風邪で仕事を休むときの判断基準 出社・欠勤どちらも注意すべきこと
「だるい…風邪をひいたみたい…仕事休みたいな…」
朝起きたら風邪で体調が悪いといった経験は、誰もが1度くらいはありますよね。
ですが仕事を休んで、他の人に迷惑をかけたら…と思うとなかなか休めないものです。
しかし無理をして出勤しても、症状が悪化したり、他の人に気をつかわせて逆に迷惑になることも…
そこでこの記事では、『風邪で仕事を休むか、休まないか』を判断してもらえるように、
- 他の人はどう考えているか
- 風邪で仕事を休むときの注意点
- 出社する時の注意点
について、お伝えします。
『風邪で仕事を休むか、休まないか』
風邪をひいたことが、後々あなたにとってマイナスにならないように、この記事で判断してくださいね。
風邪で仕事を休む共通の基準はない
同じ風邪の症状でも、職種や繁忙期などの状況、職場の雰囲気などで休みやすかったり、逆に休みにくかったりします。
また体調の悪さを感じる度合いには個人差があるので、単純に『熱がどれくらいでたら休むべき』という基準はないんです。
ですが他の人が、どんな状態なら休むのかを知っておけば、自分で判断する基準になると考えました。
そこで『ママのお仕事』独自に、どんな状態なら仕事を休むのかについてアンケートを行いました。
アンケートの詳しい結果は、別の記事で紹介しています。
この別記事のアンケート結果をもとに、他の人がどう判断しているのか探っていきますね。
女性は無理をしない・男性は我慢できなくなるまで
アンケート結果をもとに、どんな状態なら休むのかを男女別にグラフにしました。
数字は割合(パーセント)です。
男性は熱が38度前半、女性は37度後半なら休むという人が多いようです。
男性は『絶対休まない』という人がいて、最後まで無理をして頑張ってしまう傾向があるようです。
また女性は『調子が悪いと感じたら休む』と回答する人が多く、風邪を引いたら無理をせずに休む傾向がありました。
もちろんこれは『傾向』なので、男女ともに動けなくなるまで頑張るという人もいれば、無理をしないという人もいます。
休むかどうかの判断は、
- 自分の置かれている状況を考慮する
- 風邪をひいたらどうするか、事前に上司や同僚と相談しておく
ことが、大切です。
特に『相談』は、休んだ時の引継ぎにも影響するので、重要ですよ。
回答をした人が、どのような考えで判断しているのかを、アンケート記事に掲載しています。
一度そちらをチェックしてみてくださいね。
インフルエンザは大人も出社停止になる?
幼稚園・保育園・学校はインフルエンザなどの感染症の場合、「学校保健安全法」という法律に基づいて、病気ごとに出席停止期間や出席が許可されるまでの症状などが、細かく決められています。
大人の場合も集団感染を防ぐために、学校保健安全法に基づいた考え方で対処をすることは大切です。
しかし子どもたちのように、法律で出席停止のような措置が決められているわけではありません。
ただし会社ごとに、就業規則で欠勤などの措置を取るように定められている場合があります。
本人だけではなく、家族で感染者が出た場合も報告するように義務付けている会社もありますので、就業規則を確認するようにしてみてください。
また高齢者介護施設などで勤務している場合は、休む期間を他業種よりも多く設定しているケースがあります。
高齢者施設で勤務している人は、特に就業規則をしっかり確認し、高齢者への感染防止に努めるようにしてくださいね。
就業規則で決められていても給料はもらえない
就業規則などで、会社を休むように決められていた場合であったとしても、会社を休んだ場合は欠勤扱いになります。
「お給料を減らされたくない!」
という人は、有給休暇を使用するしかないんですね。
なお有給について、別の記事で詳しく紹介しています。
主にパートについての記事ですが、正社員にも参考になるので一度チェックしてみてくださいね。
風邪をひいて仕事を休むときの連絡方法
風邪で休むときに限らないのですが、会社を欠勤連絡は電話が基本です。
最近ではメールやLINEなどでの連絡を、会社が許可しているケースが増えています。
しかし社会人としての基本的なマナーは、きちんと身につけておくようにしましょう。
この項では、風邪で休むときの連絡について、簡単にお伝えします。
風邪に限らず当日会社を休みたいときの連絡方法については、こちらの記事で詳しく紹介してるので一度チェックしてみてくださいね。
電話連絡は社会人としての基本マナー
会社への連絡を電話で連絡する理由は2つあります。
- 1.メールやLINEで連絡した場合、連絡した相手に気づいてもらえない可能性がある
- 2.他の人に仕事を代わってもらう場合、内容を一方的に伝えることになってしまう
メールやLINEは、相手が気がつかないケースがあり、その場合あなたは無断欠勤になってしまいます。
