元パート面接担当者が教える好印象な服装の選び方

「服装ってどんなのがいいんだろう?」
パートの面接が決まったのはいいけれど、服装によっては面接官に悪い印象を与えてしまうかもしれない。
そう考えると、服装選びも慎重にならないといけませんね。
そして面接官に、できるだけいい印象をもってもらいたいですね。
こんにちは。
現在は母親の介護をしながらWEBライターをしているトモこと山下智子です。
以前は某パソコン教室や一般企業で管理職を行うかたわら、パート希望者の面接官をしていました。
今回はそんな経験を元に、
「パートの服装ってどんなのがいいんだろう?」
という疑問にお答えしていこうと思います。
私がパートさんの面接をしたときに、服装を見た瞬間、面接をする気力を失った経験があります。
本当に働く気があるんだろうかと感じてしまったんです。
その方は話してみると、とてもまじめでやる気があるようでした。
ですが最初の印象が悪く、どうしても「本当かな?」という疑いの気持ちを捨てることができませんでした。
結局最後までその気持ちが消えず、他の方を採用することになりました。
面接のときの服装選びというのは、それほど大切なんですね。
面接での服装を選ぶときにまず意識したほうがいいかなと思うことは、相手に敬意を表す服装を心がけるということです。
そこで、まずは面接官に好印象を与える服装の選び方について紹介していきます。
パート面接の服装は「スーツ着用」が基本
正社員の面接なら、服装はスーツで行くのが常識ですね。
ではパート場合はどうなのでしょうか?
パート面接であっても、服装の基本は『スーツ』です。
もっと別の表現をすれば、『スーツ』着用が一番無難だといえます。
面接は、その場の責任者が行うことがほとんどです。
場合によっては社長が直接面接を行います。
相手の方に失礼のない服装を心がけるのであれば、スーツを着ていくべきです。
スーツの色は黒がおすすめです。
グレーなどでも良いですが、グレーを選ぶのであれば薄めの色のものよりも濃い目のグレーを選ぶと落ち着いた印象になります。
コンビニ・スーパーの面接はきれいめなシャツやスカートがおすすめ
「私はコンビニやパートの面接だから、スーツじゃなくても大丈夫じゃない?」
って思う人もいるかもしれませんね。
もちろん、スーツで行けば間違いがないともいえますが、コンビニの場合、店内の狭い事務所内で面接をすることが多いです。
他の社員の方がいるような事務所での面接ではないので、その場合はシャツまたはブラウスに黒などの落ち着いた色のスカートを合わせてもいいかなと思います。
ブラウスやシャツは、襟のあるシンプルなデザインのものを選ぶときちっとしたイメージになります。
淡い色であれば白以外の色でも悪くはありませんが、おすすめは白いシャツやブラウスに、黒、紺といった色のスカートの組み合わせです。
どうしてもスカートに抵抗がある場合や元気なイメージをアピールしたい場合は、パンツでもかまいません。
しかしビジネスマナーの基本は、女性はスカートを着用したほうが良いとされているので、私個人としてはスカートをおススメします。
この記事の冒頭で紹介した、私が服装を見た瞬間、面接をする気力を失った人は、今から遊びに行くのか?という服装でした。
私が「面接はついでなのでは?」と思ってしまったんです。
この感じ方は人によって異なります。
特に気にしない人がいるかもしれません。
ですが私のように、服装を見ただけで、相手のやる気を疑ってしまう人もいると覚えておいてくださいね。
面接で大切なのは清潔感!「アイロン」をかけてしわを伸ばす
面接で大切なのは選ぶ服装も大切ですが、清潔感のある服装や髪形にすることも大切です。
せっかくスーツを着用していても、スーツにしわがあったり、袖口から見えたブラウスやシャツにしわや汚れがあると、それだけで一気に印象が悪くなってしまいます。
できれば面接の前にはスーツをクリーニングに出せるといいですね。
ブラウスやシャツは、中に着てしまえば見えないから多少しわがあっても…などと考えずに、前もってしっかり洗濯をしてアイロンをかけ、しわを伸ばしておきましょう。
夏の面接のときのおすすめの服装
夏の面接の場合も、できればスーツを着用している方が印象はいいですね。
面接会場に着くまでは、上着は脱いでいてもかまいませんが、入口の前で上着もきちんと着用して面接に臨むことが理想的です。
どうしても上着は暑くてつらい場合は、上着なしでもかまいません。
ですが、その場合はブラウスやシャツはスカートやパンツの中に入れておきましょう。
出したままの状態は、だらしない印象を与えてしまいますよ。
夏の面接「半袖」着用はできるだけ避ける
夏の面接の場合も、ブラウスやシャツはできるだけ長袖の着用をおすすめします。
絶対長袖でなければいけないということではありませんが、半袖よりも長袖を着用しているほうがきちんとした印象になるからです。
どうしても暑くてつらい場合は半袖でもかまいません。
ですが面接の間だけでも上着を着ましょう。
または、薄手のカーディガンなどは羽織るだけでも、きちんとした印象に変えることができます。
髪型のチェックは大丈夫?面接のときはまとめ髪がおすすめ
面接の時に服装を気にする人が多いのですが、実は髪型も重要なポイントです。
髪が長い人は、面接のときはまとめ髪がすっきりした印象になりますよ。
セミロングの人は、ハーフアップにすると清潔感がありますね。
ロングの人は、おだんごにしてまとめ髪にしたり、セミロング、ショートの人は髪を耳にかけたり、バレッタなどで髪をまとめるとすっきりした髪型になるのでおすすめです。
意外な落とし穴「足元・カバン」実は見られてます!
