在宅でシール貼りってどんな仕事?高校の時にアルバイトしていた私がまとめてみた

私は高校生の夏休みに、友達と一緒に小さなモーターを作る工場でアルバイトをしていました。
割り当てられたのは出来上がったモーターに小さなシールを貼って、一つ一つ袋に入れて、10個ぐらいずつ箱詰めする仕事です。
2週間程度の短い時間でしたが、パートさんたちとお話しながら楽しく仕事をしていたのを覚えています。

私がシールを貼ったのは出来上がってきた製品でした。
ですがその製品を入れる袋や箱にも、シールが貼ってありました。

後で知ったのですが、そのシールは在宅のママさんが貼っていたようです。
工場で袋や箱にもシールを貼っていたら出荷に間に合わないので、外部でできるものは在宅でお願いしていたのです。
もし工場で全てやっていたら、手が足りなくて悲鳴をあげていたのではないでしょうか。

在宅でシールを貼ってくれていたママさんに、ホントに感謝しています。

ありがとうございます♪

それから10年以上たちました。

調べてみると今でもシール貼りを外注している企業が多いようです。
そしてシール貼りを在宅でやりたいという主婦も多いようです。

そこで今回は

  • シール貼りはどんな仕事か
  • 在宅と工場で勤務、どちらが楽か
  • 収入はどれくらいなのか

といったことについてまとめてみました。

シール貼りはどんな仕事?

バーコードシールを貼る

シール貼りと言っても作業内容はさまざまです。

例えば、

  • 商品名が書かれたラベルやバーコードを貼る作業
  • 値札や訂正シールを貼る作業
  • 封筒やはがきに宛名シールを貼る作業
  • 製品に型番を貼る作業

などがあります。

商品はラベルを貼って完成します。
ラベルが所定の位置からずれていたり、しわが寄ったり、破れたりすると売ることができません。
だから、所定の場所にきれいに貼る必要があります。

慣れないうちは一枚一枚慎重に貼っていくので、時間がかかりますし、なにより非常に疲れます。
私の場合は一時間集中するだけで、肩がこってきて目がかすんできました。
ただ貼るだけなのに、思った以上にキツイ仕事だと思いました。

一方で外箱や外袋に貼られる値札などは、大きく曲がったりずれたりさえしなければ、商品ラベルほど厳しくありません。
とはいえ気を抜くと、全く違う位置に貼りつけてしまうことがあります。

上手にシールをはがして貼りなおせればいいのですが、箱に傷をつけてしまい無駄にしてしまうことになります。
パートやアルバイトなら「ごめんなさい」ですむのですが、在宅の場合は弁償させられることもあるようです。

慣れるまでゆっくり慎重に。
慣れたら手早く慎重に。
とても気をつかう仕事なのです。

パソコンが使えない人にはおすすめ

最近の在宅ワークはパソコンを使うことが主流です。
というか厚生労働省によると、パソコンなどの通信機器を使って行うのが在宅ワークなので、シール貼りは在宅ワークではないのかもしれません。

それはおいておいて、シール貼りはパソコンが使えなくても作業ができるスペースがあればできます。

パソコンが苦手で在宅ワークを諦めていた人でも作業できるのは、いい点ですね!

収入はどれくらい?

いくら儲かるのでしょうか?

在宅でシール貼りの作業をやりたい主婦の方が気になるのが、シール貼りで報酬がどのくらいもらえるかという点では無いでしょうか。
シール貼りの報酬は貼るシールの種類や商品によってそれぞれ異なり、難易度によっても変わって来ます。

基本的に簡単な作業ほど単価は安く、1枚0.2円から1円という仕事が中心となっています。
もし、シール貼りのみでアルバイトやパート並の時給800円を目指すのであれば、報酬1枚1円のシール貼りを800枚こなさなければなりません。

難易度が低いシール貼りなら単価が安い分、それ以上の枚数をこなす必要があるため大変な作業なのです。
最初は時間もかかってしまうので、慣れが必要な作業と言えるでしょう。

しかし一番問題なのが、仕事量は企業側の都合で増減することです。

企業は出荷予定数を計算して、それにそった数だけシール貼りを依頼してきます。
過剰に依頼して、何らかの理由で使わなくなったらゴミになってしまうからです。

出荷予定数が減ると、その分シール貼りの仕事も減るのです。

在宅シール貼りは頑張れば頑張るだけ儲かると言われることがありますが、半分ホントで半分ウソ。
頑張りたくても頑張るだけの仕事量がないことがあるのです。

シール貼り 在宅と出勤どう違う?

