとうございます」「時間を作って面接に来ていただいてありがとうございます」という気持ちで面接しています。
でも、そういう思いに対して面接を受ける側も誠実な気持ちで対応することが大切なんですね。

服装・バッグ・靴をチェックしているという見出しをつけましたが、わかりやすくいうと服装・バッグ・服装をチェックして、相手に対して敬意を持って対応する気持ちがあるのかという点をチェックしているということです。
服装が普段着?と思うようなものだったり、買い物袋?と思うようなものを持ってこられてしまうと、仕事する気あるのかな?という気持ちになってしまいます。

実際に体験したのですが、よれよれの服で面接に来られた人を見たときは、会った瞬間、面接をやる気力を失ってしまった経験があります。

たとえパートの面接であったとしても、面接してくれる人に失礼のない服装、バッグ、靴で面接を受けるようにしましょう。

受付の人に何の用事で来たのかをきちんと伝える

会社(面接を行ける職場)にいる人は、当然ながら仕事中ですね。
余計な手間を取らせないように、声をかけるときは、「〇時に面接のお約束をしている山下智子と申します。
〇〇さん(ご担当者の方)はいらっしゃいますか」のように、「約束した時間」「面接に来たということ」「自分の名前」をしっかり伝えましょう。

このとき、対応してくれた人がすぐにわかるように要件をわかりやすく、簡潔に伝えることが大切です。

座ってお持ちくださいといわれても座らない

面接する場所や、応接セットが置かれている場所に案内されたあとに「こちらにかけてお待ちください」といわれることがあります。
座って待っていてくださいといわれても、担当者が部屋に来るまで椅子の脇のじゃまにならない場所で立ったまま待つようにしましょう。

ここで座ってしまうと、座った状態で面接官を待つことになってしまいます。

面接担当者が来たらきちんと挨拶をする

面接担当者が来たら、立ったままの状態で挨拶をしましょう。
「〇時に面接のお約束をしている山下智子と申します。
本日は、よろしくお願いいたします」ときちんと挨拶をすると印象がぐっと良くなります。
面接官に座るように促されたら、持ってきたカバンは床に置き、静かに座りましょう。
カバンを椅子の上に置いたりすると、印象が悪くなることがあるので注意してください。

面接のやり方を知って面接官の質問の意図を知ろう

面接のやり方は、どこの会社でも大きな差はありません。
ですが、質問の内容は変わることがあります。
相手がどんな意図でなぜこの質問をしているのか理解をしておくと、あせらずに質問に答えることができますよ。

自分の会社に興味を持っているか

面接時に「弊社のホームページはご覧になりましたか」という質問を受けることがあります。
これは、自分の会社に興味を持っているのかを知りたいという意図があります。
自社のホームページがある場合、「自分が面接を受けようとしている会社のホームページを見て、どんな仕事をしているんだろうって興味は持つよね?」と思っているということです。

面接を受ける前に、自分が応募した会社のホームページがあるか確認しておきましょう。
ホームページがある場合は、ひととおり目を通しておきましょう。

社会人としての最低限のマナーを身につけているか

面接に来た人は、同じ会社で働くことになる人という以外に、電話や来客などで他の会社の人と接点を持ってもらうという場面もたくさんあります。
自分の会社の代表として仕事をしてもらうことになるので、失礼のない対応をしてもらいたいという気持ちがあります。

服装などはもちろんですが、敬語の使い方や、相手への気遣いがあるかなど、社会人としての最低限のマナーを身につけているかということを回答の仕方や内容でチェックしています。
かっこいいことや、難しいことを答える必要はありません。
ですが、相手の質問に対して的確な回答をしているかという点を意識して聞いている人もいますので、相手の質問の意図を理解して答えることが大切です。

的外れの回答にならないようにするためには、面接時によくある質問などをチェックして回答を考えておくとスムーズに答えることができるのでおすすめです。

「面接ではどんなことを聞かれるの?」という不安がある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
私が実際に面接を受けたときに受けた質問や、面接官として面接をしていたときの質問の内容をご紹介しています。

問題を自ら解決しようとする気持ちはあるか

会社などで仕事をする場合、勝手に自分で判断して勝手な仕事をされるのは困るのですが、問題を自ら解決しようという気持ちはあるか、自ら学ぼうとする気持ちはあるかという点に関しては重視される場合があります。
パートだし、いわれたことだけやっていればいいと思っている人よりも、仕事のやり方を工夫したり、周りの人のためになる仕事をしてくれる人と一緒に仕事したいと思うんですね。

事務系の仕事などを希望する場合は、「こういう状況になった場合どんな対処をしますか」といった質問や、「あなたのどんな点が弊社のためになると考えていますか」といった質問をされることもあります。
しどろもどろにならないように、いろんな質問を想定しておくといいかもしれません。

