仕事でミスをしたときの対処方法とミスを減らす方法
「どうしよう」
「怒られる」
「なんとかごまかせる方法はないのか?」
仕事でミスをしてしまうと、いろいろなことで頭の中がいっぱいになってしまいます。
怒られるかもと思うと、隠しておきたいですね。
でも、もしあなたが仕事のミスを隠してしまったら…
あなたにとって最悪の事態に陥るかもしれないんです…
こんにちは。
主婦として子供を育て、その後一般企業に就職し社員・管理者として働いた後、現在は高齢の母の面倒を見ながら在宅でライターをしている山下智子です。
私も今まで多くのミスをしてきました。
ミスを上司に隠して、大問題になったことも多いです。
また上司として、部下のミスをリカバリーした経験もあります。
部下がミスを報告してくれなくて、後始末で苦労したことも多くあります。
仕事をするうえで、ミスをしないように努力することが大事です。
ですが、どんなに努力しても、ミスはおこるものです。
問題は『ミスをしたときに、どうすればいいのか』です。
その対処方法によって、とりかえしのつかない大きな問題になることもあれば、簡単な注意で終わることもあります。
そこで今回は、私が今まで経験したことから
『仕事でミスをしたらどのように対応すればよいのか』
ということと、
『仕事でミスが多い人は、どのようにすればミスを防ぐことができるのか』
ということについて、お伝えしていきます。
人は経験することで、成長していきます。
そしてミスも、経験の一つ。
それなのにミスをしたことが、あなたにとってマイナスになるのは、とてももったいないことです。
この記事よんで、少しでもプラスになってくれると嬉しいです。
仕事をした時できる対処はすぐに報告することだけ
仕事でミスしてしまったときに、まずしなければならないのは、次のことです。
ミスによって起こる問題を最小限にしてリカバリーするために、最適な行動をとる
そして、その具体的な行動が
『できるだけ早く上司に報告、連絡、相談する』
ことです。
いわゆるビジネスの基本の「報連相」ですね。
仕事のミスを隠すと自分が不利になる
叱られるかも?と思うと、ミスを上司に報告するのは怖いですね。
ですがミスを隠しても、そのミスが消えることはありません。
そればかりか、ミスが原因で、何らかの問題が発生します。
場合によっては、会社に大きな損害を与えることもあります。
その時会社は、損害が出た原因を調査します。
そして、あなたのミスに気がつきます。
その後の処分は、損害などによって変わってきますが、最悪の場合解雇や損害賠償を請求されることもあります。
そこまでいかなくても、あなたがミスをしたことに加えて、ミスを隠したことの責任を問われることになるのです。
優秀な人が、問題を簡単に解決してしまうこともあります。
だから「損害なんて大げさ」と思うかもしれませんね。
しかしその優秀な人が、本来ならやらなくていい作業をやって、会社はその分の給料を払っています。
その金額は、本来なら支払う必要がなかったのですから、損害なのです。
ミスを報告した方が自分は楽になる
ミスを隠すと、いつかバレるのではないかと不安になりますよね。
問題が大きければ大きいほど、その不安は大きく、そして深刻になります。
ときには退職を考えるような心境まで、追い込まれることもあります。
仕事でミスをしたら、叱られたくないと誰でも思うものです。
ですが実際には、すぐに上司に報告して、問題を解決してもらった方が、心理的にも楽なんです。
ミスをしてしまったことをお詫びして、きちんと報告、相談をしてくださいね。
ミスは職場の仕組みが問題の場合がある
あるメディアの『仕事でミスがおきる原因についてのアンケート』で次のような結果が出ていました。
仕事でミスが起こる主な原因はどこにあると思いますか?
【回答結果】
会社の仕組みに問題がある : 54
社員に問題がある : 46
『会社の仕組みに問題がある』には、
『個人がミスすることも問題だが、それを防止する仕組みがないことが問題』
という意見が多いようです。
これについては、私も同意見です。
しかし仕組みを作るには、会社や職場に、『ミスをする原因が仕組みにある』ということを把握してもらう必要があります。
それには、あなただけでなく職場の人全員がミスを報告しないといけません。
そこで初めて、何が問題かわかり、それを防止するための行動をおこせるのです。
あなたがミスを報告するのは、職場の利益にもなります。
隠さずに報告してくださいね。
仕事でミスが多くて怒られる人はどうすればいい?
「どうして自分はミスが多いのだろう…」
仕事のミスが多くて、いつも怒られてしまうと悩んでいる人は少なくありません。
仕事で頻繁にミスをしてしまう人にはどんな特徴があるのでしょうか?