他の人に自分の仕事をやってもらおうとしても、相手がメールしたことを理解してくれたかどうかわかりません。
それに、その相手も風邪で休んでいる可能性がゼロではありませんよね。
確実に会社を休むことを伝えるために、欠勤の連絡は必ず電話で行うようにしましょう。
声が出ないときは電話連絡後にメールをする
喉にくる風邪をひいてしまうと、「どうしよう、声が出ない!」ということもありえますね。
そんなときは、とりあえず電話連絡をしてからメールで連絡しましょう。
電話をかけた時点で声が出ない状態になっているのがわかってもらえていますし、メールで連絡することを伝えておけばすぐに確認してもらうことができます。
当日アポイントなどがあった場合の対処法
当日アポイントなどがあった場合は、会う予定のあった取引先などにも連絡する必要があります。
基本的には約束をしたあなたが、取引先に「お詫びと日程の変更をお願いする」のが鉄則です。
しかし声がほとんど出ないときは、上司に代理で連絡をお願いしましょう。
風邪でも出社すれば仕事ができると判断される
風邪で具合が悪かったとしても、出社したら、仕事ができると判断されます。
その場にいるのに、仕事ができなかったとしたら出社する意味がありませんしね。
それに出社したということは、給料が支払われるという事です。
会社としては、その分働いてもらわないと困るんですね。
「具合が悪いんだから、仕事ができないのはあたりまえ」というのは甘えです。
出社すると決めたのであれば、きちんと業務をこなしましょう。
出社しても十分なパフォーマンスを発揮できないのであれば、無理をせずに会社を休むという判断をすることも必要です。
自分の体調は、本人にしかわかりません。
仕事ができる体調ではないのであれば、会社を休んでしっかり休養し、早く仕事に復帰できるように体調の回復を優先させてくださいね。
仕事が休めないときは周りの人の配慮を忘れないこと
どうしても仕事が休めないときは、無理をして会社に行くこともあると思います。
その場合は、周りの人に風邪をうつさないように配慮して出社するようにしましょう。
もし、あなたの隣でマスクなどもせず1日中咳をしている人がいたとしたら、「うつされたらいやだな」という気持ちになりますよね。
また、他の人にうつして欠勤する人が増えたら、会社の業務に支障をきたしてしまう可能性もあります。
風邪でつらい状態で、他の人のことまで考えられないかもしれません。
それでも、社会人として周りの人への配慮を忘れないようにしてくださいね。
必要最低限の業務だけを行って帰る
どうしても仕事を休めないときは、必要最低限の業務だけを行い、早退するという方法もあります。
体調が悪いときに無理をしてしまいますと、今より症状が悪化してしまう可能性もあります。
結果として、さらに会社に迷惑をかけてしまうかもしれません。
やむを得ず出社する場合は、どうしてもその日にやらなければいけない業務だけを行い、周りの人に迷惑をかけないような対応を心がけることが大切です。
病院に行く
風邪で体調が悪い場合は、悪化する前に病院に行ことも社会人にとって、重要なことです。
市販の薬で症状が軽くなる場合もありますが、病院で診断をしてもらい、適切な治療や必要な薬を処方してもらったほうが早く治る可能性が高いです。
無理をしてしまうと症状が悪化したり、症状が長引くこともあります。
体調が悪いときは安静にして、体調の回復を優先させるようにしましょう。
日頃から健康管理を意識しましょう
「社会人であれば、体調管理も仕事の1つ」なんていうことを先輩から教えられた人もいるかもしれませんね。
自分の用事などで事前に休みの申請を取って会社を休むのとは違い、体調が悪くなって突然会社を休んでしまいますと、周りの人に仕事の代行をお願いすることもあるので迷惑をかけてしまいます。
特にシフト制で勤務している人の場合は、仕事が回る体勢でシフトが決められているので、当日になって突然休まれてしまうと、他に出勤できる人を急きょ探さなければいけなくなってしまいます。
具合が悪くても会社を休んではいけないということではありませんが、突然の欠勤は同じ会社で働く人に負担をかけることになります。
日頃から健康管理を意識して、自分の健康は自分で守るということも大切ですね。
まとめ
どんなに注意していても、「朝起きたら、風邪をひいて具合が悪い」という経験をしたことがある人は多いと思います。
どれくらいの体調なら会社を休んでもいいという基準はありませんので、自分で判断する必要があります。
会社に出社すると判断した場合は、どんなに調子が悪かったとしても、周りは仕事ができると判断しているという認識を持つようにしましょう。
会社を休むと判断した場合は、欠勤の連絡はメールやLINEなどではなく、電話で連絡をするというのが社会人の鉄則です。
他の人への負担を最小限にするために、会社を休んだ場合はしっかり休養をして早めの回復を心がけるようにしてくださいね。