在宅で校正の仕事を未経験者が始めるには?結論は「ちょっと●●」でした。
文章を読むのが好きという人が一度はなりたいと思うのが小説家。
その次が校正者です。
たぶん。
では未経験者が校正の仕事をするには、どうすればいいのでしょうか?
気になります。
そこで今回は、
- 校正に必要なスキル
- 校正の学び方
- 校正の収入はどれくらいか
について、まとめてみました。
在宅で校正の仕事を未経験者が始めるには?
校正という仕事は、印刷物やWeb上の文字や表記の誤りを正す作業です。
地道でコツコツと根気のいる仕事なのです。
ですが未経験者でも、文字を読むことが好きでやる気があればできます!
ただ未経験者が校正の仕事を探すのは、非常に難しいのが現状なのです・・・
また校正の仕事は急ぎの場合が多く、企業は在宅ワーカーに依頼する余裕がないケースが大半。
在宅にこだわりがないなら、まずは企業で社員やパートとして校正の仕事を任せてもらうのが近道です。
それでも在宅で校正の仕事をしたいなら、仕事を依頼された後、引き続き仕事をもらい続けるためのスキルが必要です。
■コミュニケーションスキル
最低限必要なスキルとしてコミュニケーションスキルは欠かせません。
在宅で校正することが主なので、電話やメールで依頼主とのやりとりをすることが多くなります。
どういう箇所の修正が必要なのか、しっかり確認できるコミュニケーション能力が必要なのです。
時にはしつこく問い合わせて、相手の機嫌をそこねてしまう。
そんな失敗もありますが、めげずに何度もやりとりして信頼関係を築くことが大切です。
そうすることで校正の仕事を、引き続き依頼してもらえるチャンスが生まれるのです。
■文章を読み解くスキル
また校正の仕事は、依頼された原稿を読みながら間違っている箇所をチェックしていきます。
その際に校閲的な事も依頼されることがあり、
- 作者の意図で書かれている文章なのか
- 誤っている文章なのか
その文章を読み解いて判断できるスキルが必要です。
作者に問い合わせて確認することもできますが、そもそも疑問に感じなければ質問のしようがありません。
■パソコンスキル
最近は紙媒体でなく、Web媒体での校正作業がメインとなっています。
そのため、基本的なパソコンスキルが必須です。
エクセル、ワードといったパソコンスキルはぜひとも習得しておきたいものです。
校正と校閲の違いは?
- 校正:誤字や脱字を正すこと
- 校閲:内容を正すこと
校正は基本的に間違い探しです。
手書きの原稿とパソコンに入力したものを見比べて、正しく入力されているかチェックします。
デザインされたポスターなどが想定通りにできているかのチェックも校正です。
校閲は文章に矛盾がないか、表現がおかしくないか、誤った内容ではないかをチェックします。
しかし校正を依頼する企業の担当者が、校正と校閲の区別ができていないことが多いのです。
依頼者は文章の間違いを指摘してほしいという気持ちで、校正の依頼をしてきます。
この場合求められるのは、校正と校閲の両方になります。
依頼を受けてから「校正だから内容は知りません」と言っても遅いので、受ける前に仕事内容を確認してトラブルにならないようにしましょう。
校正の仕方を学ぶには?
校正の仕事をするなら、校正のやり方を学んでおく必要があります。
納期が短いケースが多いので、実践の中で学んでいくのは厳しいのです。
■通信講座で学ぶ
校正を学ぶ方法は、通信講座はお金に余裕がある人ならおススメです。
講座を受講して試験に合格すると資格がもらえます。
クラウドソーシングなどに登録してプロフィール欄に記載しておけば、企業からオファーがくる可能性が少しあるのです。
ただ校正は経験重視なので、資格よりも実績を書いておいた方が有利です。
とはいえ待っているだけで仕事をもらえるのは、運がいい人だけです。
自分から校正の仕事を探しに行かないといけません。
仕事をもらえず、通信講座に支払った金額と収入が見合わないという結果もあります。
■本で学ぶ
本当の意味で校正のスキルを身に付けるには、多くの実践を重ねるしかありません。
そのため、最初は校正のやり方をテキストで学ぶ程度で十分です。
日本エディタースクールが出版している、「校正練習帳」は校正のやり方と練習ができるのでおススメです。
■校正練習帳〈1〉校正記号を使ってみよう タテ組編|Amazon
在宅で校正の仕事の収入や相場はいくらくらい?