またミスを減らすにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
ミスをしてしまう原因を考える
仕事でミスを頻繁にしてしまうという人は、まず冷静に『なぜミスをしてしまうのか』を、自分なりに考えてみましょう。
原因は人によって様々ですが、今回は、次の三つについて考えてみます。
- 仕事を覚えられない・理解できていない
- 仕事量が多い・時間が足りない
- うっかりミス
仕事を覚えていない・理解できていない
仕事を覚えていなかったり、理解できていないところがあったら、ミスをしやすくなってしまいますね。
この場合は、自分が自信のないのは仕事のどの部分なのかを、認識することから始めてみてください。
自信のないところがわかったら、どこまで理解していて、どこが自信がないのかを、メモにまとめてみましょう。
メモにすることで、頭の中が整理できて、教育係の人や上司などに何を聞けば理解できるのかがわかりますよ。
仕事量が多い・時間が足りない場合
私もそうですが、余裕があるとミスをしないのに、時間に追われるとミスが多くなる人もいます。
この場合、自分が任されている仕事量について、一度上司に相談してみることをおすすめします。
そのとき、
「仕事の量をこれくらいにしてもらえればミスを減らして仕事をすることができます」
「これくらい時間をもらえればチェックをしっかりすることができるので、変更してもらうことはできませんか」
など対応策も伝えて相談してみてください。
自分でもなんとかしたいという気持ちが伝わると、より親身になって相談にのってもらうことができますよ。
仕事の効率化を考える
仕事の効率が悪いため、時間が足りないこともあります。
仕事のやり方だけではなく、仕事の順番を変えるだけで仕事の効率化が図れることがあります。
自分ではよくわからない場合は、同じ仕事の経験がある先輩などに相談してみるといいですよ。
なお別の記事で、仕事の効率化について紹介しています。
一度チェックしてみてくださいね。
うっかりミスが多い場合
単純にチェックミスやうっかりミスが多いという人もいます。
単純なミスやうっかりミスは、チェックが甘いことで起こることがほとんどです。
ミスをしないために、自分にあったチェック方法を考えてみてください。
- 重要な部分や間違えやすい部分を書き出して、チェックシートを作ること
- チェックをしながら仕事をすること
うっかり仕事をやり忘れてしまうのであれば、一日のやることリストを作成するといいですね。
仕事は慣れてくると、ミスが増えます。
ミスが多いという自覚がある人は、仕事が慣れてきたときほど、面倒だなと思わずにしっかりチェックするくせをつけておくようにしてくださいね。
仕事のミスで会社を辞めたいはあり?
仕事でミスをすると、会社を辞めたいと考えてしまうことがあります。
それは、ありなんでしょうか?
仕事を辞めたい本当の原因を考える
きっかけが仕事のミスだとしても、仕事を辞めたい本当の原因は、ミスではないということも考えられます。
- 「苦手な部署に回されてしまったことで、仕事のミスが多くなってしまった」
- 「自分と合わない上司や同僚がいて、仕事にいくのがつらい」
- 「こんなに頑張って苦労しているのに、お給料が少ない」
仕事を辞めたい本当の理由がわからなければ、転職したとしても同じことを繰り返してしまいます。
仕事を辞めてはいけないということではないので、まずは本当の理由を認識してください。
そのうえで今の職場で改善できることがあるのか、転職をしたほうがいいのか判断してくださいね。
仕事のミスが原因で出社しづらいときの対処法
ミスを隠して帰宅した場合、翌日は…
「ミスをしたことを上司に隠している。ばれて怒られるのが怖い」
「自分がミスしたことで大勢の人に迷惑をかけてしまった。気まずい」
こんな気持ちになって、出社しづらいですよね。
しかし会社を休んでしまうと、状況はますます悪化します。
勇気を出して出社して、上司と一緒にミスをリカバリーする方法を探すことが、唯一の解決策です。
大勢の人に迷惑をかけているなら、朝出社したときに迷惑をかけてしまった人に対してお詫びしておきましょう
お詫びして、同じミスを繰り返さないと心に決めてしまえば、いつまでもくよくよ悩む必要はありません。
自分が思うより、周りの人は気にしていないことが多いものですよ。
体調だけではなく心の健康も意識する
仕事でミスをしないためには、体調だけではなく心の健康も大切です。
嫌なことがあったり、不安を感じていたり、心配なことがあると、仕事に集中できなくなり、仕事のミスにつながります。
無理をしていたり、疲れていたりでも、集中力がかけてしまいますね。
ミスをしないために頑張ると、自分で自分を追い詰めてしまい、逆にミスをしやすくなることがあります。
最近仕事でミスが多いかも?と感じたときは、しっかり休養をしたり、自分が楽しめることをして気分転換などをすることも大切ですよ。
まとめ
ミスをしたことがない!という人はいません。
ミスをしたときの最善策は、できるだけ早く上司に報告をすること、そしてミスを防ぐ最善策はミスの原因を自分で自覚することです。
人は経験することで、成長していきます。
そしてミスも、経験の一つです。
行動や気持ち一つで、ミスをした経験はプラスになるのです。
もちろん、ミスをすることがいいことだ、という意味ではありませんよ。