在宅の場合

在宅のシール貼りは自宅にいながら自分のペースで作業出来るのが大きなメリットです。

目が離せない小さな子供や介護が必要な人がいても、外に出る必要が無いので安心です。
また、体調が悪くどうしても作業出来ない場合は、翌日に回したりすることも可能です。

というのがシール貼りでよく言われるメリットです。
ですが実際には、そんなにあまくありません。

企業は出荷予定数にそって、シール貼りを依頼してきます。
場合によっては出荷日が、その日の夕方というケースも少なくありません。
当然ですが、それまでにシールを貼って企業に届けないといけないのです。

子供が病気でも企業は待ってくれません。
依頼したものが届かなければ商品を出荷できなくて、企業は損害をおってしまうからです。

出勤の場合

一方、在宅ではなく出勤してシール貼りをする場合は状況が大きく変わってきます。

出勤のメリットとしては時給なので、仕事量が少なくても収入が減ることが無いという点が挙げられます。
ただしほとんどの企業は作業量をチェックしているので、極端に遅い人は指導を受けたり、最悪の場合退職を迫られます。
自分のペースでのんびり作業というわけにはいかないのです。

また出勤の場合は梱包作業など、シール貼り以外の作業をしなければならないこともあります。

レアなケースとしては、貼り付けるシールを間違えていて、納品先にパート全員で行ってシールを貼り替えるということもあります。

この場合、企業にとって信用を失いかねない状況です。

「私はいきたくありません」というと「では会社がどうなってもいいのか」という話になってしまうのです。

詐欺の被害者にならないように

最近はネットで在宅でのシール貼りの仕事を探そうかなという主婦の方も多いようです。
ネットは手軽にシール貼りの仕事が探せるので便利ですが、悪徳業者による詐欺も多いので注意しなければいけません。

詐欺の例としてシール貼りの仕事を紹介してもらうための登録料や、作業を開始するにあたりトレーニングが必要ということで、教材費や講習料を請求される等が挙げられます。

「初期投資がかかっても、たくさんシール貼りの仕事を紹介するのですぐに元が取れる」と言われると、「そうなのかな?」と思って支払ってしまうのです。

もし、良さそうなシール貼りの仕事を見つけても、こうした請求をしてくる業者は利用しないようにしましょう!

求人の探し方

安心して応募出来る在宅のシール貼りの求人を探すなら、リスクの多いネットの応募は避けた方が良いです。
主婦の方におすすめなのが、シール貼りをしているママ友から紹介してもらったり、ママ友同士の口コミを参考にして探す方法です。

実際にシール貼りで収入を得ているママ友の紹介や、口コミ評価が高い業者なら安心して働くことが出来ます。
それ以外の方法として、地元で発行しているフリーペーパーや新聞の求人欄、求人情報誌をこまめにチェックしたり、ハローワークに通って探す方法もあります。

こうした方法で見つけたシール貼りの求人なら、応募の際に担当者と電話で話をすることが出来ますし、面接時に担当者と直接会っていろいろ話を聞いたり、実際に会社の中を見せてもらえるので、ネットでの募集に比べて安心感が高いのです。

まとめ

いかがでしたか?
今回は工場でシール貼りをしていた経験と企業の内情などから、在宅でシール貼りの仕事をする場合について考えてみました。

もちろんここで挙げたケースと全く異なる環境や状況で、シール貼りの仕事をしている方も多いと思います。

しかし一般的には、シール貼りの仕事を企業が無制限に出せるはずがなく、そのため受ける側が無制限に仕事をもらえるなどということはありません。

結果的に頑張ろうと思っても、仕事がないということが考えられます。
その逆に、家庭の事情で忙しい時に大量に仕事が入ってしまうということもあります。

そのことだけは記憶にとどめておくようにしておいてくださいね。

 

 

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