文章校正の単価は、ネットなどの情報をまとめると、だいたい1ページあたり5円~200円前後が相場のようです。
文字数や内容によっても、だいぶ単価が違ってきます。
医学書、学術書といった専門書などになると、難しい専門用語がでてくるので、それを理解しながら文章の校正を行う必要があります。
ある程度、その分野の知識も必要になってくることもあって、単価も高めになります。
校正未経験者の主婦が在宅で校正の仕事をする場合、一般書50ページ~100ページで、だいたい300円~2000円前後が収入になります。
一日2~3時間を校正の仕事に充てるとしても、同じページを何度も繰り返し読み直すので、だいたい2~3日間は、1本の仕事に集中せざるをえません。
(ちなみに、「せざるをえない」を「せざるおえない」と書くのは間違いなんだそうです。この記事でも間違えて掲載していて、指摘いただきました)
一ヶ月で2~3万円稼ぎたいとすると、かなり単価が良いものかページ数をこなしていくしかないのが現状なのです。
まずは作業に慣れて、短い時間で校正作業ができるようになるのを目標としましょう。
私の知り合いも最初は安い単価で頑張っていました。
今では実績を積んで、単価が高い仕事を依頼されています。
在宅校正の募集の探し方
在宅校正を募集している企業は、実際あまり多くないようです。
時々ですが校正・編集を中心とするプロダクションなどは、ネット求人でも見つけることができます。
こういったプロダクションでは、一般書などを扱う校正の仕事が多いので、まれに在宅校正者を募集していることもあります。
また、新聞社・出版社のホームページで、校正者を募集していることもあるので、こまめにチェックするようにしましょう。
学生向けの添削などを多く行っている出版社では、短期で校正者を募集することがあります。
常に情報をチェックするようにしておくと良いかもしれません。
また自分の得意分野を中心に、校正求人を探すという手もあります。
保育、教育、美術など専門書を扱っているところで、募集をしていることもありますよ。
さらに書籍に限らず校正の仕事をしたいというのなら、雑誌広告、チラシなど紙媒体を取り扱っている企業求人をみてみましょう。
Web媒体を中心とした校正者の募集も多いので、ハローワーク、ネット求人を中心に調べていると載っていることが多いです。
校正の仕事に向いている人はどんな人?
未経験者でも校正の仕事をすることはできますが、慣れないと単純作業とひたすら文字チェックをするだけの日々に、飽き飽きしてきてしまう人が多いようです。
まず飽きっぽい人は、校正の仕事は向いていません。
しかし、文字や文章、表現の誤りなどを正していく校正という作業は、単純なようでいてとても奥深い仕事です。
一字一句間違いがないかどうか、チェックしていくには、高い集中力、注意力とコツコツやり続ける根気が必要です。
間違っていたら、正しく修正指示を入れる必要もあるため、ある程度その分野の知識も必要になります。
原稿を正しく理解し、読み解く力も必要とされますが、なによりどんなジャンルの原稿も貪欲に理解していこうとするやる気がとても大切です。
校正者に求められるものは、常に新しい事へのチャレンジ精神と、知らない世界をどんどん吸収していく姿勢です。
それを持っている人が、校正の仕事には一番向いているといえるでしょう。
校正は、赤ペン一本で出来る仕事なので、自分なりのやり方で時間配分を考えながら、マイペースで働きたい人にも向いています。
自分が絶対に文字修正をして、間違いがないように正していくんだ、というプロ意識があるとなお良いですね。
ということで校正に向ている人をまとめると、こうなります。
- 高い集中力、注意力がある人
- コツコツやり続ける根気がある人
- 知らない分野でも知識を得られる人
- チャレンジ精神がある人
- 間違ったことが嫌いな人
私の場合は一つも当てはまっていませんでした(*_*;
校正者には向いていないようです。
あなたはどうですか?
まとめ
いかがでしたか?
主婦が在宅で校正の仕事を始めるのは、少しハードルが高いのが現状です。
経験が重要視されるため、依頼を受けるのがタイヘン。
集中力が必要なため、育児をしながらはキツイ。
また急ぎの仕事が多く、納期が短いというケースも多いようです。
仕方なく徹夜で終わらせたという話を聞くことがあります。
しかし在宅で校正をして十分な報酬を得ている人も多くいます。
興味がある人は、一度チャレンジをしてみるのもいいかもしれませんね。
また、在宅ワークや内職で一定の収入がある場合、確定申告をして税金を納めないといけません。
詳しくはこちらで紹介しているので、一度チェックしてみてくださいね。
■知らずに脱税!?在宅ワークや内職で確定申告はいくらから?