夫のモラハラに悩んだら-18のチェック項目と対処法
「夫の言い方がキツイな」
「これってモラハラ?」
そう思ったことはありませんか?
暴力などの目に見えるDVと違って、モラハラを自分一人で判断するのは難しいですよね。
私の友人にも明らかなモラハラを受けているのに
「えー、これってモラハラになるのかな?」
「離婚はしたいけど子どもがいるし仕事も無いし…」
と悩んでいるママがいます。
友人はモラハラ気味の旦那さんの言動に不信感を抱きながらも、子供のためと言い聞かせ結婚生活を数十年我慢し続けています。
モラハラを受けている人は、自分がモラハラ被害者だと自覚している人が少なく、周りからの反応などで「うちの夫おかしいのかな」と気づくことが多いようです。
さらに子どもも産んで数年モラハラ夫と生活するうちに、いつのまにかモラハラにも慣れ、そんな生活から抜け出せなくなってしまうのです。
そして被害者が我慢すればするほど、モラハラはエスカレートし、さらに抜け出せない状況を作り出してしまいます。
結婚生活残り数十年、そんな生活がしたいですか?
誰だって嫌ですよね。
今回はそんな旦那さんの言葉や態度に悩んでいるアナタや私の友達のために、次のことを調べてみました。
この記事の内容
- モラハラのDVとの違いと子供への影響
- モラハラチェック20項目
- 夫がモラハラしてしまう原因
- モラハラ対策
- 専業主婦やパートでも大丈夫!離婚の備え
旦那さんの言動に少しでも違和感を感じている人はぜひ参考にしてみてくださいね!
※目次の詳細を[表示]※
モラハラとは?DVとの違いと子どもへの影響!
それでは、そんなモラハラとはどのような言動を表すのでしょうか。
子どもにも影響してしまうと嫌ですよね。
しっかりと調べてみました!
モラハラとは精神的な嫌がらせのこと
モラルハラスメントとは、モラルに反する精神的な嫌がらせのこと。略して「モラハラ」と言います。
倫理感、道徳のこと
■ハラスメント
嫌がらせのこと
具体的には、相手を馬鹿にしたり貶す、無視や威嚇といった行為のことを言います。
モラハラとDVの違いは?
モラハラは倫理に反する精神的な嫌がらせ行為のことを指しますので、身体的な暴力はそこに含まれません。
一方、DVとはドメスティックバイオレンスの略で、家庭内暴力のことを言います。
家庭内暴力といっても、身体的暴力だけでなく、精神的な暴力や経済的暴力、性的暴力など様々な言動をまとめて家庭内暴力と呼ぶので、モラハラはその精神的暴力に含まれます。
DVもモラハラも、精神的な暴力ではありますが、モラハラの精神的な暴力とDVの精神的な暴力は似ているようで少し違います。
DV旦那は
「お前は俺の言うことを黙って聞いてろ!!」
「口答えするな」
と高圧的に支配してきて、妻の言い分は聞きません。
ところがモラハラ旦那は
「お前は本当にバカだな。こんな嫁をもらって俺は可愛そう」
「結婚前はもっと常識的な奴だと思っていたよ」
と、妻の意見を聞いた上で一般論で反論し支配してきます。
モラハラ旦那はあたかも自分が被害者のように装い、「一般論では俺が正しい。嫁が間違っている」という持論を押し付けてきます。
初めは言い合いをしていた奥さんの方も、モラハラ旦那のしつこい攻撃に「私の方が間違っているのかも」と自分を責めるようになってしまいます。
すごく微妙なニュアンスですが、2つの違いを分かっていただければと思います。
DV夫が暴力的で高圧的なのに対し、モラハラ夫はネチネチ精神的に攻撃してくるイメージです。
どちらも相手を精神的に追い詰める許せない行為ですね。
子どもへの影響は?
夫のモラハラは子供に影響を与えるのでしょうか?