適正はあるか

面接で一番気になるのは、お願いしたい仕事に対して適正があるかという点です。
たとえば、気配りが必要な仕事であれば、「人に言われなくても自ら気づくことができるか」とか、正確性を求められる仕事の場合は、「きちんと確認しながら仕事をすることができるか」などです。

人と接する機会が多い仕事の場合は、「お客様に良い印象を持ってもらえるか」というのも大きなチェックポイントになります。
仕事の内容を説明されて、「できそうですか?」などと聞かれることもありますので、「最初はご迷惑をかけると思いますが、1日も早く仕事を覚えられるように努力したいと思います」など、意欲を感じられる回答を心がけましょう。

聞かれたこと以上の回答をしていないか

聞かれたこと以上の回答をしないという意味は、「ムダな話をして相手の貴重な仕事の時間を奪わない」「自慢話になるような内容を話さない」という意味があります。ビジネスでは、相手にわかりやすく、簡潔な回答をするというスキルが求められることがあります。

不必要な内容をダラダラと答えないように心がけてみてください。

自己アピールのしすぎは逆効果?

面接では、初対面の面接官に自己アピールをするということは大切です。
しかし、自己アピールのしすぎは返って逆効果になることがあります。
言い方は悪いのですが、自信満々に自己アピールを聞かされると正直鼻についてしまうというか、この人、指示を守った仕事ができるのかな?と思ってしまうことがあるんですね。

会社という組織で仕事をするということは、協調性も必要です。
あまり、自分を出し過ぎてしまうと、協調性がないと判断されてしまう可能性がありますので注意してください。

面接のやり方から見る面接終了時に注意するポイントとは

面接が終わると、ちょっと緊張がほぐれてきますね。でも、会社の建物を出るまでが面接だと思ってください。
せっかく良い印象で面接を終了することができたとしても、面接終了時のちょっとした行動が今までの良い印象を台無しにしてしまう可能性もあるんですよ。

きちんと挨拶ができるか

面接が終わったら、「本日はありがとうございました」や「お忙しい中、お時間をいただきましてありがとうございました」といった挨拶をするようにしてください。
最後の挨拶がきちんとできる人は「あの人、感じよかったな~」という気持ちになるので、良いイメージのまま面接を終わらせることができます。

退室時もきちんと対応できているか

退室時も最後まで気を抜かないようにしてください。ドアを閉めるときに「バタン」と大きな音を立ててしまうと、他に仕事をしている人に迷惑をかけてしまうこともありますし、印象も悪くなってしまいます。
両手を使って丁寧にドアを閉めるようにしてください。

面接のやり方を知ったら笑顔で面接に臨みましょう

面接時の秘策は、「笑顔」で対応することです。今回は、面接官の立場で面接についてのご紹介をしてきましたが、私が面接を受けるときに心掛けていたことは「笑顔」で面接を受けるということです。
面接は、緊張しているので表情がこわばってしまったり、声が小さくなってしまったり、うつむきがちになってしまうという人も多いんですね。

そんな中で、笑顔で対応してくれた人は、最初から最後まで笑顔が素敵で、いい人そうだったなという印象になるんです。
私が面接をしていたときも、ボソボソとしゃべっていたり、暗い顔をしていた人はほぼ採用しませんでした。

サービス業ということもあったのですが、採用した人は「ハキハキしていた人」「笑顔で対応してくれた人」「質問の回答に簡潔に答えてくれた人」「明るい印象だった人」です。

そして笑顔には、相手に良い印象を与えるだけではなく別の効果があることをご存知ですか?

面接官ってなんとなく怖いな~と思ってしまう人もいると思うんですが、面接官の表情を笑顔にするためには、実は、自分が笑顔で対応すればいいだけなんです。
たとえば、子どもが満面の笑顔を向けてくれたら、見ているほうも自然と笑顔になりますよね?
中には、最初から最後まで難しい顔で面接をする面接官もいますが、笑顔で面接に臨むだけで相手に与える印象はかなり変わります。

あなたもぜひ「笑顔」で面接を受けてみてください。

まとめ

面接を受けるときは、誰もが緊張すると思います。私も何度も面接の経験がありますが(笑)、何度経験しても慣れることはありませんでした。
今回は、面接官だった経験を生かして、面接のやり方、面接する側の考え方や目線についてご紹介してきました。
相手の気持ちがわかれば、事前に対策をして面接に臨むことができますね。

面接は、この会社で働きたいという気持ちが一番大切です。
今回の記事を参考に自信を持って面接に臨んでみてくださいね。

 

 

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