カバンは普段使っているものでもいいかな?って思う人もいるかもしれませんね。
もし、ビジネスバック(A4サイズの書類が入るような黒いバッグ)があればそういったカバンを持っていくことをおすすめします。
面接のときは、カバンを床に直接置くことが多いので、写真のようにマチがあり、床に置いたときに自立するタイプのものが一番おすすめです。
履歴書を持参するようにいわれた場合はA4サイズの封筒を持ち歩くことになります。
もしもビジネスバッグは持っていないという場合は、A4サイズの書類を折らずに入れることができるバッグを持っていくこといいですね。
これから面接を受ける予定のある人で、ビジネスバッグは使う機会がないし、買うのももったいないなぁ~という人は、A4サイズの書類を折らずに入れられるバッグを1つ持っていると便利です。
マチがあり自立するタイプのカバンを購入しておくといいですね。
これくらいのデザインなら3,000円程度で購入できるものがあるので、お値段も手ごろですし、普段使いもできそうです。
バッグの色は「黒」がおすすめです。
靴は、スニーカーやサンダルといったカジュアルなものは避けましょう。
ヒールは低めでもかまいませんが、理想は黒のパンプスです。
黒のパンプスは冠婚葬祭にも使えますので、1足購入しておくことと便利ですよ。
面接の前は、靴を磨いてきれいにしておくことも忘れないでくださいね。
面接官は、入室したときからバッグや足元を意外と見ているんです。
実は私も、にこにこ笑顔で面接者の方をお迎えしながら、服装や靴、バッグをチェックしていました。
服装や髪型だけではなく、バッグや靴にも気を配りましょう。
汚れた靴やバッグはNGですよ。
アクセサリーはつけない方がいい?
面接に行く場合、結婚指輪は除いて、基本的にはアクセサリーはつけない方がいいです。
どうしてもつけたいのであれば、小ぶりのピアスやイヤリング、シャツを着たときに目立たない程度のネックレスくらいであれば許容範囲かな?と思います。
面接はおしゃれを楽しむ場所ではないので、何もつけないほうが落ち着いた雰囲気に見えるかな?と思います。
色の選択の基本は「黒・紺・白・ベージュ」
面接のときの服装の色のおすすめは黒・紺・白・ベージュです。
面接の印象は、華やかさよりも落ち着いた雰囲気でまとめるほうが印象がいいですよ。
シックな色でシンプルなデザインのシャツスタイルと、スカートをいう組み合わせが一番無難だと思います。
季節が秋頃の面接であれば、濃いめのベージュにブラウスを合わせてもきれいめな印象になるかもしれませんね。
冬の面接「コート」は脱いで入室しよう
冬の面接は、スーツの上にコートを羽織って出かけることもあるのではないでしょうか。
その際に注意することは、会社の入口に入る前に必ずコートを脱いでから入ることが大切です。
これは面接だけではなく、他の方の家に行くときのマナーと一緒ですね。
面接会場(会社の応接室など)にコートを持ち込む場合は、たて方向に三つ折りくらいの大きさに軽くたたみます。
「おかけください」という言葉があったら、椅子の背もたれにコートをかけてから椅子に座りましょう。
このとき椅子の背もたれに、ハンガーのように広げてコートをかけることはマナー違反になりますので、注意してくださいね。
まとめ
パート面接だからスーツじゃなくてもいいのかな?と思う人もいるかもしれませんが、面接の服装の基本は『スーツ』です。
これは面接のときの印象をよくするという目的もありますが、相手に敬意を表しきちんとした服装で面接に臨むという意味もあります。
面接の服装で心がけることは、白のシャツに黒のスーツやスカートの組み合わせなど、落ち着いた色でまとめ、デザインはシンプルなものを選ぶと、ビジネスにふさわしい印象になります。
服装だけではなく、カバンや靴、髪型にも注意をして、全体に清潔感があるようにまとめるといいですね。
普段あまり化粧をしないという人も、軽くお化粧することも女性のビジネスマナーの1つです。
ただし化粧は濃いめにせず、ナチュラルメークにすると印象がよくなりますよ。
人の印象は3秒で決まるといわれています。
この記事を参考に服装、髪型、カバン、靴選びをしてみてください。
そして、ビジネスシーンにふさわしい雰囲気づくりをして面接に臨んでくださいね。
また、面接は最初の自己紹介も大事です。
ちょっと自信ないという方は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
■パートの面接は最初の自己紹介が重要!悪いイメージを与えない心構えとは