もちろん影響を与えます。
夫が子どもの前でアナタを貶したり、罵倒したり無視といった行為をしなくても、子どもには父親と母親の上下関係が十分伝わります。
せっかくの家族団らんの休日にも、アナタが父親の機嫌を損ねないよう気を使ったりビクビクしているのが分かるのです。
さらに、もしも夫が子どもの前でもアナタに直接暴言を吐いたり貶すような態度をとるのであればもっと最悪です。
モラハラを見て育った子どもは、父親のモラハラな態度が当たり前だと思いながら成長してしまうんですよ。
■モラハラが子どもに与える影響
- 些細なことでキレたり、不機嫌になる
- 人の感情に共感できない
- 人や母親を馬鹿にするようになる
- 精神を病んでしまう(自己愛性パーソナリティ障害)
- などなど
産まれた時から自分の父親が母親に対してそのような態度をとっていれば、自分も同じ態度で接して良いものだと学んでしまう可能性があります。
また、あからさまな影響がないように見えても、実は心に傷を負っていて、大人になってから自己愛性パーソナリティ障害などを発症する可能性もあります。
自己愛性パーソナリティ障害に関しては、あとで紹介します。
これだけの影響があると分かれば、夫には絶対にモラハラをやめてもらう必要がありますね。
これもモラハラ?夫のモラハラチェック18項目!
それでは、実際に旦那さんのモラハラチェックをしてみてください。
※右側のをクリックすると、問題点が表示されます。
夫のモラハラ度チェック
チェックしてもらって申し訳ございませんが、いくつチェックがあったら『夫の行為がモラハラだ』という指標はありません。
しかし、次のように思ってください。
あなたがイヤだと感じていなくても、私個人の意見としては、18項目中5個以上当てはまれば夫の行為は完璧なモラハラだと思います。
夫がモラハラしてしまう原因4選!
それではなぜモラハラ夫は、モラハラをするようになってしまったのでしょうか。
ここでは4つ、挙げてみたいと思います。
■夫がモラハラになった原因
- 生い立ちに問題があった
- 過干渉気味に育てられた
- 環境がモラハラをエスカレートさせた
- 病気だった
それでは一つずつ見ていきましょう。
モラハラの原因1.生い立ちに問題があった
夫がモラハラをしてしまう原因で、1番多いのがこちらだと思います。
そもそも、夫と夫の家族の関係性はどのようでしたか?
夫の父親も同じようにモラハラ気味に母親に接していたり、家族の中での絶対的な権力を持っていたり、家庭内での夫と似たところはありませんか?
わからないという方は、夫の家族と接する機会があれば探ってみてください。
そんな家族の中で生活してきた男性は、父親が母親にする態度が当たり前のことだと思いながら成長します。
そして結婚した後にも、そういう態度が当たり前のように出てしまうのです。
まずは、夫の家族を観察してみてくださいね。
モラハラの原因2.過干渉気味に育てられた
モラハラの原因としては、過干渉に育てられたことも一因としてあるようです。
過干渉とは、親が子どものすること全てに口出しして育てることです。
幼いうちから勉強や友達関係にまで口を出されてしまうと、子どもは自分の意思を尊重されず、親の言う通りにしか行動できなくなってしまいます。
そうやって育った人は、自己肯定感が非常に低く、自分の存在価値を見出すために人を見下してしまうようになります。
そして「愛されたい、認められたい!」という欲求が高まると、その気持ちをどう表現したら良いのか分からずに、人をけなすことで自分の存在意義を見出してしまうのです。
「お前は本当にできない奴だな。それに比べて俺は優秀だ」
「お前が馬鹿だから仕方なく俺が相手をしてやっている。感謝しろ」
と上に立ちたがるのです。
モラハラの原因3.環境がモラハラをエスカレートさせた
夫がモラハラをしてしまう原因3つ目は「モラハラは作り出されてしまう」という事実。
生い立ちや、病気ならまだ仕方がないように思えるモラハラも、周りの環境によってエスカレートさせてしまう可能性があるのです。
モラハラをエスカレートさせる原因は妻の態度です。
例えば、最初はモラハラでもなんでもない普通の夫が、ある日機嫌を悪くして突然不機嫌になります。
突然不機嫌になった旦那を見てアナタは
「急に怒り出してしまった。どうしたんだろう」
「私が何かしてしまったかな。」
と考えるはずです。
そこで気が強い女性なら
「また機嫌悪くしてる。放っておこう」
とか、
「私が何したのよ!言いたいことがあるならはっきり言いなさいよ」
と直接夫に話し合いを求めます。
ところが、そこまで気の強くない女性の場合は旦那の機嫌をとろうとしたり、何も悪くないのに夫に謝ってしまうのです。
最初は普通の男性だった人も奥さんがそうやって下手に出てご機嫌取りをしてくれるようになるとだんだんと
「俺が不機嫌になれば、妻は何でも言うことを聞いてくれる」
と学習してしまうのです。
モラハラ夫の原因は『アナタ』とは言いたくありません。
でも、そういった環境を作り出してしまった心当たりのある人は、今後の対応方法を学ぶ必要がありそうです。
モラハラの原因4.病気だった
病気が原因でモラハラをしてしまうケースもあります。
病気であれば周りの人がどうこうするよりも医者に頼るのが一番です。
モラハラ加害者に考えられる病気は2つあります。
『自己愛性人格障害』と『発達障害』です。
正しくは、病気というよりも脳の障害です。
自己愛性人格障害
自己愛性人格障害は、自己愛性パーソナリティ障害と呼ばれることのある心の病気です。
幼少期に親から過保護に育てられたリ、共感されなかったという経験から前頭葉に障害を持ってしまう病気です。
その結果、
- 自分は生まれ持っての天才だと思い込む。
- 相手に称賛や特別扱いされて当然だと思っている。
- 自分の目的のためには相手を不当に利用する。
- 人の気持ちには共感できない。
といった症状がみられます。
調べていて恐ろしいほどモラハラ夫の行動に当てはまりすぎて驚きました。
治療するには、まずは夫が「自分は自己愛性パーソナリティ障害だ」と認める必要があります。
その後、カウンセリングや精神療法、薬物療法により症状を和らげていく治療を始めることが出来ます。
発達障害
発達障害は生まれつき脳機能の発達に障害がある病気です。
『自閉症』や『アスペルガー症候群』なども同じ発達障害に分類される脳の病気です。
最近は『大人の発達障害』という言葉もテレビや書店でよく目にするようになってきました。
実は発達障害は、子どものころに診断されず大人になってから、「生きづらいと思っていたら、病院で検査を受けた結果発達障害だった」と判明することもあるのです。
発達障害はそのほかの障害と違って、目に見える病気ではありません。
そのため、小さいころから「ちょっと変わりものね」という言葉で病気の発覚が遅れることがほとんどです。
発達障害も
- 人の気持ちに共感できない。
- 執着心が強い。
- 自分の思い通りに行かないと機嫌が悪くなる。
など、モラハラ夫の特徴に当てはまる症状がみられます。
発達障害も、自己愛性パーソナリティ障害と同様まずは夫自信が「自分は発達障害だ」と認めることが大切です。
その後は投薬治療や発達障害との上手な接し方などを、自身と家族がしっかりと身に着けて上手に向き合っていくしかありません。
もちろん、コミュニケーション方法などが分かれば、お互いにとても良い関係を作ることができる病気です。
まずは書籍やインターネットで情報を集めたり、夫に相談して診断を受けてもらうことから始めていってください。
モラハラ対処法!離婚せずにモラハラをやめさせる方法!
それでは、モラハラをやめさせるにはどのような対応をすればよいのでしょうか。
なんでも従順に言うことを聞かないようにする
夫がモラハラをしてしまう原因の1つとしてもお話ししましたが、夫のモラハラをエスカレートさせるのは妻の態度にも原因があります。
今後は次のような態度をとるようにしてください。
■モラハラをエスカレートさせないためには…
夫の機嫌が悪くなった時に、
- すぐに謝らない
- 機嫌を取ろうとしない
- しばらく放っておく
- 直接抗議する
- などなど
今まで従順だった妻が反撃したり、自分の思い通りに行かないと夫はますます機嫌が悪くなるかもしれません。
それでも夫のモラハラをエスカレートさせる「言いなり」よりはマシです。
まずは
「私にだって我慢の限界があるんだぞ」
「いつまでもアナタのご機嫌取りばかりしないんだぞ」
という態度を示してくださいね。
直接「モラハラはやめて」と言ってみる
何度も言いますが、モラハラ夫は自分が100%正しいと思っているため、自分がモラハラをしているという自覚がありません。
まずはそれを認めさせるために
「モラハラは止めて!」
と直接言うのも良い方法です。
全くモラハラを自覚していなかった夫は
「俺がモラハラ!?」
と驚くはずです。
そこでインターネットで調べたモラハラ夫のチェック項目を見せたり、夫の口癖がモラハラに該当するという証拠を突きつけましょう。
少しでも良心が残っている旦那は改心する可能性があります。
間に人を挟んで話し合いをする
モラハラ夫は常に周りからの目を気にして生きています。
家庭内に入ると自分が王様で、妻を下に見ているモラハラ夫は、妻の言い分は全く聞き入れることがありません。
話し合いの場を設けても、口が達者なモラハラ夫は
「俺が正しい、一般的にお前が間違っている」
という気持ちを曲げないことが多いです。
そのため、一番良いのは夫が頭が上がらない人を味方につけることです。
■こんな人を味方につける
- 夫の上司
- 夫の両親
- 妻側の両親
- 夫が良い顔を保ちたい人
- などなど
このような人を味方につけて、モラハラを指摘してもらいましょう。
ただし味方につける人は必ず前もって、しっかりと選別することが大切です。
相談した義両親が「亭主関白主義」だったりすると、モラハラ夫をとがめずに、最悪アナタが責められてしまいます。
そして味方になってもらう人に相談を持ち掛ける際には、必ず『モラハラの証拠」』を用意してください。
モラハラ時の録音や日記を見せながら、事細かく内容を説明するよう心掛けてくださいね。
モラハラ夫は外面が良い分、周りを味方につけるのが本当に上手です。
相手を味方につけるには、夫のモラハラを認めさせる十分な証拠が必要となります。
病気を認めさせて治療してもらう
夫にモラハラを認めさせる際には、インターネットで探したモラハラチェック項目や、発達障害や自己愛性パーソナリティ障害の情報をもとに話し合いを行いましょう。
- 当てはまる項目がいくつあったのか。
- 病気かもしれないなら病院に行ってみないか。
- 治療はどのように行うのか。
といった内容をしっかりと話し合う必要があります。
夫もすぐには病気の事実を受け入れることが出来ないかもしれません。
いえ、おそらくできないですね。
自分の立場に置き換えて
「お前は病気だ!」
という責めるても反発されるだけです。
「可能性があるのなら、診断してもらった方が、今後楽になるんじゃない」
と促すかたちで話し合うといいですよ。
自分自身カウンセリングに通う
夫に病気の診断を受けてもらう際には、自分も一緒に心療内科の診断を受けてみてください。
夫だけを
「病気!」
と決めつけて病院に連れていくのではなく、
「一緒にカウンセリングを受けてみよう」
と誘うと夫も承諾してくれる可能性が上がりますからね。
そして私がアナタにもカウンセリングを受けてほしい理由はもう一つあります。
■カウンセリングを受けて欲しい理由
あなたが、『カンサンドラ症候群』や『うつ病』になっているかもしれないから!
これらの病気になっていないか、知る必要があるのです。
発達障害や自己愛性パーソナリティ障害のパートナーと生活を共にしていると、次のような症状を引き起こす可能性があります。
- コミュニケーションがうまく取れない
- 自分の気持ちを理解してもらえない
- 誰にも相談できない
という状況から
- 片頭痛
- 無気力
- 躁鬱(そううつ)
という症状を引き起こす
可能性がある
コミュニケーションが苦手なアスペルガー症候群の夫を持つ妻に多く見られるのが、カンサンドラ症候群です。
結婚してから無気力状態が続いたり、自己評価の低下など少しでも当てはまる項目があれば診断してみてください。
また病院の診断を受ける際には、最悪離婚になったときの証拠になるよう医師の診断書を必ず取っておいてくださいね。
最悪シェルターに逃げたり、別居を提案する
夫にモラハラの事実を突きつけたり、人に間に入ってもらって話し合いを行っても改善に向けて行動を起こさない場合は、最悪シェルターに逃げたり、別居を検討してください。
先ほどもお話ししましたが、コミュニケーションをとることができない人や精神的苦痛を与えてくる人と生活を共にしていると、あなた自身が心を病んでしまう可能性があります。
子どもがいてもいなくても、アナタが病気になってしまうのは絶対に避けてください。
うつ病などになってしまうと、冷静な判断ができなくなったり、アナタ自信が自分や人を傷つけてしまう可能性もあります。
まずは冷静に考えることが出来る今のうちに、逃げられる場所を探してください。
実家や会社の寮、友人の家、地域のシェルターでも構いません。
また、別居の際の費用も夫婦には『婚姻費用分担請求』が認められているので夫に生活費を求めることが出来ます。
詳しくは最後の章でご紹介しますね。
モラハラ対処法!改心しないモラハラ夫は即離婚!
別居の話をしてもモラハラを認めずに改心しない夫は離婚してしまうのが身のためです。
先に言いますが、モラハラ夫との離婚は長引きます。
執着心が強く、世間体や周りの目を気にするモラハラ夫は何よりも離婚を嫌がるからです。
ここでは、そんなモラハラ夫とスムーズに離婚する方法をご紹介します。
モラハラ夫との離婚に向けて証拠集め
離婚の意思が固まったら、すぐに証拠集めを始めてください。
■モラハラ夫と離婚するための証拠
- 暴言やモラハラの録音・録画
- きるだけ細かい内容を記した日記
- 病院からの診断書
- などなど
モラハラによる離婚や慰謝料請求をする際には、モラハラの回数、期間、内容がとても重要となります。
できるだけ事細かな多くの証拠を用意してくださいね。
モラハラ夫と話し合いや相談の実績を積む
モラハラ夫との離婚を優位に運ぶためには、話し合いや相談の実績もとても大切です。
・夫婦間のトラブルを回避するためどれだけ頑張ったか
・こちらからの働きかけを相手がどれだけ無視し続けたか
を記録に残しておきましょう。
話し合いをする際には間に人に入ってもらい、録音や書面での記録を取るようにしてください。
モラハラ夫に慰謝料請求
モラハラによって精神的苦痛を受けた場合、慰謝料請求をすることができます。
離婚の有責を相手に認めさせるためにも、たとえ金額が少額となっても慰謝料請求は行った方が良いです。
慰謝料請求の手順は以下の通りです。
1、内容証明郵便を送る
内容証明郵便は、「アナタのモラハラによってこれだけの苦痛を与えられました。慰謝料を〇〇円支払ってください」と郵便で慰謝料を請求することです。
内容証明郵便は個人の名前で送ることもできますが、弁護士に数万円で依頼すれば弁護士事務所から郵便が届くことになるので効果抜群です。
弁護士費用は慰謝料を支払ってもらってから成功報酬で支払うことが可能です。
初期費用もかからず安心です。
2、相手が内容証明郵便の慰謝料請求に応じない場合は調停または裁判
内容証明郵便を送ったのにも関わらず、相手が慰謝料請求に応じない場合は離婚調停、または裁判で争うことになります。
離婚調停
離婚調停と聞くと、裁判所に行く必要があるため少し抵抗がありせんか?
しかし離婚調停は裁判官に判断をしてもらう裁判と違い、調停員という専門家立ち合い元、離婚の話し合いを行う場です。
離婚調停を行うメリットとしては、
・客観的意見をもつ調停委員が間に入るため話し合いがスムーズに進む
・慰謝料請求に応じなかった場合も法的に給料を差し押さえできる
という点が挙げられます。
離婚調停のデメリットはやはり時間がかかりすぎることです。
ただ、費用は収入印紙と郵便切手合わせても2,000円と意外とお安く済ませることができるので、その点はメリットですね。
調停は次のような手順で行われます。
■調停の手順
- 1.家庭裁判所へ調停の申立て
- 2.調停期日の決定
- 3.第一回調停
- 4.第二回以降調停
- 5.調停終了
家庭裁判所へ調停の申し立てを行う際には、申立書や相手と自分の戸籍謄本などを用意しなくてはいけません。
提出方法や必要書類に関してはお近くの裁判所で調べてみてくださいね。
また、離婚調停が長引いた場合でも別居中の生活費を夫に請求することが出来ます。
それが上の章でも話した『婚姻費用分担請求』です。
婚姻費用分担請求とは、『夫婦は助け合って生活する』という法律の元、お金を稼いでいる方がもう一方に生活費を支払うという義務です。
なので、必ずしも夫が妻に支払うという法律ではなく、妻が稼いでいる場合は夫の生活費を妻が負担しなくてはなりません。
こちらも、家庭裁判所で収入印紙を支払えばすぐに請求してもらえます。
お近くの裁判所で調べてみてください。
子どもの親権について
離婚の話し合いがスムーズに進んだ場合も、離婚調停によって揉めに揉めた場合も、子どもがいる場合は一番に親権が気になります。
親権の話し合いとなると母親が有利と聞いたことがあるかもしれませんが、実際仕事をしていなかったり、頼る実家がない場合はとても不安ですよね。
相手に親権を渡さないためにはどのような用意が必要なのでしょうか。
親権について揉めて離婚調停で話し合う場合、一番に考えるのは次のことです。
一番重要なのは
「子どもの幸せ」
たとえばモラハラ行為が子どもの前でも行われていた場合、親権は母親側に行くことが望ましいと考えられます。
そのための証拠を十分に集めてください。
ただし、親権を獲得するために、『わざと子どもの前で夫を怒らせたり喧嘩をするといった行為』は絶対にやめてください。
最悪、子どもが心に傷を負ってしまう可能性もありますし、その行為が不正と判断されてしまい調停に響いてしまいます。
離婚調停の場で親権を主張する際には、
「これから頑張ってお金を稼ぎます!」
と主張するのではなく
「お金はなくても愛情いっぱい子どもの心に寄り添って育てていきます」
と精神的な子育て重視の主張をするようにしてください。
なぜなら、お金の面で言えば、夫側から養育費の支払いを受けることができるため調停員は金銭的な問題は重要視していません。
「子どもの幸せ」を重視した親権の主張を心がけてくださいね。
専業主婦やパートでも大丈夫。離婚前の準備!
モラハラ夫と離婚したい!と思っても、実際問題仕事や生活を考えるとすぐに行動できることではありませんよね。
正社員で長く働いていたとか、子どももまだおらず実家にお世話になることが出来る場合はすぐにでも逃げ出せるかもしれません。
でも子どももまだ小さく、専業主婦やパートで収入も安定していない場合はちょっと難しそうです。
それでも私は「専業主婦の方は我慢してください。モラハラに耐えてください」とは言いたくありません。
ママの精神的な安定や幸せのためにも、まずはアナタや子どもを傷つけるモラハラ夫から逃げることを考えてください。
その方法をご紹介します。
貯金しておく
お金があるのとないのとでは精神的な安心感が違いますよね。
貯金と言っても、婚前貯金が望ましいです。
なぜなら、結婚してからの貯金はすべて夫との共通貯金となるため、財産分与で折半されてしまうからです。
その貯金のお金がすべてアナタのパート収入によるものだとしても夫婦二人の貯金となります。
しかし、結婚前からの貯金であれば、それは全額アナタのものです。
もし結婚前の貯金をすべて使ってしまっていた場合も、折半の金額を少しでも上げるために貯金は行っておくのが得策ですね。
仕事を探す
子どもが産まれてからずっと専業主婦やパートで働いているという場合は、できるだけ融通の利きそうな仕事を探してみてください。
例えば福利厚生がしっかりした会社や、子育てシングルママでも働きやすい女性のための会社も良いですね。
離婚してから探すのは大変になるので、できるだけ夫の目を盗みながら就職活動をしてみてくださいね。
家族の協力を得る
離婚に向けて動き出す場合は、家族に頼るのが一番です。
頼れる実家がある場合は離婚を考えている旨を説明し、しばらくお世話になることができるか相談してみましょう。
仕事が決まるまでの間、アパートを契約するまでの間と期間を決めておくのがベストですね。
行動は早いに越したことはありません。
実家のサポートが得られそうな場合はすぐにでも別居を開始し、就職活動に励んでください。
その方が離婚調停になった際の親権争いもスムーズに行えます。
母子家庭手当など得られる行政のサポートを調べる
シングルママになって子育てをしていくと決めた場合、行政のサポートをしっかりと調べて活用してください。
■シングルママに活用してほしいサポート
- 生活保護
- 児童手当
- 児童扶養手当
- 児童育成手当
- 特別児童扶養手当
- 母子家庭等住宅手当
- ひとり親家族等医療助成制度
また、生活保護を受給する場合も、できるだけ頼りきる生活にならないようしてください。
生活基盤が整う最初の数カ月だけ受給し、その後は自身で生計が立てれるよう無理せず自立を目指してくださいね。
慰謝料と養育費、財産分与を受ける
離婚することが決まれば、子どものためにも今後のためにも意地をはらずにモラハラ夫からもらえるものはすべて受け取ってください。
アナタが「旦那の助けはいらん!」と意地を張っても、子どもには養育費を受け取る権利や父親と会う権利があります。
子どもの権利を無視せずに、夫ともしっかりと話し合って決めてくださいね!
子どものためにもできるだけ円満離婚を目指しましょう。
まとめ
今回は、モラハラ夫に悩む方のためのチェックリストや対策方法、離婚に向けての働きかけをご紹介しました。
もしも、この記事を読んでいるアナタがモラハラ被害を受けている場合は、この記事を参考に、夫としっかりと話し合って今後のことを決めてくださいね。